第4話 不動産王と不屈王の会談 2

 2.0が、ウクライナのレアアースの50%の利権をくれと言ったときに、不屈王が機転を利かして、「80%では? 今ウクライナ軍が頑張っている地域の資源なら80%、アメリカが我が国に援助してくれた額の2倍のリターンが出るまで、保証しますよ。それで足りなかったら、ほかの地域のことも話し合いましょう」と、


 言えば相手に選択肢を与えたことになり、2.0も考える時間を必要としただろう。ゼレンスキー大統領にも交渉に対する方針転換を考える時間が与えられただろう。

 ただ、これも放映されることはないだろう。大事なのは、アメリカとウクライナの交渉はうまくいっていないということを知らせることが重要なのだから。


 2.0が、ゼレンスキー大統領は、4%の国民支持率しかない、選挙をしない独裁者だという発言も肯ける。2.0はそんな発言したかなと後でとぼけていたが、世界中探しても、4%の支持率の首脳はいないし、停戦合意のない状況下では選挙はできない。2.0は十分に承知していたのにあえて発言したに違いない。陽動作戦、振り子の原理、押せば押し返される。凝った肩をもみほぐす要領だ。不屈の意思を持った王にディールの考え方を理解させようとしているのかもしれない。

 




   米宇がうまくいっていない状況をカクヨム風に物語にすると、

 集合住宅の所有者(ゼレンスキー大統領)は、広域指定暴力団(ロシア)に住宅の四室を奪われそうになっている。暴力団は、違法行為をして利益を上げているのだから、国際法を破って侵攻したロシアをそのように見立てても良いだろう。

 暴力団は、お抱えの弁護士や司法書士を使って、四室の住宅の権利書を偽造した。

(ウクライナの四州はロシア下院議会の決議によってロシアの領土に編入され、ロシアの憲法によって守られた領土だ)


 暴力団は、権利書を盾にとって、住民の退室を要求(侵攻)、地域の住民でつくられた町内会(NATO)は、四室の住人は権利書を手放していないからおかしいと、暴力団にクレームをつけたが、話し合いには応じない。

 それでは、警察(アメリカ)に頼もうと町内会は相談したが、警察内部の不祥事(国家財政破綻)という危機で、大きな援助はできないと町内会に自助努力で身を守ることを提案した。

 警察が表に出ては、警察、町内会、所有者V.S暴力団の構図になって、地域住民が、抗争に巻き込まれる危険がある。暴力団の鼻息を鎮めるために、警察はまず四室の住民に落ち度がなかったか、問い詰め非難する。(2.0とゼレンスキー大統領の口論を演出)

 偽の権利書が功を奏して警察は我々の話を聞いてくれるかもしれないぞと暴力団は交渉の場に出てくることになる。それは、証拠をつかむための警察の策略だった。


ただ、ロシアの方針は一貫している。ウクライナの四州はロシアの領土なのだ。勝利をつかむまでは、侵攻あるのみなのだ。

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