第2話 2月22日 主様・令和へ飛ぶ

「眩しい。」

朝の光が目をさす。

今朝は暖かい。

カラダが?

床が硬くない。それにこの軽い布団は?

「ミチザネ、起きなさい。

寒いからっていつまでもベットの中に

いないの!

学校遅刻するわよ。早く起きなさい。」

誰の声だ?こわい口調だが優しい声だ。

「大丈夫だ。問題ない。

しばし待たれよ。今起きる。」

? 

カラダが小さい。

「えっーーー!」

部屋のドアが開く。障子ではないのか?

「ミチザネ、早く起きなさい。

お母さん怒ってるよ。」

なんって格好をしているのだ。

目の前に背の高い女がいる。

「桃梅。白梅はいないのか?」

「ミチザネ、大丈夫?変な夢でも見たんじゃないの?

早く起きなさい。」

布団を剥ぎ取られた。

2月の朝、如月。

筑紫野に左遷されていたミチザネは気づくと

令和の小学5年生になっていた。

延喜の夜。大きな風が吹いた。

記憶が薄れる。

「ここはどこだ?」

「コツン。」頭に背の高い女の人のグーが落ちる。

「バカなこと言ってないで早く起きないさい。

朝ご飯よ。」



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