第4章:オーランド消失編

第12話 オーランドの異常~コルタナの小屋戦まで

クラスタ【ポーション判定1d3>1】

【HPハイポーション×1MPポーション×2獲得】


【小説でも戯曲でも、我々が見るのは、人間の性質と行為である。】


【両者の差別は単に外形にあるわけではない。即ち一方では、人間が話をし、他方では、通常その人物について語られるというような点に、差別があるのではない。だが、多くの戯曲は対話体の小説に過ぎない。これでは、戯曲を書簡体に書くことも出来ないことはない。】


【小説では心情と事件とが現されねばならない。戯曲では性格と行為が現されねばならない。小説は徐々に進行し、主人公の心情がどんな方法によるにせよ、全体の急速な進展を引き止めるものでなければならない。】


【戯曲は急ぐべきもので、主人公の性格は終局に向かってまっしぐらに進むべきであって、ただそれが食い止められているのではいけない。】


【小説の主人公は受動的であるべく、少なくとも甚だしく能動的であってはならない。戯曲の主人公には活動と行為とが望ましい。】


【小説では偶然の働きを許すことは出来るが、それは常に人物の心情によって導かれねばならない。これに反し、人間の関与を待たず、独立した外的な事情によって不測の破局へ人間を駆っていく運命は戯曲のみに存在する。】


【偶然というものは、愁嘆場をひき起こしはするが、悲劇的な情態を作ることは出来ない。これに反し、運命は常に恐ろしいものでなければならない。】


【そして、罪のある、あるいは罪のない、互いに独立した行為を不幸に結びつけるような場合には、運命は最も高い意味で悲劇的になる。】


【みんなは次のように言った。この主人公達は元来心情を持つだけである。また彼らに起こってくるものは事件だけである。……したがってこの戯曲には、小説のように間の伸びたところがある。しかし、全体の結構は、運命の描くところであり、全体は恐ろしい行為から発している。】


【また主人公はたえず恐ろしい行為と運命に向かって駆り立てられている。】


【したがって、この戯曲は最高の意味で悲劇的で、悲劇的結末に終わるほかないのである。】


【「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」第五巻七章より引用】


【異世界転生は誰が為に!?~HYPER☆HEARTFULLTRAVELER~幼年期完結編】


【祝星歴720年――オーランド領グノーラントオーランド邸へと続く道三ノ月/星昇月】


【四ノ月を目前とした雪融けの星昇月、深く降り積もる雪は孟春の訪れとともに姿を消したものの、オーランドの気候は冬の残滓を残している。新緑の芽がぽつぽつと見て取れるなか、ヒュリテ山北部から流れてきた風は底冷えする寒さを運んできていた。】


【思い返せば、19年九ノ月から怒涛のような出来事の連続であった。廃棄されたダンジョンの冒険、コルタナ、ギムレットとの邂逅、竜送の儀とヒドラとの戦い、リニーニャで見聞を広め、エリダヌス領では公卿御前仕合に加えて、ダリルの婚約――そうして4人それぞれの新たな門出と――4人の身に起こった事件を語らせると枚挙にいとまがない。】


【日が暮れた中、オーランド家の養子の4人とトトポヤ、イーリィは広域農園の中を走るオーランド邸への道を歩いていた。一同が駆り出されたのは、他でもない、最近になって頻発していた農園への食害、その犯人退治を要請されていたからである。――と言うのも食害が起こった農地がパトロック邸に程近く、自警団を配して領民に緊張を与える程度でもない軽微なものと思われていたからで……】


【しかしながら、蓋を開けてみれば普段、山林での狩猟に慣れ親しんだクロでさえも見たことのない巨大な猪の出現に、いつもながらてんやわんやになりながらの大捕物となってしまったのであった。】


【そうして、荷台車に強引に載せられた猪を曳き――領主への報告のため、一同はオーランド邸へと向かっていた。】


【ロールスタート】


トトポヤ「――……まさか、こんなに大きな猪とは母さんも見たことなかったな。きっと、領主様も驚かれるぞ。(台車を曳きながらも通常の猪の何倍はあるような獲物を一瞥して、呑気に紡いで見せる。明らかな異常個体――なのだが、これ一頭でどうと判断することは出来ない。振り返っては息子、娘らに努めて明るい表情で)……あと数日もしたら、みんな新天地と考えると、母さん実感が沸かないな……。」


イーリィ=ヌラ=オーランド「――いっのしし~♪いっのしし~♪(片手で長大な戦槍を担ぎながら、もう片方の腕で荷台車を曳いていく、軽い勾配でこそあったが持ち前の怪力で疲弊した様子はなくいつも通りの楽天的な表情。爛漫な声音が夜気を割って)大丈夫だよ!お義母さん!!年末には帰ってきても良いって領主サマ言ってたし!ねぇ、ダリル!」


ダリル「しかしこんなに大きな猪は本当に初めてだったな。(そう仕留めた獲物を一瞥しながらそう言葉を紡げば)ああ、年末にはイーリィと一緒に戻ってくるさ母さん。(そうイーリィに同調する様に告げると)」


トトポヤ「開拓地の仕事は忙しいだろうけど、健康にだけは気をつけるんだぞ、ダリル、イーリィ。年の暮れには竜送もあってクロも帰ってくるだろうから――魔術学院には、冬季休暇はあるのかな……(ふと、気になった様子で口許に指先をあてがってい)」


クラスタ「(荷台につまれ運ばれる猪を興味深く見つめる。その手には羊皮紙で出来たメモ帳を携えており)ふむ、ここまで大きな個体がオーランド近辺に生息していたとは非常に興味深いな。さしずめオーランド領の主といったところか(比較的、狩も行われ魔物の被害も少ないと思われるオーランド領でここまで巨大な個体が生存できたことは非常に稀だろうと、生体の特徴をサラサラとメモしていく)」


クロ「(広域農園の食害被害で、駆り出された自分達は、いざその害獣を仕留めにきたものの、今まで見たこともない大きさの獲物の猪であり、色々と戦闘によるドラマはあったものの、そこはまたいずれ別の話で、何とか仕留める事ができて)いあ~、それにしてもここまでデカイ猪の獲物はオレッチも見たことないっス!これは食いがいがあるっスよ~(っと、仕留めた獲物をポンポンと叩き)」


タニヤマン「うーむ…炎は出せるのに他は全く出力が上がらんな…ウルトラ水流みたいにちょろちょろしたのばかり…適性が無いのか…?(バカでかい猪に対し全属性の攻撃魔法を試したが炎以外は攻撃にもならない結果であった。炎もなんか黒いし変な感じだ。コルタナが言うには足りない部分を適性のある属性で補ったためこうなってるらしいが…補ってこれでは話にならない。などとぶつくさ考えながら皆と帰路に付く。トトポヤの言葉に感慨深くなるが)まぁ僕らも帰れるときには帰りますとも。冬期休暇があるかは…ちょっとまだわかりませんが…」


クロ「オレッチはオーランド領からわりと近いし、ちょくちょくかあちゃんの様子を見に帰ってくるっスから、安心していいっスよ!(っと、寂しそうなトトポヤに腕まくりして、心配しないでと返し)」


イーリィ=ヌラ=オーランド「エルビジェと違ってグノーラントは本当に自然が一杯で飽きないね!そもそもエルビジェで猪なんてみたことないもん!(溌剌な声音で荷台の上に横たわる猪の毛皮を撫ぜては微笑み)やったぁ!イノシシ料理だぁ!――……クラスタもタニヤも年末には帰ってこれたらいいね!一年に一回くらいは顔合わせたいもん!」


ダリル「イーリィは猪料理は初めてか。(そう嬉しそうにする彼女を見れば)俺は牡丹鍋が好きだからな、特に母さんのは絶品だから作ってもらって一緒に食すとしよう。(そう目を閉じて好物を思い浮かべてしみじみと言えば)」


