黒紋付の女

増田朋美

黒紋付の女

寒くてなかなか外にも出にくいなと思われる日であった。そんな寒い日なので、道路を通行している人も少ないが、現代の社会だと、着物はなかなか目立つものである。富士駅の近くの道路に、全体が黒で全く柄のない、黒紋付の着物を着て、白に金で刺繍をつけた袋帯を締めた、なにか探しているような女性がいた。周りの人達は、その女性を、黒紋付の着物を着ているということで、変な顔で見ていた。

「おい、お前さん。」

不意に彼女は声をかけられて、後ろを振り向くと、杉ちゃんが、車椅子に乗って、彼女を見ていた。

「お前さん黒紋付を着て、どこに行くつもりだ。」

杉ちゃんがでかい声でそう聞いた。

「いえ、特に着用目的はなく、私は。」

女性はそういいかけたが、

「黒紋付は、お葬式のときに着るか、邦楽の関係者が着るものだ。お前さんはお琴でも弾くのか?」

杉ちゃんはすぐに話しを続けてしまった。

「いいえ、楽器の演奏は全然です。」

彼女が答えると、

「じゃあ、葬儀でも行くつもり?そういうときは、帯を金にはしないで、黒のお経が書かれている帯とかにするものだぞ。そんな格好では、他の参列者に笑われるだろう。近くにリサイクルの呉服屋があるから、そこで喪装の帯を買っていく?」

杉ちゃんは和裁屋らしくそういうことを言った。

「いいえそういうことじゃありません。ただ黒い服を着ているのが、わたしたちの決まり事なんです。」

と、彼女が言う。

「はあ、お前さんは何者だ?」

杉ちゃんが、そう言うと、

「祈祷師です。主に、体とか心とか病んでいる人たちを癒やす仕事をしています。」

彼女はそう答えた。

「祈祷師か。つまり、シャーマンみたいな仕事をしているってことか。それで、そのシャーマンが、なんでこんなところにいるんだよ。」

杉ちゃんがそう彼女にいうと、

「あの、すみません。どちらか、食べ物を売っている店などありませんか?」

と、彼女はそういうのであった。

「はあ、腹が減ってるのね。そうだよな。誰でも腹は減るわな。じゃあ、僕と一緒に、ラーメンを食べに行こう。それでお前さんがしている祈祷とやらの話を聞かせてもらうかな。」

杉ちゃんはそう言って、彼女をタクシー乗り場に連れて行った。そして、障害者用のタクシーに乗り、イシュメイルラーメンと書かれた看板のある小さな店の前へタクシーを降りた。本当に小さな店で、テーブル席が4席くらいしかないのであるが、店主のぱくちゃんことイシュメイルさんが案内してくれて、杉ちゃんたちは、すぐにその席に座った。

