第6話 もう、いいよ・・・

アイツが呟いた。

言葉が脳裏に焼き付いている。


並んだ枕。

アイツが捨てないでくれた。


でも、アイツは。

自分の枕の代わりに。


俺の右腕に。

頭を預けている。


温もりが。

くすぐったい。


俺は。

あまりにも幸せすぎて。


お前の寝顔を。

見つめている。


あぁ・・・。


俺のため息が。

お前の前髪を。


少し。

揺らした。


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