そねっちゃお!

すえのは

第1話 きおく

君は私を覚えているか

私は私を忘れてしまったけれど

君のことは覚えている

君を辿って私は私を思い出す


君と寄り添う安堵感

夕暮れの感動的な赤い光

当たり前の毎日

全てが錯覚かもしれない


夢と現実の区別を誰ができようか

君と話した世界観の符合を持って

私は私を定義してきたけれど


その君ですらまぼろしであったなら

泣きたいほど悲しくて悔しくても

それすらまやかしであったなら

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