「えーと、お二人共、ご注文は?」

「えーと僕は、名物の担々麺。お前さんは?」

「じゃあ私もそれにします。」

杉ちゃんがそう言うと、彼女はすぐに答えた。ぱくちゃんはハイわかりましたと言って、厨房に戻っていった。

「それで、お前さんの名前何ていうの?」

杉ちゃんが、黒紋付の女性にいうと、

「ええ。とりあえずジャンと名乗っておきましょうか。」

と彼女は答えた。

「そうなんだね。変わった名前だなあ。それで、先程、お前さんの職業は祈祷師だって言ってたけど、なにか、実績があるの?」

杉ちゃんがそう言うと、ジャンと名乗った女性は、

「ええ、今まで、いろんな人の家に行って、祈祷を行ったり手で癒やしたりしました。」

と答えたのであった。

「はあなるほどねえ。つまり、ターゲットになる人の家を訪問して、祈祷したりしたわけだね。そういうことか。じゃあ、今も、黒紋付を着て、放浪の旅をしているわけか。」

杉ちゃんがそう言うと、

「そうなんです。そろそろ、定住する場所を決めたいんですけど。」

と、彼女は答えた。

「そうなんだ。じゃあ、ぜひこの富士市を候補に入れてよ。ここは、良いところだぜ。のんびりしてるし、美味しいものはあるし。」

それと同時に、ぱくちゃんが、担々麺を持ってやってきた。

「ではいただきまあす!」

と、杉ちゃんとジャンは、担々麺を食べた。ジャンは生まれて初めて食べたといった。担々麺どころか、ラーメンすら食べたことがないという。

「それで、今夜泊まるところは決まったの?」

担々麺を食べ終わると、ぱくちゃんがジャンに聞いた。

「ええ、まだ決まっていないので、安いホテルでも取ろうかな。」

ジャンがそう言うと、

「それなら、製鉄所へ行ったらどうだ。そこでしばらく間借りさせてもらえ。そのほうがホテルとるよりよほど安いよ。」

と、杉ちゃんが言った。

「製鉄所?それなんですか?」

ジャンがまたそう言うと、

「はい。製鉄所というのは施設名で、居場所のない女性たちが、勉強や仕事などをするための、部屋を貸し出す福祉施設だよ。」

と、ぱくちゃんが言った。それと同時に、杉ちゃんの持っていたスマートフォンがなった。

「もしもし。はあ、ああ水穂さんが?わかったよ。すぐ帰る。はいはい。大丈夫だから心配すんな。」

「杉ちゃん、水穂さんがどうしたの?」

ぱくちゃんが聞くと、

「ああ、また咳き込むのが止まらないんだって。まあ、いつものパターンだ。すぐに帰るわ。もっとゆっくりしたかったけど、すぐに帰らないとね。」

と、杉ちゃんは、スイカで2人分の担々麺の料金を払って、ぱくちゃんにタクシーを呼んでもらった。

「あの、失礼ですが、水穂さんと言う方の、いつものパターンとはどういうものでしょうか?」

とジャンが言う。

「だから、咳き込んで、血を出して、胸が痛いとか、そういうことを言っているんじゃないの?」

杉ちゃんが言うと、

「あたしが、その人を癒やしてあげられるかもしれません。」

ジャンは、きっぱりと言った。

「その人がいるところに連れて行ってくれませんか?お礼はいただきません。お願いします。」

「わかったよ。じゃあ、そうしてもらおうかな。それでは、タクシーに一緒に乗ってもらおう。」

杉ちゃんはなにか決断して、到着した障害者用のタクシーに乗って、ジャンといっしょに製鉄所に行った。製鉄所へ到着すると、ジョチさんが待っていて、どうしてこんなに遅かったのか聞くが、

「まあ、遅くなってごめん。水穂さんはどうしてる?」

杉ちゃんはそういった。

「はい、見てのとおりですよ。由紀子さんが一生懸命世話をしてくれていますけど。」

ジョチさんはそう言って、杉ちゃんを、製鉄所の建物内に入れた。それと同時に、黒紋付を着たジャンを見て、

「あなたは、どうされたんですか?なにか葬儀でもありましたか?」

と、聞いた。

「いやあねえ。こいつが、水穂さんをなんとか癒やしてあげられるかもしれないんだって。それで、ここに間借りをしたいっていうから、連れてきたの。」

杉ちゃんが言うと、

「そうですか。じゃあすぐにお願いします。」

と、ジョチさんはそう言って、彼女を部屋の中へ通した。そして水穂さんの部屋に、彼女を連れて行った。

ふすまを開けると、水穂さんが咳き込んでいる音が聞こえてきた。由紀子が、懸命に、背中を擦っていたが、それでも止まりそうになかった。

「水穂さんお願い。もうゴドフスキーを弾くのはやめて。こうなってしまったら、辛いでしょう。」

と、由紀子は一生懸命彼にそう言っているのであるが、水穂さんの咳き込むのは止まらなかった。ジャンは、由紀子の隣に座って、

「ちょっといいですか?」

と、由紀子の代わりに水穂さんを抱きかかえて、静かに背中を撫でてあげた。しばらくそれを続けていると、水穂さんは、咳き込むのを、やめてくれた。

「良かった。もう大丈夫です。」

ジャンは、眠りだした水穂さんを布団の上に寝かせて、静かに掛けふとんをかけてあげた。

「ありがとうな。」

と、杉ちゃんが言うと、

「いえ、大したことありません。こういうことは、よくやっていましたので、なれています。」

と、彼女は答えた。

「そうなんですか。それでは、あなたは医療関係者とか、そういう方ですか?」

とジョチさんが聞くと、

「医療関係とか、そういうものではありません。我が家に代々伝わる、癒やしの手法なんです。それを私が継承しただけで、それだけのことなんですけど。」

ジャンは、にこやかにそう答えた。

「へえ、まあ、今の時代、科学が何でも物を言う世の中になっているが、そういう魔術師もいるんだね。そういうことができるやつってすごいなあ。それで、全国を放浪していたの?」

杉ちゃんが聞くと、

「ええ。わたしたちは、何年か遠方で修行することが義務付けられていますから、それをしているだけんなんです。私はもう、それが明けたので、どこかに定住する場所を見つけたいなと思って。」

