僕の初恋の相手は、僕の親友の男の子の母親だった!

神石水亞宮類

第1話 僕の初恋の相手は、僕の親友の男の子の母親だった!




僕の初恋の相手は、僕の親友の男の子の母親だった!



僕は父親に男一手で育てられる。

母親とは僕が3歳の時に父親は別れたんだ。

僕が成長していく中で、何度も“再婚”するキッカケは父親にあった

と思うのだが、一度も再婚せず僕とずっと二人暮らしをしている。

僕は父親の許可をもらって、“月に一度、母親と会う事を許してもらっていた。”

たまに会う母親は、物凄く優しく僕は癒されていた。

できる事なら? “また父親と再婚してもう一度3人で暮らしたと僕は願って

いたのだが、母親は僕が12歳の時に別の男性と再婚をする。”

もう僕の夢は叶わぬモノとなってしまった。



・・・でもそのかわり? 

“僕の親友の男の子の家に僕はよく遊びに行っていて

そこで僕は初恋をしてしまう。”

【その初恋の相手が、彼の母親だった!】

僕に母親が居ないという事は僕の親友の男の子から聞いてくれていたようで、

物凄く僕に良くしてくれていた。

そんな彼女に僕は恋をしてしまった。

でもそんな事は、親友の男の子には絶対に言えず。

ひたすら僕は、彼の家に遊びに行く事が嬉しく想っていたし歳を重ねても

彼と仲良く親友の関係は変わらず、その後も彼の家に暇があれば遊びに行って

いたんだ。



『“なあ珠樹! 今日は俺の家に泊っていくだろう?”』

『そのつもりだけど!』

『今日の晩ご飯は、珠樹の好きなオムライスらしいぜ!』

『マジで?』

『俺より珠樹の好きな物を知ってるオカンは、少し変態だと

思わねーえか?』

『・・・そうか。』

『どっちが息子なのか? 俺より絶対に珠樹の方がオカンは好きなんだよな!』

『“まあ~いいじゃん! おばさんは絶対に楓太の事、大事に想ってるよ。”』

『それならいいんだけど......。』

『なんだよそれ? おばさんの事、疑ってんのか?』

『“・・・い、いや? たださ、オカンが珠樹を見る時の目がなんか乙女と

いうか? 女の顔をしてんのが気になってるだけだよ。”』

『マ、マジかよ!』

『“それとオヤジとは上手くいってないみたいだし、俺が高校を卒業したら

きっと別れると思うんだ!』

『・・・そ、そうなんだ、』

『“この事は二人だけの秘密にしてくれよ!”』

『えぇ!? あぁ、分かったよ。』

『俺はもう珠樹だけしか信用できねーえよ!』

『なんだよ、今日の楓太は弱気だな。』

『ナーバスになってるだけだ!』

『そうだな。』




・・・彼女は旦那さんと上手くいっていないみたいだと息子の

親友に僕は聞く。

そのうち、本当に僕は彼女と一緒になりたいと本気で想うようになる!

親友の彼には、どう説明したらいいのか?

僕は少しづつ彼女にアプローチをかけているし、僕のアプローチを

彼女も知っている。

だから僕に対して彼女は、“乙女の顔をするのだろう。”





 *





・・・その後、僕達は社会人になり、親友の彼は大学に行くために

都会で一人暮らしをはじめて家を出たんだ。

それでも僕は彼の家に彼が居なくても遊びに行くようになっていたし、

実際に彼女は旦那さんと離婚した。



『“ねえ聡子さん? 何時になったら僕と結婚してくれるの?”』

『じゃあ楓太に何て言うのよ! まさか? 同級生の男の子と

男女の関係があるなんて息子に言える訳ないでしょ!』

『“楓太には僕からちゃんと話すよ!”』

『まだ駄目! もう少し待って!』

『・・・あぁ、分かったよ。』




“僕と彼女は、親友の彼には内緒で男女の関係を持っていた。”

いつか? 僕は彼の父親になろうと思う!

【僕は本気だよ!】

だって、こんなに僕は彼女を愛しているのだから、、、。

いつか親友の彼も分かってくれると僕は信じている!

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僕の初恋の相手は、僕の親友の男の子の母親だった! 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru

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