帰ってくる前にしよ?



「ダ、ダイっ、お、おばさんだっていつ帰ってくるか分からないしっ」


「んー、じゃぁ早く帰ってくる前にしよ?」


目の前のダイは完全にスイッチが入っているし、お腹には何か当たってるし、ちょっと辛そうな息がこいつから漏れている。

確かに、なかなか会えないから1ヶ月以上ご無沙汰だし。



「分かった!早くしよっか」


「……え?」


上着のシャツのボタンを自ら外していくと、ダイの方が驚いて目を丸くした。



「早くダイも!」


と言えば、戸惑いながらも上着を脱ぎ捨てベッド上で2人向かい合って座る。



「そんな急ぐなら、アリカが終わしてよ」


ニヤニヤと口許を緩めるから、カチンときた。

こんな時にこいつは何を言ってるのだろうか。あんたの為にこんな展開になってるのに。



「もう、今回だけだからね!」


唇を尖らせれば、ダイが顔をくしゃりと崩して子供のように嬉しそうな顔を見せる。

その唇に1つキスをすればすぐにダイの舌が侵入して、私の中をかき混ぜた。


「アリカ、これも外して?」


「なんで私がっ」


「早くするんだろ?」


「もうっ!」


仕方なしにダイのズボンに手をかけた。

何でこんなにも、エロいことばっかしたがるのか。


もし、ダイとの間に男の子が産まれたら。コイツみたくなってしまうのだろうか。


ダイの吐息を感じながら、ゆっくりと腰を下ろす。

視線をずらし時計を見て大きく揺れれば、ダイの余裕のない息が漏れた。



「アリカ、っ…集中して」


「だって……」


「何、考えてんだよ?」


両手で腰を持たれて、動きを止められた。もどかしいな。



「お、男の子だったら、ダイみたくなっちゃうのかなって」


「男の子?」


「……子供の話」


「俺みたく?」


「そう、ダイみたくエロばっか考えちゃう子になるのかなって」


「……じゃぁ、アリカも女の子希望って事でオッケー?」


「……っ、!?」


揺さぶられながら一気に引き寄せられるから、ダイのが凄い奥まで押し込まれたのが分かった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る