第5話 2月25日 主様・小学5年登校
「ミチザネ!」
元気な女子の声。
「おはよう。今日も元気だね。桃梅。」
ピンクのセーターが似合う。
「私はいつも元気よ。
それにちょっと寒いけど、この季節が一番好きなの。」
「おはよう!」
桃梅より大きな声だ。白梅だ。
「おはよう。白梅、昨日のテストどうだった?私自信ないのよね。」
「もちろん私もない。ない。」
「ミチザネは?」
「いつも通りだ。」
僕らは5年1組の教室に入った。授業が始まる。
先生が「まずはテスト返すぞ。」
「桃梅。79点。」
「白梅45点。」
「ミチザネ。今回も100点です。よく頑張りましたね。」
「すっげー!」「ミチザネくんすごくない?100点なんて。」
クラスメートが僕を羨ましがる。
藤原くんが「ミチザネだけ毎回100点なんて、おかしいよ。カンニングでもしてるんじゃないのか?」
桃梅が「藤原くん、何か証拠でもあるの?」
白梅が「藤原くん、ミチザネにやきもち?」
「そんなわけないだろう。」藤原君は僕の肩をボーンと叩いた。
次の瞬間、桃梅と白梅は、ボコボコに藤原くんをやっつけた。
先生が「大丈夫ですか?」
僕は「大丈夫です。」
白梅は鬼の形相で藤原をにらんだ。
藤原は白梅がこわいのか「僕も大丈夫です。」と答えた。
が白梅は許さなかった。
「僕が先に口と手を出しましたと言わんかい!」っと藤原くんの胸を押す。
「先生、僕がミチザネがカンニングしたと言ってしまいました。ごめんなさい。」
「藤原くん。憶測で言っては、いけませんよ。」
「はい。」
「あー、すっきりしたあー!」白梅。
桃梅が「ミチザネもすっきりした?」
「そうだな。ありがとう。桃梅、白梅。」
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