白医者。
@karumera-
1文目 授業
30XX年、発症すると異形化し見境なく人を襲う「異形病」に世界は蝕まれていた。
「……というわけで、現在は異形病対策のために岐阜にある「対異形病専門学校」というところでで異形病を治せる医者を育ててるんだ。おい!鈴木!聞いてるか!」
目を前の方にやると、何やら先生が黒板に板書をしている。別に授業なんて聞かなくてももう卒業は出来るほど単位は取っているため、鈴木朝日はぼんやりとただ空を見ていた。自分とは縁のない世界について考えながら………
放課後、テキトーに学校をすまし、テキトーに友人付き合いもすました夕暮れ時の帰り道、誰もいない路地で朝日は自分の将来のことについて考えていた。
「このままテキトーに高校行って、テキトーに大人になって、テキトーに人生を終えれれば楽なんだけどなぁ…」
「ズドンッ!!」
「おわっ!」
大きな音がしてふと後ろを振り返るとそこには、
蟹のようだが蟹でない、暗く毒々しい色をした甲殻にイナズマが走る異形がそこにはいたのだ。
「なんでここに……」
実は都市部にはなぜか異形病が流行っていないしその上朝日は授業を聞いていない!それゆえ朝日は異形を見たことが無いはずであった。しかし、朝日はすぐに「コレ」が異形病発症者だと分かった。
ふいにフッと光が遮られ、上を見ると光り輝く鋏がいまにも自分に降りかかろうとしていた。
(あぁ、俺、死ぬのか…)
そう朝日が思ったその時、
白医者。 @karumera-
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