第1話 人生初ダンジョン探索配信開始!って猫耳生えたぁ!?

 目の前には推定Aランクモンスターの未確認モンスターレベル差は考えたくもないが、少なくとも50レベくらいの差はあるはず、私の隣にいる相棒ペットの『イト』が体を震わせて怯えているし、リスナー非常食のみんなも


 "逃げて!超逃げて!"

 "勝てる相手じゃない!"

 "相手はおそらくAランクでも強い方だぞ!"

 "早まんないで!"


 と言っている、明らかに逃げ出さなくてはならない状況、そんな中私は笑みを浮かべて、手に持っているロッドを地面に叩きつけ、魔法陣を展開させた


「じゃあ!今日からこの子も非常食って事で!」

「きゅう⁉」


 "またイかれたことしてるよこの子"

 "ほら~イトもビビってるよー"

 "もはやこれがデフォルト"


 そしてこの配信は良くも悪くも世界でバズることとなる


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 ダンジョンができて百年とちょっと、私こと愛甘珠莉あいあましゅりは16歳の誕生日の次の日、ダンジョンに入る為の免許を取得しに来ていた、ついでにバイクの免許も


「これで愛甘珠莉さんも晴れてダンジョン探索者です、ダンジョン探索頑張って下さいね」

「はい!」

「あと先ほど講習で教わったとは思いますが、こちらがステータス確認デバイス『dungeonanimaダンジョンアニマ』です。このデバイスで最近流行りのダンジョン配信などのダンジョン内での動画、写真撮影が可能となっております、ダンジョン配信などは許可を取る必要がないのでぜひぜひ配信してみてくださいね」

「わかりました、ありがとうございます」


 私はダンジョンアニマを貰ってすぐさっき講習で教えてもらった使い方を元にダンジョンアニマでステータスを確認する


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 愛甘珠莉【あいあましゅり】LV:1


 ランク:F


 MP:3532


 スキル:なし


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 ステータス欄なんかさみしいな、よくある筋力のステータスとかないし、分かっていたとはいえさみしいな、あと魔力量は多いのかな?初めて過ぎてなんもわかんないや


 まそんな事は置いといて明日初のダンジョン探索とダンジョン配信やりますか!


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 #1 【初配信】シュリのダンジョン初配信!

 #新人ダンジョン探索者 同時接続者3人


「始まりまった!初めまして!新人ダンジョン探索者のシュリです、よろしくねぇー」


 "おぉ!かわいい子!"

 "よろしくね"

 "かわいい、俺の感がささやいてる、この配信者はバズる"


「バズるかなぁ、せっかく配信やるならバズりたいよねぇ~じゃあ早速だけどダンジョン潜っていくよー」


 "早速か"

 "ダンジョン探索は何回目?"


「ダンジョン探索は今回が初めてだよ~昨日の夜やっとダンジョン探索者免許取ったんだーまだぴっちぴちの16歳です!」


 "ってことはスキルも何もないのか"

 "はじ……めて……?やばない?ソロでしょ?"

 "ここ初心者から上級者まで色々いるダンジョン『世界樹』でしょかなり難しい方だよ!?"


 え……ここ難しいダンジョンなの……ソロで行くのダメかな?


「ソロで行くのダメかな?」


 "ダメ……じゃないよ!"

 "かわいいから何とかなるか"


「じゃあやってみよー!」


 人生初ダンジョンの名前は『世界樹』神話どうり、色々な世界と繋がっているとされる世界最大規模の超巨大ダンジョン、今日はこのダンジョンの麓まで行く予定だ


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「なんか暇だったねぇもう着いちゃったよ」


 リスナーの人と雑談しながら歩いていたらもう世界樹の麓に着いてしまった


 "確かにモンスターいないねぇ"

 "俺の感(そういう系のスキル)が囁いてるんだがシュリちゃんめっちゃ魔力量多くない?"

 "魔力量が多すぎると格下のモンスター近寄って来ないだっけ?"

 "正確には魔力酔い的なのを起こして気絶する、人は何故かしない"


「私魔力量多かったんだー確かにMMORPGの魔法特化の人の中盤くらいの魔力量してたもん」


 "MMORPG wそんなのやるんだw"


「やるよーいつも魔法使いでチクチクして嫌がらせするビルドでやってるよーあとたまにランキング上位にいるよ」


 "しかもランカーかよww"

 "もしかしてあんた『魔法使いの街』のギルマスのシュトラールか?"


「そうそう元々お遊びギルドだったんだけど気づいたらガチギルドになって………ヤバいのがくる」


 周りからカサカサ聞こえるし何より放っているプレッシャーが初心者の私でもわかるくらいヤバい一体どんな凶悪なモンスが


「うぉぉ!急にくんなし!」


 草むらから飛び出して来たのは普通の5、6倍はある虎


 "ヤバいヤバいこいつ初心者狩りの『バリスタタイガー』だぞ!Eランクでも強い方、最近Dランクに上げられるかも知れないやつ!"

 "ワイの感がいってるシュリちゃんなら瞬殺だって"

 "こいつそんなにヤバいんか?"


「虎さんだー可愛い!」


 確かに体はでかいし牙とかヤバいけど、よく見るとお目目はクリクリだし毛並みはもふもふだしめっちゃ可愛い!


 "かわ……いい……?"

 "そうだね可愛いね(脳死)"


「うぉ!あぶっな!まってヤバい戦い方分かんない!武器無いし!」


 なんで私武器準備してなかったの⁉︎


 "確かにwww"

 "そういや最初から武器無かったなww"

 "終わった…"


「うおりゃあー!なんとかなれー!」


 なんにも起きなかった……現在はそんな甘くないよね、するとまたもやバリスタタイガーがこっちに向かって突撃してくる、後ろには世界樹、ヤバいと思って攻撃を避けると、バリスタタイガーが世界樹に突撃、その反動で私の身長くらいある枝が落ちて来た


「助かったぁー!」


 "ラッキーすぎるwでもよかった"

 "世界樹の枝⁉︎これまたすげーもんを"

 "世界樹の枝、世界相場500〜900万円"


「世界樹の枝スッゴ!持って帰ろ〜っと………ってえぇ!」


 枝を持った瞬間私の体から何かがごっそりと抜ける感覚がした後近くにいたバリスタタイガーを吸収して世界樹の枝が白を基調とした高級感のあるロッドに変わった


「世界樹の枝が……ロッドになっちゃった……」


 "世界樹の枝のロッド⁉︎初めて見たし初めて聞いた!"

 "シュリちゃん!世界樹のロッドもすごいけど耳!猫耳生えてる!"


「待って待ってマジで生えてる⁉︎何ならしっぽも⁉なんでぇー!」


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 ~読んでいただきありがとうございます。

 感想や、改善点、たくさん待っています。

 ☆と♡ぜひ付けていただけると嬉しいです。ついでに現在同時執筆中の別シリーズも

 見て下さると嬉しいです~

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