クラスタ「さあ、どうだろうか。調べたところ多くの種族や出自の人々が集まる所と聞いた。ここまで多様な文化を造り上げてきた学問の世界だ。休みの概念がボクらと同じかどうかは分からないよ(トトポヤが懸念する冬季休みのことについて考える。きっと単位制に近いものではないかと推察している。学問に注力すれば後は好きにすればいいというスタンスだと自分自身は予想しているが……)」


クロ「ガリ勉組はもしかしたら帰省できないかもしれないっスか~、クラスタ~、寂しくて泣くんじゃないっスよ~?(っと、クラスタの頭をグリグリと煽りながら撫で)」


クラスタ「ふむ、非情に薄情なことを言うかもしれないが、ボクは自分の時間軸で生きる人間だ。きっと研究に没頭してしまえば里帰りなどすっかり忘れて、コルコルやターニャに尻を叩かれなければ研究室から出てこなくなるかもしれん。そうなればボクの生存報告は二人に任せるとしよう。なに、人生は短いんだ。ゆるせよ」


タニヤマン「ま、だができる限り帰っては来よう。何年も一緒に過ごしてきたんだ。たまにでも顔を観なければクラスティーナの調子も出ないだろうしな。…こう言ってるし引きずってでも連れてくる」


トトポヤ「ああ、イサレからは大分近いし母ちゃんの手料理が食べたくなったら帰っておいで。(クロの慰めに対して応えるように毛並みを撫ぜる。染み染みとしながらも、礼を言っては、矢張りいつもいる4人が居なくなってしまうのは現実がない)――もし休暇がなくても、領主様にお願いして一年に一回くらいは私から会いにいくよ。ちゃんと勉強して立派になってるところ見たいからな。」


クロ「ターニャ、クラスタの面倒は頼んだっスよ~?コイツ、錬金術の事となったら飯も食わずに黙々と作業に没頭しちまうんっスから(っと、ターニャに、頼んだぞと、片長耳で、肩を叩き)」


イーリィ=ヌラ=オーランド「グノーラントとエルビジェの短縮路ができたら、カウプスや御父様たちもすぐ遊びにこれるから頑張らなきゃ……!うん、イーリィ猪料理はじめて!(未来図を思い描きながらも、ダリルの言葉に力強く頷いて瞳を輝かせれば)それなら、はやくはやく!報告いそご!!(自慢の怪力で荷台を曳きながらも傾斜を物ともせずに駆け始め)」


クロ「イーリィちゃんは相変わらず馬鹿力っスね~・・・、あの力はどっからでてるんだか・・・(っと、苦笑しつつ、後頭部を腕で抱えながら、肩を竦め)」


イーリィ=ヌラ=オーランド「えへ!すごいでしょ!イーリィ、力自慢で負けたことないんだよ!触ってみる!?クロちゃん。(剥き出しの二の腕をみせては、膂力を込めるように力瘤を作ろうとするも一見して筋肉を纏っているとは思えない細腕をクロに披露し)」


トトポヤ「クラスタもターニャもちゃんと日常的に栄養のあるものを摂るんだぞ。お前たちは魔術や錬金術のことになると、生活を忘れるからな……。そこはちょっと母さん心配だな。(唯一の懸念とも言わんばかりに紡いでは)」


タニヤマン「言われずともそのつもりだ。まぁ俺も食事には気を遣うさ…多分…きっと…おそらく…(クロに肩を叩かれればそう応え…つつも自身の凝り性を顧みてしっかりせねばと心新たにし)」


クラスタ「しかたない、極力帰って来れるよう尽力するとしようじゃないか。オーランド領主、ひいてはトトポヤママのお陰で学びの場を得ることが出来たんだ。そのことに感謝して、少しはオーランド領に尽力出来るよう努めるとするよ」


クラスタ「しかし、最悪今期の冬は帰ってこれないかもしれないがね(コルタナが安心して学問に邁進できるよう、安定して魔力を供給出来る装置を作る研究を行っている。しかし未だ成果が出ない。空気中の魔力を吸収、ろ過する装置は予想以上に難航していて)まあ、いざ現地に行けば不要である可能性の方が高いのだがね(独り言のようにため息を吐いて夜空を見上げた)」


クロ「ターニャも勉強の事ばかりじゃなくて、コル姐との関係も進めるんっスよ~?(っと、ターニャを片長耳で肩を組みながら、ニヨニヨと含み笑いで、師弟関係を何とか恋愛関係に結び付けようと、突っつきつつ)」


ダリル「よし、じゃあ急いで報告して猪料理としよう。(そう彼女と同じく体力だけには自信があるマンが後ろから勢いよく両手で荷馬車を押せば)イーリィ、女子が柔肌をむやみにさらすもんじゃない。(っとすかさず間に入ってガードすれば)」」


クロ「チッ、ダリルはケチっスね~、爆発しろっス!!!!(っと、嫉妬深いダリルに、齧歯前歯をカチカチ鳴らしながら、ブチ切れ)」


トトポヤ「ターニャも……しっかりしているようで、生活感だけは無頓着なところあるからな……あまり、気を張りすぎないようにするんだぞ。」


タニヤマン「はい母上、善処します…(めちゃくちゃ目を泳がせながらもそう応え。後々めんどくさいことになりそうだしトトポヤと約束したのだから破るわけにもいくまい)」


ダリル「クロ、俺の力瘤はいくらでも触っていいぞ。(そう代わりにと言わんばかりに細マッチョ型の筋肉を作って力瘤を作れば)」


イーリィ=ヌラ=オーランド「わかった!!(間に入られ諭されれば素直に首肯して見せる。クロへと変わらぬ笑顔をみせ)駄目なんだって!ごめんね、クロちゃん!」


クロ「誰が男の二の腕なんて触るか!(っと、シャーっと齧歯前歯を剥き出しにして威嚇し)あー、ダリルはあっちの領にいったら二人で乳くり合うんっスか~・・・、ムカツクっス!!!!オレッチも女の子といい思いしたい!(っと、血涙を流しながら、ムキーっと嫉妬に狂い)」


タニヤマン「キモ(血の涙を流してまで異性との絡みを渇望するクロに心底ドン引きし)」


トトポヤ「まぁまぁ――……クロもイサレ大森林でいい子に会えるかも知れないぞ。あそこは中央大陸でも有数の獣頭種の人口を誇るからな……(憤懣やるかたないといった様子のクロをなだめては、よしよしと撫ぜて)」


ダリル「クロは根はいいやつだからできるだろうさ。(そう強者の発言がごとく気づいてない男がそう告げれば)」


クロ「オレッチの味方はかあちゃんだけっスよ~・・・(っと、トトポヤに甘える様に、深毛をモフモフと、トトポヤの腕に擦りつけ)」


【祝星歴720年――オーランド領グノーラントオーランド邸庭園三ノ月/星昇月】


【そうして丘の上、オーランド邸へと辿り着くとそこには異質な空気が流れていた。粘性を伴ったへばりつくような血の臭いが鼻腔を衝き、辺りはいやな静けさに満ちている。屋敷の灯りはいつもよりも小さく、何処か不穏な様相を呈しているようで――何処からともなく、獣の遠吠のようなものが残響となって嫌に鼓膜に残るのであった。】


【いつもノーム式灯の明かりが消えるまで、穏やかな風情で庭園の剪定を行っている庭師の姿もなく、歪な違和感を覚えざるを得ない――普段ならば、庭へと辿り着いた時点で使用人が応対に駆けつけてくるにも関わらず、そういった出迎えも一切ない状況である。】


【ロールスタート】


イーリィ=ヌラ=オーランド「いつもの庭師のおじさん居ないね……どうしたんだろ。(不可解にも忽然と生活感の失せた環境は、少女にとっても奇異の目で映る。どん、とハルバードの穂先を地面に突き立てては、周囲をきょろきょろと見回して)」


ダリル「―――皆気をつけろ……様子がおかしい。(そう腰に差してある刀を静かに抜いて中腰で臨戦態勢を取りながらそう告げると)」


トトポヤ「――……変だな、いつもは誰かしら居るんだけれど……。お前達、母さんから離れるんじゃないぞ、ダリル、みんな離れないように見てるんだ。(粘り気のある奇妙な違和感。昔を想起させる感覚に僅かに面差を引き締めれば、つとめて平静を装って)」


