第2話

毎朝春を起こしにくるのが、私の日課



普段はしっかり者で、私のわがままをいっぱい聞いてくれる春だけど朝だけは本当に弱い



もう何年もこうやって春を起こしにきているけど、私が起こさないと春は自分で起きられない




17歳にもなるのに、笑っちゃう。


休みの日とか昼過ぎまで寝てるのが普通だし。




ベッドから立ち上がって白いTシャツを脱いで制服のシャツに腕を通す春に声を掛ける






「なんかどんどん男になってる、春」





露わになっている上半身

逞しい胸筋に、綺麗に割れた腹筋

腕だって日常動作しているだけで力こぶが出ている



昔は私よりも背が低くて細かったのに。

昔と言っても小学生の頃の話だけど。



中学に入るといつの間にか春に身長を抜かされて、ガタイだって大きくなって。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る