第4話

「チイ、お客さんでしょ?その扱いはあんまりよ。でも、違うんでしょ?タイさんが言ってたのとは。だったら、大丈夫じゃないの?」


まだ荷物は持ったままで、話を続けた。


「確かに違うけど、日付変わる前に帰るのよ。それに、今日も後、10分位したら来るし来るし。」


と言いつつ、お願いのポーズをとった。


「もういいかなぁ〜?とりあえず、もう一度座ったら?」


とすっかり忘れていた存在が声をかけた。


「わかった。後30分ね。そのあとは、ルイのとこにいるから、電話して。一緒に迎えに来るから。」


と椅子に座りなおして、荷物も元の位置へと戻した。

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