クラスタ「(オーランド邸に付いた瞬間、ピリリと冷えた雰囲気を感じ取った。いままで死線を潜り抜けてきた人間としての直感といえば良いだろうか。神妙な面持ちでダリル・クロ・ターニャをみて)クロ、なにが起こってるかわかるかね?(と、索敵能力の高いクロへ声をかけ)」

タニヤマン「…随分と雰囲気が変わったな。今日何かあったっけ?(マナの流れもどこかおかしい。上手く言い表せないが…澱んでいると言っていいだろうか。とにかく嫌な感じだ)何かわかるかクロ?野生の勘で何か察しろ」


ダリル「イーリィ、何かあったら母さんを守ってくれ………クロ索敵を頼む。(そう言葉を投げかければ)」


イーリィ=ヌラ=オーランド「だれかーーーーー!!!いますかーーーーーーっっ!!(人目を憚らずに大声で周囲一帯に怒号を響かせても、しんとした気流が漂ってダリルの言葉に緩く頷きハルバードを手にしつつ)……うん、わかった。ダリルもきをつけて。」


【感知達成値10】

【危険感知2d6+6】

クロ【危険感知】2d6+6>11[成功]


クロ「(オーランド邸に、依頼の報告の為、のんびりと邸宅前まで到着した瞬間、自分の鋭い獣の嗅覚が、直ぐに日常では嗅ぎ慣れない異臭を嗅ぎ取り)血の匂いっス・・・みんな・・・警戒しろ・・・(っと、双長耳をピンっと立て、左右に振り、尖った鼻をピスピス鳴らして、最大限に周りの危険を感知しようとし)」


クラスタ「(馬車の隙間から周囲を伺う。うっすらと血の匂いを感じ取るや、腰に据えていた二丁の錬金銃を手に取り、銃弾が装填されていることを確認する)」


【全員が混迷の渦中にあると、不意に四方からの視線が縫い付けられる感覚――クロが周囲に五感を巡らせると明らかな敵意をもったそれらが急速に近づいてくる、意識していなくても感じられる剥き出しのそれらが肉迫すれば、対峙するのは狂犬病のそれのように猛り狂った獣頭種と、それに率いられた無数の魔物の姿であった。】


【それらは一種の社会性を持った群体めいて、一個の生命体のように息もつかぬ速度で一行を包囲すれば、一斉に襲いかかり――】


タニヤマン「(指先に黒い火を灯し臨戦態勢を整える。クロの野生の勘は当たりのようだ)…お前のお友達かクロ?(やがて狂気に満ちた顔の獣頭種を視認すれば)」


ダリル「正気じゃなさそうだな………くるぞ!!!!(そうクロが索敵したからか奇襲を受ける前に現れた相手に戦闘態勢を取りながらそう叫ぶと)」


クラスタ「ふむ、ただ事ではないらしい(周囲を囲む狂化したリカント族の群れをみれば、小さく息を零し)やむえまいよ、さっさと制圧してチェルチェル達の様子を見に行こうじゃないか(大丈夫だ、領主たちのそばには歴戦の師匠たちがいる。今は自分のことだけを考えるべきだと眼前に集中する)」


イーリィ=ヌラ=オーランド「(クロの警告によっていち早く敵の来襲がわかれば、長柄武器を構えて)わわわっ……!!やや、やるの!?やっちゃっていいのー!?この子たち!?(既に正気を失った状態、周りの皆が武装するなかも確認して)」


クロ「(辺りを警戒していたら、双長耳に自分達とは違う別の人の物音、そして臭覚を捉えと同時に、周りから一斉に姿を現し)みんな!囲まれてるぞ!!(そこには異様な姿と、正気ではない佇まいの獣頭種(リカント)が大勢取り囲んでおり)お友達ならよかたんっスけどね・・・、残念ながらまったく初対面っス!!(っと、ターニャに冗談で返答を返しつつ、どう考えても襲い掛かってくる獣頭種(リカント)達に、警戒して弓を構え)」


トトポヤ「ッ―――ッ!!ッなんだ、こいつらっ……(まるで何かに取り憑かれたかのような顔貌、気狂いの眼は剥き出しになって敵意を発露させている。懐から魔導書を取り出せば浅く下唇を噛み)……やるしかないっ……!みんな、構えろ!!」


トトポヤ「私の子にっ……手出しさせないっ……!(強い語気をもっては、マナを集約させて)」


--------------------戦闘開始--------------------

【行動順クロ→トトポヤ→ターニャ→ダリル=クラスタ→イーリィ→鼠型→キラーエイプ】


【1ターン目】

【セットアッププロセス】

【識別値10】

タニヤマン【コンコーダンス/全体/全域に探知魔力を放ち相手の情報を収集する】2d6+7>14[成功]


クロ「シビラちゃん・・・無事でいてくれよ・・・(っと、心の中で一瞬思い浮かんだ女の子の姿を心配しつつ、弓に矢を番えた)」


【行動フェイズ:クロ】

クロ【ホークアイLv5/自身/強化/確実に急所を狙えるよう体制を取る】

クロ【命中判定】3d6+5>17

キラーエイプ【回避判定】2d6+5>9

クロ【通常攻撃/単体/物理/弓矢による狙撃】3d6+21>33

クロMP:48→45


クロ「(両足をしっかり広げ、足の踵をしっかりと地面につけ、姿勢を安定させて、その場を固定させた砲台の様に、矢を次々と射って、猿の獣頭種(リカント)に矢の雨を浴びせ)襲ってくるなら容赦はしないっスよ!!ハァ――ッ!!セイセイッ!!!!」


【行動フェイズ:トトポヤ】

トトポヤ【命中/魔術】3d6+8>23

トトポヤ【ルインスパーク/全体/風】2d6+12>18

トトポヤMP:96→88


トトポヤ「――――消えろッッ!!(魔導書を広げた瞬間に周囲一帯にのたうち回るかのような稲妻が走る、その場の魔物全員へと凄まじい電流が走れば)」


クロ「(トトポヤの強力な全体魔法で獣頭種(リカント)達が次々と蹴散らされるのを目の当たりにし)かあちゃん、すげえ!最強っス!!」


【行動フェイズ:クラスタ】

クラスタ【ウェポンフォージLv2/単体/錬金筆で武器強化文字を刻み攻撃力を上昇させる】2d6>4

クラスタMP:49→41


クラスタ「ダリル、イーリィ、前衛は少し脳筋夫婦に任せるよ(そういって一冊の魔導書を取り出し、パラパラと捲る)来たれ魔力の本流、形成せよ賢者の石――(地面が六芒星の形に輝く。微風を巻き起こしながら青色に光るポーションを取り出し、魔法陣へと雫を垂らす)――答えたまえよ精霊卿の門(するとたちまち煙が立ち込め、無数の小さな妖精たちが姿を現した。彼らは剣や盾を持っていて)」