と、ジャンは答えた。

「わかりました。じゃあここで間借りしてください。部屋代は、一日1000円で大丈夫ですよ。」

と、ジョチさんが言うと、

「良いんですか?」

ジャンは、すぐに言った。

「大丈夫ですよ。空き部屋はいくらでもありますし。それに、水穂さんは事情があって、医療関係はできないので、そういう方の力を借りなければなりませんしね。」

ジョチさんがそう言うと、

「そうなんですね。私も、事情がある方を何度か見てきましたから、水穂さんのお世話はちゃんとします。こちらにいさせてください。」

そう言ってジャンは頭を下げる。

そういうわけでジャンが、製鉄所に居候することになった。水穂さんがまた苦しみだしたとき、すぐに体を撫でて癒やしてやることが彼女の仕事であるが、それと同時に、部屋の掃除や、庭の手入れなども彼女の担当になった。彼女は大変仕事が上手で、庭はきれいにするし、部屋の掃除もちゃんとする。ただ、彼女の作る料理は、唐辛子で辛く味付けした料理が多く、水穂さんが食べるのは、ちょっと大変というところがあった。

杉ちゃんたちは、大変いい人材が来てくれたので、大喜びしていたが、由紀子は、面白くなかった。なんだか、自分のしていることを、ジャンにとられてしまったような。ジャンは、由紀子から言ってしまえば、悪い魔女だ。なんでも、やることなすことが完璧で、しかも癒やしの能力を持っている。そんな女性が、製鉄所に来られては、本当に困るものである。由紀子は、なんとかこの女性に屈辱を味あわせてやりたいと考えるようになった。

その日、杉ちゃんたちは、いつもと変わらず、製鉄所で着物を縫ったりと、いつもと変わらず作業をしていた。水穂さんは、ジャンに癒やしてもらうお陰で、静かに眠ることができるようになっていた。由紀子は、そんな水穂さんをずっと眺めながら、なんだか自分の居場所がなくなっているような気がした。

それと同時に、製鉄所に設置されている、柱時計が、12回なった。

「ああもうお昼かあ。なんか気が付かなかったねえ。」

杉ちゃんがそう言うと、

「今から買いに行くのも寒くてできませんよね。」

とジョチさんが言った。

「それでは、あったかいラーメンでも食べるか。僕はまた担々麺がいいな。よろしく頼むぜ。」

と、杉ちゃんが言うと、ジョチさんは、すぐに製鉄所の固定電話で、担々麺と塩ラーメン3つ、そして由紀子にはチャーシュー麺を注文した。30分ほどして、ぱくちゃんが、ラーメンを持ってやってきてくれた。すぐに、ラーメンを、テーブルの上に乗せ、さあ食べようと言うことになった。ジャンが水穂さんを呼びに行っている間、由紀子は、急いで、塩ラーメンの一つに大量の醤油を入れてしまった。そして、みんなで食べ始めたのと同時に、由紀子は何食わぬ顔で、チャーシュー麺を食べていた。しかし、ジャンは塩ラーメンを食べても、何も変化がない。代わりに隣りに座っている水穂さんが、激しく咳き込みだしてしまった。

「あれ、水穂さんは、塩ラーメンを食べるから大丈夫って言ってたのに。」

と、杉ちゃんがそう言うが、水穂さんは更に激しく咳き込んだ。そして魚の骨や餅などが詰まったような顔をして、テーブルの上に、生臭い、朱肉のようないろの液体を吐き出した。

「水穂さん、大丈夫!しっかりして!」

由紀子は、すぐに水穂さんが、自分が醤油を大量に入れてしまったラーメンを食べてしまったんだと言うことに気がついた。それをしたのは自分自身だったから、本当になんてことをしたんだろうと思ったけれど、救急車も呼べないし、医者にも連れていけない。どうしようと考えていると、ジャンガ立ち上がり、水穂さんの背中を擦った。テーブルに突っ伏しても、まだ咳き込んでいる水穂さんに、ジャンはひたすらに背中を擦り続けた。流石に、大量の醤油を飲んでしまったので、水穂さんの咳き込むのを止めるのは非常に時間がかかったが、それでもジャンは背中を擦り続けて、水穂さんの咳き込むのはやっと止まった。

「良かった。」

由紀子がそう言うと、ジャンは、納得したように大きくため息を付いた。こういう超能力とかある人というのは、能力を使うとえらく疲れてしまうという、傾向があると、文献に書いてあったような気がする。ある有名な映画でもそうだったっけ。由紀子は、申し訳ない気持ちがして、ジャンに向かって思わず、

「ごめんなさい!」

と手をついて、頭を何度も床に打ち付けたのであるが、

「由紀子さんが、そんなことしてどうするんだよ。それより水穂さんを布団に寝かせて上げるほうが先でしょう!」

と杉ちゃんに言われてはっとした。すぐにテーブルに突っ伏している水穂さんを、テーブルから剥がして、急いで、自分の背中に背負った。そして水穂さんの部屋に連れていき、静かに布団に寝かせてやって、掛ふとんをかけてあげた。そして、吐いた血液で、汚れてしまった、口元を拭いてあげた。着物も汚れてしまったので、脱がせてあげようと思ったが、寒いのでやめたほうが良いとジョチさんに言われて、それはしないで、そのかわりもう一枚、毛布をかけてあげた。テーブルの上に大量に吐かれた血液の始末は、杉ちゃんがした。

