高安たつひろの独り言不定期日記
高安たつひろ
第1話 世界の王
2025年2月21日
今世界に三人の王がいるらしい。トランプ不動産王と、プーチン魔王、習近平武王だ。この三人以外、G20に居並ぶ王など小物の諸侯と言わんばかりだ。
武王は平和的に台湾を併合できなければ武力行使を排除しないと宣言した。貿易問題で中国を名指しで批判している不動産王は、台湾を守るため外交方針の文言を少し変えたようだ。中国は非難したが、対決姿勢は変わらない。
今アメリカの脅威は、一位の座を奪われるかもしれないという中国の台頭なのだから。中国が反発すると、レアアースが手に入らなくも知れない。これは、最先端半導体事業を進めようとしている日米の痛手となる。
そこでトランプ王は、レアアースの資源が豊富なウクライナに目を付けた。レアアース資源の50%の利権を認めれば、ウクライナに武器を援助しようと。だが、それはロシアに領土の一部を譲歩することが含まれているためとウクライナのNATO 加盟が、保証されないのでウクライナは拒否した。この拒否に不動産王は、逆切れした。
ロシアお得意のプロパガンダに洗脳されたのか騙されたふりをしているのか、ゼレンスキー大統領の国民の支持率は5%しかない、選挙をしないで大統領職を続けている独裁者だと批判した。
ゼレンスキー大統領の支持率は54%ほどあり、日本の総理より支持率は高い。うろ覚えなので数値は少し違うかもしれないが大きな開きがあることは明白だ。不動産王としては、強敵ロシアと対峙して更なるリスクを増加させるより大国ではあるが三つの大国よりは小国のウクライナを見捨てて米前大統領が進めた資金援助(3700億ドル?)を減らしたかった。
当面の敵中国をけん制するには、ロシアと手を組んだ方が、有利と見たのであろう。2兆ドルと言われる貿易赤字削減のためには、大ナタを振らなければならない。25%の各国に対する一律の関税、国家公務員の削減と他国にも自国にも痛みを伴う決断だ。
関税率25%を回避するために日本は、交渉に出かけたが、最初は不動産王の強権を担保するうえで受け入れた方がよいだろう。その後の交渉で急速に下げられる可能性はある。
ヒトも動物の範疇に入るのだから、お山の大将が強権でにらみを利かしていなければ群れは乱れるばかりだ。その大将の座が武王に取られようとしているのだ、一時的な不利を我慢して支えなければならないだろう。
米国は契約社会だ。取引は契約によって遂行される。不動産王も契約すれば約束は守られると思っているだろう。アメリカは,300年ほどの国だ。800年近くの歴史を持つロシアの闇は理解できないだろう。500年以上ロシアの体内で隷属させられてきたウクライナが、ロシアの性格を一番知っているのである。
不動産王は、条約をロシアと結べばうまくいくと思っているが、国際法の制定を主導してきたのにもかかわらず、国益、領土の拡大が見込めるとき約束を破るのがロシアである。ロシアの条約締結は、消えるボールペンで署名されていると言わざるを得ない。
ゼレンスキー大統領は、ロシアに占領されそうになっている4州のレアアースの利権なら50%与えても良いと言えば、不動産王はどう出るであろうか。利権のためにウクライナを援助してくれるであろうか。それともポーランド分割のように、ロシアと利権を分け合うであろうか。ヨーロッパは、納得しないであろう。ウクライナを支援してロシアを潰してロシアをNATO に加盟させるほかに200年後のヨーロッパに未来はない。
戦死傷者が、これ以上増えることを懸念していると言っているが、ロシア軍にあと30万人位戦死傷者が出ると国民を戦争に動員できないロシアは、継戦不能になる。一年間に自動車事故で亡くなる人が135万人いることを考えると未来を平和にする見通しをよくするという意味では、最小の犠牲かもしれない。ウクライナ戦争三年間の死者は、30万人位だ。そして、始めたのはロシアの議会だ。ロシアが、責任を西欧に押し付けたまま、ウクライナが、不利な条件で停戦交渉をすることはないだろう。
日本はウクライナとともにある!
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