妖精さん「アイツラをブッコロセバイイデス?(手のひらサイズの精霊たちが様々な武器を持って姿を現した)」


【行動フェイズ:獣頭種・鼠型】

獣頭種・鼠型【命中判定】2d6+7>13

ダリル【回避判定】2d6+5>9

獣頭種・鼠型【ダメージ】2d6+10>15


獣頭種・鼠型【命中判定】2d6+7>16

イーリィ=ヌラ=オーランド【回避判定】2d6+5>15

獣頭種・鼠型【連続突き】4d6+10>21


獣頭種・鼠型【命中判定】2d6+7>4[2,2]+7>11

イーリィ=ヌラ=オーランド【回避判定】2d6+5>13


【行動フェイズ:キラーエイプ】

キラーエイプ【命中判定】2d6+6>11

ダリル【回避判定】2d6+5>13


ダリル「―――ッ!!!(前に出たとたんに囲んでくる相手の攻撃を捌き避ければ)」


キラーエイプ【対象判定】1d3>3

キラーエイプ【命中判定】2d6+6>15

トトポヤ【回避判定】2d6+5>11

キラーエイプ【投石】2d6+8>13


キラーエイプ【命中判定】2d6+6>14

イーリィ=ヌラ=オーランド【回避判定】2d6+5>11

キラーエイプ【通常攻撃/単体/物理】2d6+12>22

タニヤマン【プロテクションLv3/単体/聖なるバリアで対象へのダメージを軽減する】3d6+2>17

タニヤマンMP:66→63


キラーエイプ【対象判定】1d3>1

キラーエイプ【命中判定】2d6+6>12

クロ【回避判定】3d6+6>14


クロ「へっへーん!そんなノロマな攻撃当たらないっスよ!(っと、猿の獣頭種(リカント)の攻撃を、兎の脚力を活かしたバックステップの跳躍で素早く避け)」


トトポヤ「――イーリィ……!大丈夫だ、絶対に母さんが斃すからな!クロ、ターニャ、私の側から離れるんじゃないぞ!(普段の温柔な声音とは打って変わった、ピリ付いた語気で告げ)」


イーリィ=ヌラ=オーランド「ターニャ、ありがとう!!(寸前の所で障壁をはる少年に対してハルバードをぶんぶん回して)こっちは大丈夫だよ!!お義母さん!!」


妖精さん「ボクタチは王冠のキンニク娘をフォローすればイイデスカ?」


タニヤマン「(こいつら一体何の目的でこんな場所に…?自警団は何をしてるんだ?……あいつらは無事なのか…?イーリィへの攻撃をカバーしながらそう一人思考し)」


【2ターン目】

【行動フェイズ:クロ】

クロ【イーグルアイLv2/自身/強化/さらに狙いを定め命中率を増加させる】

クロMP:45→43

クロ【命中判定】3d6+8>20

クロ【ワイドアタックLv2/範囲/物理/複数の矢を同時に放ち、矢の雨を降らせる】3d6+25>31

クロMP:43→39


クロ「(横から奇襲をかける様に迫る、猿と鼠の獣頭種(リカント)二体に、影を潜ませる様に、死角から矢を射っていき)矢は沢山あるっスよ!遠慮しないでたらふく食らえ――ッ!!」


【行動フェイズ:トトポヤ】

トトポヤ【命中/魔術】3d6+8>22

【ルインスパーク/全体/風】2d6+12>22

トトポヤMP:88→80


【行動フェイズ:ダリル】

ダリル【命中判定】3d6+7>19

ダリル【通常攻撃/単体/物理/東洋刀による抜刀術】2d6+18>28


ダリル「ハァッ!!!!!(鼠型のリカントに抜刀した刀で縦切りに一刀両断すれば、綺麗に真っ二つに割れて相手は絶命すれば)………気分がいいものではないな。」


【行動フェイズ:クラスタ】

クラスタ【命中判定】3d6+8>20

クラスタ【通常攻撃/範囲/物理/散弾型錬金銃による射撃】2d6+15>22


【行動フェイズ:イーリィ】

イーリィ=ヌラ=オーランド【命中判定】3d6+8>21

イーリィ=ヌラ=オーランド【通常攻撃/単体/物理/ショートソードで翻弄してからのハルバートによる鈍重な一撃】2d6+12>23


【戦闘終了】


クラスタ「さあ、みんな突撃したまえよ!(散弾を構えて縦断を放つ。発破にあわせて自身の周りに群れていた妖精たちも一斉に飛びかかり)」

妖精さん「トツゲキィ!!(クラスタの攻撃に合わせて無数の妖精が魔物の群れへと突撃していく)」


イーリィ=ヌラ=オーランド「わわわっ!!すっごい妖精さんたち有難う!!(クラスタの妖精によって群がっていた魔物らが蹴散らせれば、残りの一匹へと間隙を縮めて)たぁああああーーーーーーっっ!!!(一息の袈裟斬りで叩きのめし)」


クロ「クラスタ・・・また妙な物を作ったっスね・・・(っと、クラスタの周りを飛び回る妖精を見ながら、苦笑いし)」


トトポヤ「はっ……はぁっ……みんな、無事か…?(じっとり額に汗を滲ませては手の甲で拭う。大量のマナを集中させたことで僅かに疲弊の色を滲ませながらも、全員の顔を見回して)」


タニヤマン「口ほどにもなかったが…他の連中が心配だ。急ぐぞ(短くそう言い放てば先を急ぐよう皆を促し)」


ダリル「母さん助かったよ、やっぱり母さんは凄い。(そう魔法で全体攻撃を連発して蹴散らしていた母にそう言葉を掛ければ)」


クラスタ「(イーリィの一撃で最期のリカントを撃破したのを確認し銃をおろす。足元に群がる妖精さんへと屈めば)ほら、ご褒美のアメだ。またよろしく頼むぞ」


トトポヤ「ダリル……前衛を任せてしまって悪かったな。…クラスタ、イーリィも怪我はないか?(ダリルと距離をつめては、頭を撫ぜて懐に招き寄せる。労うように背中を叩いては、緊張は拭えずに居た)」


イーリィ=ヌラ=オーランド「イーリィにも飴ちゃん頂戴!クラスタ!(妖精さんに褒美をあげているクラスタを目敏く見つけておねだりしつつも)」


クラスタ「うむ、イーリィも助かったよ。ありがとう(自分よりも目上のイーリィに飴をあげて手なずける。というのもどうかと思うが、屈託のない笑顔に心休まる思いだと飴を差し出す)」


イーリィ=ヌラ=オーランド「やたー!あんがとっ!!(クラスタから飴を貰えば、喜色を滲ませては口の中へと放り)あまい~♪」


【突如として現出した獣頭種と魔物の群れを掃討すれば、辺りはより一層獣の臭いが濃くなっていた。今しがた来たばかりの広域農道には更に怨嗟の渦が押し寄せてきているようで、引き返すのを躊躇わせる本能的な警鐘が全員の脳裏に響く。一体、このオーランド領に何が起こっているのか、事態を把握し、危難に立ち向かうしかなかった。】


【これからの行き先や行動はPL達の相談の上、決定する。後述する選択肢の移動先を全員で決定し、事態を打破しなければならない。】


【今回のシナリオではシーンチェンジ(背景の切り替わり)ごとに一定の時間が経過する。】


【移動回数に制限はないが、原則として、時間の経過(シーンチェンジ)のたびに事態は悪化し、場合によっては致命的な結果をもたらす。】


【また味方NPCはシナリオ上、悲劇的場面に遭遇し《恐慌》状態に陥ると戦闘に参加できなくなる。(※尚、初期メンバーは恐慌状態にならない)】


【行き先の手がかりは、《危険感知》で行う。シーンごとに1回制限のため、振り直す場合はフェイトを使用すること。】


【感知達成値10】

クロ【危険感知】2d6+6>11


トトポヤ「――……これは、本当にどういった事態なんだ……(あの北方大陸を思わせるような殺伐とした空気、口許へと指先をあてがっては眉間に皺を寄せては)」


クロ「とりあえず、先を急ごうっス、オーランド家のみんなが心配っス。オレッチが先行して、危険や手がかりがないか探知して安全を確保しながら進むっス(っと、皆に歩みを急がせるように急かしつつ、周りに危険がないか、双長耳を全体に振りながら、レーダーの様に探り)」


クラスタ「さて、どうするかね(地に付したリカントを眺めながら、神妙な面持ちで家族を見る。これはどうにもこうにも尋常じゃない事態であることは明確で)ボクはオーランド邸に行くのが得策だと思うがどうかねクロ(まずはチェルザーレに会いに行くのが妥当だと思う。そこにはノワキ達も恐らく居るかもしれない。まずは戦力の増強が出来る可能性と一番情報をもっていそうなチェルザーレに会いに行くのが良いと思うと提案すれば)」


