読み終わると意外な終わり

Dr.にゃんこ

テロリストと爆弾

たけしは、完璧なテロ計画を練り上げた。爆弾を手に入れるために、秘密の取引先から数日前に連絡を取り、ついにその品物を手にした。5時間後に爆発するようにセットされた爆弾を使って、特定の政治的なターゲットを襲うつもりだった。そして、手にした瞬間、たけしは確信していた。これで全てがうまくいくと。


予定では5時間で爆発するようになっていると取引先から連絡が来ていた。

届くのにかかった時間は約2時間半


たけしはテロを起こすべくすぐにでも出かけようとしていた


だが、警察の動きが予想外に早かった。たけしが爆弾を目的の場所持って行こうと靴を履いていると、外でサイレンが鳴り響く。窓から覗くと、すでに警察が自分の家の前に集まっているのが見えた。どうやら、誰かがたけしの計画を嗅ぎ付けて通報したようだ。


「まずい…」


心の中で焦りが広がり、たけしはすぐに行動を起こす。警察が家の前にいる間に、爆弾を隠すするつもりだった。しかし、警察は動きが早く、家に踏み込む準備を整えていた。たけしは冷静になろうとしたが、タイマーが刻一刻と進んでいるのを感じ、何かしらの方法で爆弾を警察に見つけられないようにしなければならなかった。


「どこに隠す…?」


その時警察がドアを開ける音が聞こえ、すぐに部屋に入ってきた。警察官の一人が、レオの目の前に置かれた爆弾の箱に気づいた。たけしはその瞬間、心臓が止まりそうになる。


「開けるな…!」


彼は必死に声をかけたが、警察官は無言で箱に近づいていく。たけしは、何もできずにその様子を見つめていた。箱が開けられたその時、タイマーが最後のカウントダウンを迎える。


「3、2、1…」


その瞬間、箱の中で音が鳴り響き、たけしの体が硬直した。警察官の顔に一瞬の驚きが浮かんだが、その後、爆発の閃光と轟音が部屋を包み込んだ。


相手が操作を間違えて2時間半で爆発するようになっていたと捜査で分かったのはその後だった。

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