第9話 汚れた街で

時計塔の錆びた街で

夢や希望やってあいつら言うんで

酒を煽って俺は笑ってやったんだ

全く愉快な汚れた街さ


確かに俺らは貧しいが

こうしていりゃあ悩みはない

幸か不幸かそんなことはどうでもいい

胸が焼けりゃあそれでいいのさ


古い煉瓦のアパートの

腐ったベッドでぐうぐう眠る

酒がただただ美味かった


俺の帽子はどこ行った?

ああ、ベッドの下に落ちてたか

被って今日も汚れた街へ繰り出す

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