◆広域農道

【つい先程通ってきた広域農道はオーランド邸からは、なだらかな斜面となっており丘上の館領地からは町と農園を見下ろすことが出来る。夜の帳が下りたグノーラントは一見平穏であった。一旦、引き返すべきなのだろうか――。】


◆森小屋への道

【ギムレットとコルタナが住まう森小屋への小道には薄っすらとだが獣の匂いがこびり付いている。―――猶予はありそうだが、時間が経過すればもどうなるのかは解らない。まだ真新しいギムレットとコルタナの足跡と匂いが小道の奥へと続いているのを見ると2人が小屋に居るのは間違いないだろう。】


◆オーランド邸

【邸宅内は冷たく淀み、粘性の暖色を帯びていた。いつものような華やかさはなく、昏く陰りが差している。……無数の悪意と狂気が氾濫していて、とてもではないが五感を集中していられない。オーランド家の大半の人間は屋敷内だろうが、中の探索はその館の大きさから《長時間》を要するだろう。館内の全員と接触するには現段階しかないかも知れないが――】


◆厩舎

【オーランド邸に併設された馬房を中心とする厩舎。併設された馬車置きには複数台以上の豪奢な馬車が連なっている。――馬房独特の匂いに混じって血の匂いがする、今しがた誰かが争ったという推測はそう難しくなかった。《誰かがここを堅守》しようとしているのは確実であった。ここを抜け出す《移動手段》、安全を確保しなければ馬をやられてしまうか】


クラスタ「ボクはコルコルとギルムレットの安否が気になるな……(コルタナ達が住まう森小屋へと進む道へと目を配背ながら、チラチラと家族たちへと様子を伺う。その顔にはどこか不安げな表情を浮かばせており」


トトポヤ「――領主様に報告するか……血の匂いがする厩舎に行くべきか……。森小屋の2人も気になるところだな……」


タニヤマン「任せる。…あいつはギムレットがついているししばらくは大丈夫だろう。(本音を言えばコルタナたちの元へ行ってやりたいがまずはこちらの情報を整理せねば)」


ダリル「イーリィのその笑顔にはこんな時でも救われるよ。(そう飴を口に含んで幸福そうな顔を浮かべている彼女の頭を撫でながらそう告げると)………厩舎で誰が襲われている可能性がある、見に行こう。(そう提案すれば)」


イーリィ=ヌラ=オーランド「あはっ!ありがとうダリル!私もダリルの存在にいつも救われてるよ!(にっこりと微笑んではダリルの提案に同意してみせ)うん、行こう!!」


クロ「厩舎から血の匂いがする・・・恐らく負傷者がいる・・・(っと、尖った鼻をピスピスと鳴らして血の匂いを嗅ぎ分け)急を要するのは恐らく厩舎っスね・・・。脱出の足である馬を確保する為にも厩舎の安全を確保するのは良い案だと思うっスけど・・・みんなどうっスか?(っと、全員を見渡し)」


トトポヤ「そうだな、この匂い……見過ごせない、クロとダリルの言うとおりだ。厩舎に向かおう」


クラスタ「まったく、普段は感情で物事を判断するくせに、こういう時に限って合理的な判断をするんだね(クロの決断にポリポリと頭を掻きながら)了解した。従おうじゃないか」


【厩舎】

【オーランド邸に併設された厩舎に入ると、意図的に馬房の一部が破壊されていた。馬をはじめとした家畜類の臭いとはまったく異なる血の匂いを辿ると、有り合わせの用具で招かねざる来訪者と対峙したのだろう厩務員らの無惨な死骸が転がっている。何れも群体に多勢に無勢といった形で急所を食い破られ、あるいは力任せに脳天や臓腑を砕かれていた。】


【ロールスタート】


クラスタ「うっ、これは流石に……酷いな(厩務員の死骸を見て、思わずローブで口元を抑えた。今まで魔物を散々狩ってきた自分だが、人間の死骸というもには慣れていなかった。立ち眩みを覚えつつ懸命に踏みとどまる)ハァ、ハァ、――生存者を、探そう(心が傷つかないよう、なるべく感情をシャットダウンさせて周囲を見渡せば)」


タニヤマン「く…ひどい匂いだ…吐きそ…(さっきまで命だった物がそこら中に転がっており目を覆いたくなるような惨状だったが、勇気を出し声を上げ)おーーーーい!誰かいないのか!!」


イーリィ=ヌラ=オーランド「あっ……あっ……(壊れ物にされた人間らを横目に厩舎の奥へと進んでゆく。馬房の馬は無事であったが、滴る真新しい血液を目の当たりにしては、声を引きつらせつつも深呼吸し)こ、これ……死んじゃ、死んじゃって……」


トトポヤ「……これは――……酷いな。(無惨にも獣の力によって理性なくちぎれた残骸。思わず目を覆いたくなる情景に、イーリィの背中をさすって)イーリィ……見なくていいぞ、大丈夫だいじょうぶ、お義母さんがついてるからな」


クロ「(厩舎に到着すれば、更に錆付いた様な血の匂いは濃くなり、転生前の人間だった頃の嗅覚とは違い、倍の匂いを嗅ぎ分けられる様になった尖った鼻を、思わず覆い)グッ・・・どんなスプラッター映画よりエグいっス・・・(中を覗けば、馬や家畜に混じって、働いていた厩務員らしき肉の残骸も散らばっており、思わず目を逸らし)」


トトポヤ「クラスタも……ターニャも気をはらなくて良いんだからな。っ、ふ……無理もないのは解るけれど……(普段、落ち着き払っているクラスタさえも動揺している姿に一声かけて)」


ダリル「これは………。(そう人の成れ果ての姿を見て口元に手を当てて顔を歪ませながらそう言葉を紡げば)―――………ふぅ、兎に角生存者を探そう。(そう動揺しないように無理やり精神統一をしてそう言葉を紡げば)母さん、イーリィを頼む。」


クロ「ターニャ、声を抑えろっス!まだ敵は中にいるかもしれないんっスよ!(っと、大声を出すターニャに注意し)」


クラスタ「(死亡している骸へと近寄り、死因を調べる。力任せに潰された頭蓋、引きちぎられた臓物、どう考えても人が人に対して行った蛮行には思えず)ふぅ、ふぅ……これは、人の仕業じゃない、だろうね……」


【そうして一同が厩務員ではない、魔物らの死体を発見すれば――視界の最奥に、見知った男の後ろ姿が飛び込んでくる。他でもないオーランド家三男グランパの周囲には、未だ敵意を剥き出しにした獣の姿があり】


グランパ=ヌラ=オーランド「―――ッッ!!お前らっ……どうしてこんなところにっ…!いや、そんなことは今良いっ、一人じゃ荷が勝ちすぎるッ…!加勢してくれ!!(新手かと思って振り返れば、見慣れた面々の姿に瞠目する。一人、獣らと相対しながらも、相応の手負いを負ったのか頭から血を流し、腕や足はところどころ負傷した状態。手には心許ない馬房掃除用のフォークが握られていた――背後から飛びかかってくる猿型の魔物を振り返りざまに叩き落とし)ッ…!どっせいっ!!」


タニヤマン「わかっている。だがまずは我々が来たことを生存者に伝えねば(クロにそう慄然と答え。もちろん博打ではあるが)…見ろデカブツがいたぞ」


クラスタ「グラリン!!(魔物に囲まれるグランパを見つけ、思わず声を荒げる。咄嗟に錬金銃を構えて)活路を切り開く、なんとか持ちこたえたまえよ」


【行動順クロ→トトポヤ→ターニャ→ダリル=クラスタ→狼型→イーリィ→獅子型→鼠型→キラーエイプ】


【識別値12】

タニヤマン【コンコーダンス/全体/全域に探知魔力を放ち相手の情報を収集する】2d6+7>11[失敗]


ダリル「囲まれてるッッッ!すぐに行きます!!!(そう刀の鯉口に手を掛けながら声を掛ければ)」


クロ「(奥に進めば、負傷しているオーランド家三男グランパが佇んでおり)グランパさん!(先ほどと同じく、異様な姿と正気ではない獣頭種(リカント)達に囲まれており)みんな!助けるっスよ―――っ!!(っと、弓を水平に構え、臨戦態勢を取り)」


トトポヤ「グランパ様!!くっ――まずい、囲まれているなっ……!ダリル、クラスタ、イーリィ、突破口は頼んだぞ!!」


イーリィ=ヌラ=オーランド「グランパおじさん!!今すぐ助けるね!!!(獣らに囲まれている大男を見てとれば前傾姿勢で突撃し)」


クラスタ「任せたまえよ!(トトポヤの言葉に大きく頷き、身体を深く沈みこませる。足に大きく力を入れて一気に飛び出す姿勢をとれば)よくも、オーランド領を滅茶苦茶にしたな!(小柄とは対極的に、地面を割る勢いで飛び出した)」


【1ターン目】

【行動フェイズ:クロ】

クロ【ホークアイLv5/自身/強化/確実に急所を狙えるよう体制を取る】

クロMP:39→36

クロ【命中判定】3d6+5>10

獣頭種・鼠型【回避判定】2d6+4>6

クロ【通常攻撃/単体/物理/弓矢による狙撃】3d6+21>28


クロ「(綺麗な姿勢で、弓をドッシリ構えれば、目の前の鼠の獣頭種(リカント)の急所に矢を的確に射撃し)もうちょっと堪えてくださいっス!グランパさん!!」


【行動フェイズ:トトポヤ】

トトポヤ【命中/魔術】3d6+8>12

獣頭種・鼠型【回避判定】2d6+4>11

キラーエイプ【回避判定】2d6+5>14

獣頭種・獅子族【回避判定】2d6+5>13

獣頭種・狼族【回避判定】2d6+6>16

トトポヤ【ルインスパーク/全体/風】2d6+12>18


【行動フェイズ:ダリル】

ダリル【命中判定】3d6+7[2,4,6]+7>19

ダリル【通常攻撃/単体/物理/東洋刀による抜刀術】2d6+18>26


ダリル「邪魔を………するなッッッ!!!(駆けていくさなかすれ違いざまに鯉口を放つように刃を振るえば胴体を両断する様にすれば)」


【行動フェイズ:クラスタ】

クラスタ【命中判定】3d6+8>21

獣頭種・狼族【回避判定】2d6+6>14

クラスタ【バッシュLv4/範囲/物理/魔力を込めた特殊徹甲弾を放つ】6d6+11>29

クラスタMP:41→37


クラスタ「(普段から使っている徹甲弾を装填し、前線にいる魔物へ銃弾を放つ)これ以上、ボクのオーランドを壊させはしない!」


【行動フェイズ:獣頭種・狼族】

獣頭種・狼族【命中判定】3d6+6>17

獣頭種・狼族【バッシュLv1/単体/物理】3d6+15>21


【行動フェイズ:獣頭種・獅子族】

獣頭種・獅子族【対象判定】1d2>2

獣頭種・獅子族【命中判定】3d6+5>17

イーリィ=ヌラ=オーランド【回避判定】2d6+5>14

獣頭種・獅子族【バッシュLv2/単体/物理】4d6+16>24


クラスタ「(人狼種が一気に前線を持ちあげてきた。すぐに防御の体制を取る。しなやかな肉体から繰り出される連撃にローブを切り裂かれながらも踏ん張り)これ以上は通さないっ!ボクの後ろにいるママやターニャには指一本触れさせやしない!」


タニヤマン「(あの狼タイプ厄介だな…ここにいては回復も届かんか…移動もありだな…)」


【行動フェイズ:獣頭種・鼠型】

獣頭種・鼠型【命中判定】2d6+7>14

クラスタ【回避判定】2d6+4>16


【行動フェイズ:キラーエイプ】

キラーエイプ【命中判定】2d6+6>13

グランパ=ヌラ=オーランド【回避判定】2d6+3>10

キラーエイプ【通常攻撃/単体/物理】2d6+12>15


キラーエイプ【命中判定】2d6+6>9[3,6]+6>15

グランパ=ヌラ=オーランド【回避判定】2d6+3>11

キラーエイプ【通常攻撃/単体/物理】2d6+12>23

ダリル【カバームーブ/単体/離れた仲間を庇う妙技】

ダリルMP:45→39

ダリルHP:68→58


クラスタ「(人狼とネズミ男の攻撃を一身に受ける。両手に構えた散弾銃で受け身を取りながらも新しい切り傷を作りながら後ろを見て)くあっ……――ママっ!ここはボクが絶対守るからっ!魔法で一気にやっちゃいたまえよ!」


トトポヤ「くっ――わかった!!前は任せるぞ!クラスタ!ダリル!!(電光を周囲に巡らせれば全神経を集中させる。このままでは男性の生命にかかわると歯噛みして)」


キラーエイプ【対象判定】1d2>1

キラーエイプ【命中判定】2d6+6>7[3,4]+6>13

ダリル【回避判定】2d6+5>>13


キラーエイプ【命中判定】2d6+6>11

タニヤマン【回避判定】2d6+3>11


タニヤマン「うわっうんこ投げてきやがった!当たってたまるかぁ!!(ダバダバ走りながら投擲物を回避し)」


【行動フェイズ:グランパ】

グランパ=ヌラ=オーランド【命中判定】3d6+4>13

キラーエイプ【回避判定】2d6+5>10

グランパ=ヌラ=オーランド【ダメージ】2d6+8>13


グランパ=ヌラ=オーランド「ぐっ、ぉおおお!?こ、このままじゃ……もたねぇ!!(フォークでキラーエイプを払いながらも全身を殴打され続け)」


ダリル「クランパさんッッッ!!!!(敵に襲い掛かられる寸前に予備刀の脇差を投げて攻撃を阻止すれば)」


クラスタ「(魔物達に阻まれて前線へ切り出せない。ダリルとイーリィ達も苦戦しているが自分にどうにもできず焦りだけが募る)ダリルっ、イーリィっ……くっ、グランパを守ってっ!(無理な注文と分かっていても叫ばずにはいられなくて)」


【2ターン目】

【行動フェイズ:クロ】

クロ【イーグルアイLv2/自身/強化/さらに狙いを定め命中率を増加させる】

クロMP:36→34

クロ【命中判定】3d6+8>21

クロ【ワイドアタックLv2/範囲/物理/複数の矢を同時に放ち、矢の雨を降らせる】3d6+25>32


クロ「(闇に潜み、死角から飛び出し、矢を連続で番えながら、獅子と猿の獣頭種(リカント)に矢を高速で浴びせ)さっささとそこをどけっスっ!!このままじゃグランパさんが―――っ!!」


【行動フェイズ:トトポヤ】

トトポヤ【命中/魔術】3d6+8>18

トトポヤ【テトラスペル/闇】4d6+26>39

トトポヤMP:72→64


ダリル「母さん……ありがたいッッッ!!!!(そう自分たちの周りにいた敵を粉々に吹き飛ぶ様子を見てそう言葉を掛ければ)」


トトポヤ「頼んだぞぅ!ダリル、イーリィ!!」


【行動フェイズ:ターニャ】

タニヤマン【命中判定】2d6+7>15

獣頭種・獅子族【回避判定】2d6+5>9

タニヤマン【ファイアボルト】3d6+20>29

タニヤマンMP:63→57


タニヤマン「俺も戦えることを忘れてもらっちゃ困るな(漆黒の炎を燃え上がらせればドリルのように回転する炎の槍を作り出しダリルたちの行く手を阻む獅子型の獣頭に射出すれば)」


【行動フェイズ:ダリル】

ダリル【命中判定】3d6+7>20

ダリル【バッシュLv5/単体/物理/全神経を集中させた必殺の一振り】7d6+18>49


ダリル「ア”ァアアアアア!!!!(そう渾身の一撃を目の前の獅子型の敵に叩き込めば骨を断ち切る感触を感じながらスイカのごとく綺麗に断ち割れば)グランパさん間に合いました!!!!(そうすぐさま跳躍する様にして横に並べば)」


グランパ=ヌラ=オーランド「くっ……す、すまねぇ、ダリル……助かったぜ……!(必死の防戦のなか、少年がかけつければ、ダリルに背中を預け)まったく、生命を助けてもらうことになるとはな……!」


クロ「ダリルがグランパさんのところまで駆けつけられたっス!そのままなんとしてもグランパさんを守るっスよ!(っと、ダリルに声をかけ)」


【行動フェイズ:クラスタ】

クラスタ【命中判定】3d6+8>17

獣頭種・狼族【回避判定】2d6+6>12

クラスタ【バッシュLv4/範囲/物理/魔力を込めた特殊徹甲弾を放つ】6d6+11>30

クラスタMP:37→33


【行動フェイズ:獣頭種・狼族】

獣頭種・狼族【命中判定】3d6+6>14

トトポヤ【回避判定】2d6+5>11

クラスタ【回避判定】2d6+4>10

ダリルMP:39→35

獣頭種・狼族【ワイドアタックLv2】2d6+19>25


クラスタ「(渾身の徹甲弾を撃つ。しかし狼男はビクともしない)うそだろう、ボクの炸裂徹甲弾を受けてまだ生きてるなんて(思わず踏鞴を踏んで後退する。そこを見逃さないと狼男の攻撃がトトポヤと自信に降り注ぎ)くうっ!」


クラスタ「(狼男の猛攻に思わず後退してしまった。トトポヤと一緒にダメージを受けてしまい、視線を落として)くうっ、ママ、ごめん、前線抑えられなかったっ……っ!」


トトポヤ「大丈夫だ、クラスタ。ママが守ってるあげるから!(後退したクラスタをかばうように立ち塞がりながらも)」


【行動フェイズ:イーリィ】

イーリィ=ヌラ=オーランド【命中判定】3d6+8>18

キラーエイプ【回避判定】2d6+5>12

イーリィ=ヌラ=オーランド【通常攻撃/単体/物理/ショートソードで翻弄してからのハルバートによる鈍重な一撃】2d6+12>21


【行動フェイズ:獣頭種・鼠型】

獣頭種・鼠型【対象判定】1d2>2

獣頭種・鼠型【命中判定】2d6+7>12

クロ【回避判定】3d6+6>17


クロ「へへっ、どこ狙ってるんっスか!!(っと、鼠の獣頭種(リカント)の槍の突きを、華麗なバク転で回避し)」


【行動フェイズ:キラーエイプ】

キラーエイプ【対象判定】1d3>2

1d3>3

キラーエイプ【命中判定】2d6+6>10

イーリィ=ヌラ=オーランド【回避判定】2d6+5>13


キラーエイプ【命中判定】2d6+6>13

グランパ=ヌラ=オーランド【回避判定】2d6+3>9

キラーエイプ【通常攻撃/単体/物理】2d6+12>19


グランパ=ヌラ=オーランド【命中判定】3d6+4>22

グランパ=ヌラ=オーランド【ダメージ】2d6+8>18


グランパ=ヌラ=オーランド「でりゃぁああああああ!!!」


イーリィ=ヌラ=オーランド「グランパおじさん!大丈夫!?イーリィがたすけにきたよ!!!」


【3ターン目】

【行動フェイズ:クロ】

クロ【命中判定】3d6+8>21

クロ【通常攻撃/単体/物理/弓矢による狙撃】3d6+21>32


クロ「そこっス――――っ!!(狼の獣頭種(リカント)に、弓を水平に構え、弦を最大限まで引き、矢を射れば、的確に頭部の眉間を貫通し、最後の断末魔の咆哮と共に、魂が抜けた様に身体をゆっくり横たえた)」


【行動フェイズ:トトポヤ】

トトポヤ【ヒール/単体/魔法/対象の傷を癒やす治癒魔術】3d6+24>29

トトポヤMP:64→60


トトポヤ「ほら、クラスタ。おいで、ママが怪我を治してあげるぞ。(クラスタの受けた疵に指をあてがえば、柔らかな光と共に治癒をし)」


クラスタ「(トトポヤからヒールを受け、みるみる受けた傷がいえていく)ママっ!ありがとう(全身が軽くなる。ぐりぐりと肩を回して前を見る)ママッ、絶対グラリンを助けるからねっ!(回復してくれたトトポヤへ礼を言うと、一気に前線へと駆け出した)」


【行動フェイズ:ターニャ】

タニヤマン【命中判定】2d6+4>7

獣頭種・鼠型【回避判定】2d6+4>13


獣頭種・鼠型「ちゅっ!(高速移動でターニャの背後へと周り)」


タニヤマン「ハァァァァァァァァァァア!!!!なにッ!?こいつ俺の知らない術を!?」


【行動フェイズ:クラスタ】

クラスタ【命中判定】3d6+8>18

獣頭種・鼠型【回避判定】2d6+4>12

クラスタ【通常攻撃/範囲/物理/散弾型錬金銃による射撃】2d6+11>18


タニヤマン「………フハハハハハハハ!!作戦通りだったなクラスティーナよ!!」


クラスタ「ターニャよ、魔法以外はからっきしなのだから無理して物理に頼るのは辞めたまえよ(同じ本の虫として、物理に頼るのがどれだけ愚かか痛感していると言わんばかりに慈悲の目を向けて)」


タニヤマン「………(クラスタに憐みの目を向けられれば虚しく地面を眺め)」


【行動フェイズ:ダリル】

ダリル【命中判定】3d6+7>18

ダリル【通常攻撃/単体/物理/東洋刀による抜刀術】2d6+18>25


グランパ=ヌラ=オーランド「やっちまえ!ダリル!!」


ダリル「ハァッッッ!!!!(目の前の猿型の敵を袈裟斬りにするようにして絶命させれば)」


【行動フェイズ:イーリィ】

イーリィ=ヌラ=オーランド【命中判定】3d6+8>20

イーリィ=ヌラ=オーランド【通常攻撃/単体/物理/ショートソードで翻弄してからのハルバートによる鈍重な一撃】2d6+12>18


【行動フェイズ:キラーエイプ】

キラーエイプ【対象判定】1d3>3

キラーエイプ【命中判定】2d6+6>9

イーリィ=ヌラ=オーランド【回避判定】2d6+5>15


【行動フェイズ:グランパ】

グランパ=ヌラ=オーランド【命中判定】3d6+4>11

キラーエイプ【回避判定】2d6+5>13


イーリィ=ヌラ=オーランド「わっ!危ないあぶない!!このお猿さんの殺気すごいね!!(間一髪で回避しながらもダリルと背中合わせになりつつ)グランパおじさん、無茶しないで!!ふぉーくじゃ無理だよ!!」


グランパ=ヌラ=オーランド「はぁっ、はっ……!はっ…くそ、わりぃな……!お荷物になっちまってるぜ……!」


【4ターン目】

【行動フェイズ:クロ】

クロ【命中判定】3d6+5>14

キラーエイプ【回避判定】2d6+5>10

クロ【通常攻撃/単体/物理/弓矢による狙撃】2d6+9>21


クロ「最後の一匹―――っ!とっとと落ちろっス!!(っと、一歩前にピョンっと跳躍して、すかさず弓を構え、矢を的確に浴びせ)」


【行動フェイズ:ターニャ】

【ヒール/単体/魔法/対象の傷を癒やす治癒魔術】3d6+17>27

タニヤマンMP:57→53


タニヤマン「ま…俺の本職はこっちだからな…(ぼやきながら片手間でイーリィの傷を癒し)」


【行動フェイズ:ダリル】

ダリル【命中判定】3d6+7>16

キラーエイプ【回避判定】2d6+5>11

ダリル【通常攻撃/単体/物理/東洋刀による抜刀術】2d6+18>22


【行動フェイズ:クラスタ】

クラスタ【命中判定】3d6+8>18

キラーエイプ【回避判定】2d6+5>10


【戦闘終了】


タニヤマンMP:53→49

タニヤマン【ヒールLv3/単体/魔法/対象の傷を癒やす治癒魔術】3d6+17>25


クラスタ「(ダリルの攻撃で怯んだキラーエイプの脳天に散弾を撃ち込んだ。血溜まりに沈む魔物を見据えながら、一息ついて銃をおろし)――ふう……」


ダリル「グランパさん本当に間に合って良かった。(そう刀を納めながら近づいてそう言葉を掛ければ)」


クロ「(最後の一匹の猿の獣頭種(リカント)をクラスタの散弾銃でゴミの様に散らせば、グランパに駆け寄り)グランパさん無事でよかった!オーランド家のみんなはどうなったっスか!シビラちゃんは!?(っと、オーランド家の皆の安否を確認し)」


