閑話2
「マホガニー、君って、その、眼帯をしてるけどさ。まるで見えてるみたいに動くよね?」
「マホでいいよ~。そうだね、私、目は見えてないけどさ、冷気魔法が得意なんだよね~。それを応用して周りをなんとなく感じ取ってるんだよ。すごいでしょ!?」
彼女の自信に満ち溢れた声が揺れる車の中で少しだけ響く。魔法、資料に書いてあったから何となくはわかるけれど、創作でよくあるような、それこそ指輪物語やハリーポッターで体系化されたようなそれと同じなのだろうか。
「うん、すごいね。その冷気魔法って、何ができるの?」
「そうだな~、まあ冷やしたり、凍らせたり?いきなり聞かれると思い浮かばないものだね~、えへへ。」
今のところ冷蔵庫と同じだな。でもそう言ったら怒らせてしまうのは目に見えているから言わないでおこう。
「あなたそれじゃ冷蔵庫と同じじゃない。」
隣にいるカミュを小突いて、不満そうな顔をしているマホを落ち着かせた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます