アリカ、声……



「や、ぁ、あん!!」


「アリカ、声……」


「だ、だって……、ダイが…んっ」


口を塞がれて、何度も腰を下へ強く落とされる。

背中に両手を回して、頭がおかしくなりそうなくらいの快楽に溺れないよう必死に力を入れた時――。



家の外で車のエンジンが止まる音がするから、慌ててダイと目を合わせた。




「あっ、や、やめ……ストップ!」


「すぐっ、すぐ終わるから」


「……んんんっ、」


それからは物凄く私達の動きは早かった。

音を立てないように、声を出さないように、ダイの腰の動きも滅茶苦茶早かった。



*****



「あら、アリカちゃん来てたのね」


「はい、お邪魔してます!!」



ガチャリ。ノックもせずに開けられる扉。

これほど、恐ろしいものはないだろう。


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