第2話 本物の王になりたかった
トランプ大統領が、王冠を被った写真をXに投稿した。トランプ2.0は、プーチン魔王や金正恩ならず者王とは気が合うと話している。彼らは終身独裁者であり、ほぼ現代の王と言える存在だ。
それに比べると、2.0の任期は、わずか4年だ。大統領を乱発してバイデン大統領の政策を次々に変更しているが、さすがに民主主義の国アメリカでは、魔王や習近平武王のように憲法や法律を変えて、終身大統領になることは不可能であろう。
はっきり言って、古(いにしえ)の王のような彼らがうらやましい。権力の旨味を知っては、その誘惑に抗うことは難しい。
魔王が、非友好国に対して大統領令を乱発したように、就任直後、2.0も大統領令を乱発してその快感を味わったのだろう。
国家財政が破綻しようとしているのだから強権発動は待ったなしなのかもしれないが、カナダやメキシコとの軋轢は増すばかりだ。25%の関税を延期して交渉に打開策を見出そうとしている。
中国にに対しても10%の関税を20%に引き上げるという。それぞれの国の事情によって関税率は調整されたのであろうが、関税率が異なるというのは、長期的に見て不公平だろう。それによってアメリカは、貿易赤字になったのだから。
過去にも同じようなことがあった。チャイナな製品を購入することで、大英帝国の銀は、中国に流れ込んでいった。それを回収するために、密貿易で大量のアヘンを中国に売り込んで銀の回収を目論んだのだ。
今のアメリカは同じようなことをできないばかりか、麻薬が、カナダ、メキシコ、中国から流れ込んできているのだ。
財政赤字を立て直すためには、関税を強化して国内の産業を立て直すしかないのだ。日本は、短期間2.0を支えて同盟国としての信頼を得る方がその後の回復につながるだろう。まあ、各国の反発が激しいから、2.0もどこまで強硬策を続けられるか不透明だが。現実の進行は、小説より面白いのかもしれない?
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