214

sui

幼心と甘い味



A君が好きだった。

なのでチョコをあげたいと思った。


A君はスポーツがうまい。

かおもカッコイイ。もしかしたらカワイイなのかもしれない。

元気で明るい。休み時間は友だちといっぱいあそんでいる。

笑っているところが好き。

クラスでもB君とA君はけっこう人気がある。

だから分かるように、きちんと「A君が好き」と言うようにしている。

それで何か言われたりはしない。お返事もない。


CちゃんとDちゃんはともだちだけど、A君の話はしない。CちゃんはDちゃんにはたまにおいていかれたりするし、好きな××の話をきいてくれない、それは子供っぽいと笑われたりする。CちゃんとDちゃんはともだちだけどあまり好きじゃない時がある。


バレンタインだからチョコをあげよう、そう思った。

お母さんに相だんしたらいいと言われたのでお店に行った。

いつもはおかしをあまりかわない。しょっぱい物の方が好きだ。

入れ物があったり、おかしが一杯ならんでいるのを見るのははじめてかもしれない。

すごいなと思った。


M君はスポーツが上手だからボールの形のチョコにする事にした。

チョコがたくさん入っている、すごくいいのを見つけられた。


お家に行ったらともだちとあそんでいたみたいだった。

たくさん入ってるチョコでよかったと思った。

わたしてかえった。


今日はいい日だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る