ちっさ!!!
第11話
―――――――…
窓際最前列の席にて、今日もつまらない担任の朝礼を聞き流しながら、最後列二人を思い返す。
…あーおもろなってきた。
入学当初から、何処かつまらない顔をしていた雅となんだかんだつるんでいたが、こんな雅を見るのは初めてだった。
…あの人嫌いの雅がなァー自分から傍に寄せてたもんやからビビったわ。てか何やのあのコ、ほんまちっさ!!!めっちゃ小っさくてかわええし!!ズルいわ~雅、あんなんどっから持ってきたんや。
ええな~ええな~俺もほしい~おヨメさんにした~い!あんなコが同室やなんて、あーもーほんまに雅が羨ましいわ。
ちゃん付けされるのを嫌がる処を見ると、あんな形でもやはり男のコなのだろうが、それにしても雅の執心は本物だ。
…俺があのコ呼び捨てにしよ言うた時の雅の眼、マジモンやったし。明らかに眼が“呼び捨てにしたらコロス”て言うてたし。
慌てて訂正した後の雅の顔が満足気に口の端を釣り上げていたことからも、その執心具合を窺える。
…にしても雅のヤツ、そーゆー趣味ない筈やってんけどなァ。
遂に目覚めたか、冗談みたいなノリでそう考えるが、あの可愛さを思い返すとそれは冗談で済まないくらいのレベルだったと苦笑してしまう。自分や雅のような健全な男子でも堕ちそうなくらい、彼は。
『…かわええよな、うん』
愛らしい転校生が、親友の心を開かせてくれる…そんな新しい毎日を何処かで期待しながら、小さく鼻歌が零れた。
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