第4話

いかにも大学生、といった雰囲気のテーブル席。


6人掛けのテーブルの上には食堂のご飯やら、お菓子やら、パックジュースやら、イヤホンやらスマホやら色んなものが広がっている。



私達が近づくと、イスの上に置いていたバッグなどを有難いことに避けてくれて、空いた椅子に腰かけた。



「あ、奈由ちゃんだよねぇ~?麗香と仲良しの!よく名前は聞いてるよー!」




と、隣に座っていた優しく声を掛けてくれた桜ちゃん。

明るい茶髪のロングヘアーで、服装はシンプルなブラックのパンツと白いシャツを着ている。




その優しい声に、落ち着かないでいたが、ほっとして「私も。桜ちゃんの事はよく聞いてるよ」と返せば、ふふ、とお互い目が合って笑った。




男の子3人は、確かいさむ君、隼人はやと君、千景ちかげ君、という名前だったと思う。




「奈由、ご飯買いに行こうよー」


「うんっ、いこ」




鞄をイスに置いて立ち上がり、麗香と二人でご飯を買いに向かった。

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