「少しお休みください。あれだけのことをしたんです。大変だったでしょう。」

ジョチさんが、ジャンにそういったのであるが、

「いえ、水穂さんのことが心配です。私はこのままで。」

と彼女はそういうのであった。でもその顔は、なんだかとても疲れているような顔であったので、本当ならすぐ休んでほしいと思われた。

「水穂さん、本当に、容態が悪化したのでしょうか。それなら私も力不足でした。まだしっかりしていなかったのかな。本当に申し訳ありません。」

そう謝罪するジャンに、由紀子は、なんだか自分が勝ったというより、水穂さんが逆に犠牲になったという結果になって、本当に申し訳なくてたまらないという顔をした。ジョチさんは、それ以上犯人探しはしないと言ったが、由紀子は、それではちゃんと言わなければだめだと思われてしまった。でも、なんだか水穂さんの顔をずっと見ていたくて、水穂さんのそばにずっといてしまった。

「ごめんなさい。私が、自分のことを過信してしまったようですね。まだまだ、水穂さんを癒やしてあげるというのは、難しいのかな。」

と、ジャンは言っている。由紀子は、それを訂正したくなるつもりになった。

「あ、あたし!」

思わず言ってしまう。ジャンは、大声を出したらだめよといった。でも、案の定、睡眠薬などに比べたら、ジャンの魔術はたいしたことないのだろう。水穂さんは、目を開けてしまった。

「ごめんなさい。水穂さん。あたしが、ラーメンに醤油を入れてしまったんです。」

由紀子は、申し訳無さそうに、頭を下げた。

「ええ。大丈夫ですよ。由紀子さん。あなたが、そうすることはなんとなくわかってました。」

水穂さんは布団に寝たままそういったのであった。

「なんでわかったんでか?」

と、由紀子は思わず言ってしまうが、

「日頃から、そういうことをするのは由紀子さんだとわかっているからです。」

と、水穂さんは言った。

「そうなんですね。由紀子さん、そんなことするなんて、私は、やっぱり、水穂さんを愛する資格はないわね。」

ジャンがそういうことを言った。

「私、ここを出るわ。そして、もう少し力をつけて、もっと、いろんな人を癒せる様になってここにかえってくるわ。」

ということは、彼女も水穂さんのことを、愛していたのだろうか?

「やっぱり、水穂さんのことを一番に愛しているのは、由紀子さんなのよ。」

ジャンは、由紀子の肩を叩いた。

「さあ、水穂さん着替えましょう。もう汚れてしまっているから、新しい着物に着替えたほうが良いですよ。いつまでも汚い着物で寝ていては、まずいですよ。」

ジャンは、水穂さんにそういった。水穂さんは布団から起き上がろうとしたが、ジャンはそのままで良いと言った。そして、よくある寝たきりの人を着替えさせる方法で、新しい着物に着替えさせた。こういうときに、着物と言うものは、便利なのである。着物は寝転がったままでも着替えることができるので。

「ありがとうございました。もうこれ以上会えなくなると思うけど、水穂さん、これからも体に気をつけて、幸せに暮らしてください。」

着物を着替えさせると、ジャンは、静かに水穂さんと由紀子に頭を下げた。そして、

よいしょと立ち上がり、カバンを取って、

「ではこれで御免遊ばせ。」

と言って、製鉄所を出ていこうとした。黒紋付の着物を着たまま、ちょっと膨らんだカバンを持って出ていこうとする彼女に、

「その前に、これを持っていって!」

由紀子は、自分のカバンから持っていたお守り袋を取り出した。それは、由紀子が、初詣に近くの神社に行ったときに、購入したものである。

「これは?」

ジャンが聞くと、

「これはお守りよ。あなたがいつまでも、健康でいられるようにと願って、日本人はこういう袋を作って、いつも身につけているの。こういうものは、いつも身につけていると、願いが叶うって信じられているのよ。」

由紀子はそうにこやかに笑って、彼女にお守り袋を渡した。

「そうなのね。そんな物があるなんて、知らなかったわ。由紀子さんも、幸せになってね。ずっと健康で、水穂さんと、幸せになるのよ。思っていることは、ちゃんと口に出して言ったほうが良いわ。それは、忘れないでね。」

と、ジャンは、それを受け取って、自分のカバンの中にしまうと、静かに頭を下げて、製鉄所を出ていったのであった。



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黒紋付の女 増田朋美 @masubuchi4996

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