僕だけの友達

はてや

第1話

僕だけの友達


僕にはたった1人の親友がいる。


僕はりょーちゃんと言って鼻の絆創膏がトレードマークの気が強く、とても天真爛漫って言葉が似合うような子で、親友であり僕の憧れだ。今日もいつもの公園でりょーちゃんを待つ。りょーちゃんが笑顔でかけよってきた。僕は「今日はサッカーしようよ!」と気さくな笑顔でりょーちゃんは「よしわかった!じゃあ公園敷地内全部でボールの取り合いな!」って笑顔で提案してくれた。僕は嬉しかった。小学校では僕とりょーちゃんの間に割って入ってくる友達なんていなかったが2人でいるだけでとても楽しかった。だけどとある日を境にりょーちゃんが公園に来なくなった。僕は1人になった。それから毎日公園か通った…。中学生になる頃、突然としてりょーちゃんが現れた。「りょーちゃん!なにしてたんだよ!!」りょーちゃんが少し苦笑いで答える「ごめんね。待たせたね。」僕はそれからずっとりょーちゃんと遊んでた。だけど周りの人や親は公園に行くことを止めてきた。それから4日ぐらい経った頃僕は病院に入院することになった。理解が出来なかった。体を怪我したわけでもなければどこかおかしい訳でもないのになんでだろう。そして医師からこう告げられた「あなたはイマジナリーフレンドが見えている」そして「りょーちゃんは既に交通事故でなくなっていたこと」を知った。僕の見えていたりょーちゃんはりょーちゃんじゃなかったんだ。地獄に叩き落とされるほどの絶望だった。これから僕はどうしたらいいんだろう…憂鬱な中見上げる夜景にはりょーちゃんの笑顔がかすれて見えた。

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僕だけの友達 はてや @shio0409

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