グランパ=ヌラ=オーランド「ふぃーっ……間一髪ってところかい……。お前ら、本当に助かった。恩に着るぜ。(残心を解いて、支柱に背を預けながらも疲労困憊といった様子で全員を見回す。ダリルに対して親指を立てグーサインを作りつつ)……一体全体、どうなっちまってるんだ、この状況。お前らなにかしっているか?……こいつら、いきなり襲ってきやがってな……。」


タニヤマン「ケガは大丈夫ですかグランパ様(言いながら一瞬で傷を癒し)僕たちも急に襲われて何が何やら…」


ダリル「こちらも依頼された案件を討伐後にこちらにきたらこの状況で戸惑っているのが正直なところです………。(そう相手の投げかけに対してそう答えれば)」


トトポヤ「ふぅっ……ふ……よし、グランパ様が無事でよかった。(すべての獣頭種と魔物を屠り終えれば、グランパの問いかけに対して眉を八の字にして)……いえ、私たちもオーランド邸に着いた直後に襲われて――……(訥々と普段の話し下手な声音。)」


クラスタ「(グランパの問いかけに口元をモニョらせながら頭を抱える)ボクらもオーランド領に戻ってきたばかりでこの状態なんだ。むしろグラリンから話を聞けると期待していたくらいだよ(グランパからは何も情報を得られなさそうだとため息を吐き)」


グランパ=ヌラ=オーランド「おっ、助かるぜ――……(傷を癒やされればふぅっと安堵の吐息を零し、全員の言葉を聞けば大きく首肯してみせ)……そうか、俺も丁度馬の世話をしてたところだったからな。オーランド邸の家族の皆が心配だが……」


クラスタ「ふむ、つまり本当に急な襲撃だったのかね……(グランパの言葉を反芻しながら顎に手を当てて考え込む。グランパさえも予期していなかった敵襲か)なあ、グラリン、もといグランパ殿。近日でなにかこのような襲撃が起きそうな気配や予兆などなにかあったか教えてくれないかね」


グランパ=ヌラ=オーランド「ありがとよ、クラスタ、クロ――オーランド邸の全員が避難しなければならない状況なら、馬車の確保は絶対だ。そのためにもここに留まらざるをえなくてな……いや、屋敷の皆のことは解らねぇ」


タニヤマン「落ち着けクロ。グランパ様も館内のことは把握できてないはずだ。急な襲撃だったろうからな」


クロ「(いきなり襲われて状況が分からないといったグランパの言葉に対し)くっ、そうっスか――・・・(っと、苦虫を噛み潰した表情で呟き)」


グランパ=ヌラ=オーランド「――お前らも解ってることだとおもうが、昨年の竜送から、魔物の異常発生や頒布図にない魔物の出現が相次いでいたくらいか――ヒドラの件にしても、お前たちが対峙しただろ?(クラスタの問いかけに藁の上に腰掛けてはフォークを傍らに置いて)」


グランパ=ヌラ=オーランド「とはいえ、それが直接的に関係してるとはあまり思わねぇ……こいつらは、イサレの集落に住まう連中だ。本来はもっと大人しい奴らだぜ……」


グランパ=ヌラ=オーランド「……屋敷の連中が心配だが、俺はこの通り空手に近い状態だ。ここの堅守を続けたいが――……正直、《腕の立つ奴》を一人くらい寄越して欲しいってのが本音だな。」


タニヤマン「見た目はともかくこいつらも人種。魔物ではなく人が正気を失い凶行に走ったとなると話は変わってくるな…(…何か人為的な意図を感じるような気もするが…今は気のせいということにしておこう…孤立した連中の安否確認の方が優先だ)」


クラスタ「(グランパの言葉に『ふむ』と一言だけ告げて黙り込む。今回の襲撃はリカントが殆どだった。それが関係しているのだろうか)……グラリンよ、戦力が必要なのはお互い様だ。そこで一つ正直に答えてほしい。ボクらは今からコルコル、もといコルタナくんやギムレットくんの様子を見に行くつもりだ。もし彼らと合流出来たら彼らのうち何方かをここへ差し向ける。それで事足りるだろうか?もし難しいというのならこの場で誰かを選定する。どうかね?(グランパは歴戦の勇士だ。戦場をよく理解できる人間だと思っている。だからこそ意見を投げかけて)」


クラスタ「(グランパ殿よ、いまは年齢、序列等考えずお互いが戦えるものとしてイーブンに考えようじゃないか。互いに譲歩せず生き残る最適解を導き出していきたい。素直に答え給えよ」


タニヤマン「あるいはコルタナとギムレットの双方を差し向けるかだな。より堅実だろう。ま、それもアドリブで変わってくるだろうが」


グランパ=ヌラ=オーランド「――俺も兄貴に連れられてイサレに行ったことはあるが、いいヤツも居たぜ……勿論な。(乱雑に転がっている鼠型の獣頭種へと一瞥を放りつつも、ターニャの言葉に同調するように紡ぐ。クラスタの問いかけに僅かに逡巡してみせれば)恐らくは大丈夫だ――……正直、武器が心許ないところだが、短時間なら耐えれる。」


クロ「(グランパの答えに対し、頷き)分かったっス、グランパさんは引き続き脱出の為に、この厩舎の安全の確保を頼むっス。クラスタの言うとおり次に寄った所で必ず応援の者を寄越すっス(っと、グランパにこの場の死守を任せ、自分達は次の所の救助に向い、歩みを向け)」


ダリル「やはりイサレの集落の………。(嫌な予感はしていたが立地条件を考えれば予感は的中しており)他の人たちが心配だ、此処はグランパさんに任せよう。(そう頷いて先に行くべく歩を進ませれば)」


クラスタ「(グランパの答えに口元を緩ませて)――了解した。コルコルとギムレットくんと合流し、すぐに差し向けるようにするさ(そこまで言ってふとグランパから武器が無いことを告げられれば)そういえばグラりんの得意な武器はなんだね。道中で見つけたら合流する人間に渡すように伝えておくが」


グランパ=ヌラ=オーランド「それに、これでも腕は立つ方だと自負している。飛び抜けているお前ら連中と比べられると困るがな……。とりあえずは背中を預けられる人間さえいれば、オーランドの皆が脱出するまでの時間は稼がせてもらう。この危難だからな……(ゆるりと立ち上がり力強く握りこぶしを作れば誓うように告げ)……わりぃな、家族の皆をお前たち子供に託すことになっちまって……」


グランパ=ヌラ=オーランド「トトポヤ、お前もシリウスと同様、相当の腕と聞いてる。子供らを守ってやれよ」


ダリル「ちなみに武器の場所に心当たりはありますか?(そう防衛をする男に言葉を投げかければ)


グランパ=ヌラ=オーランド「俺の部屋にある、軍役時代から愛用してるバトルアックスだ。」


クロ「一体何があったんっスかね・・・(自分が赴任するはずだったイサレの森の獣頭種(リカント)達が、正気を失って、襲ってきている事を疑問に思いつつ、とりあえず今は考えても仕方ないと、とりあえず目の前に立ち塞がる者は倒すだけだと、歩みを進めた)」


タニヤマン「俺が回復してやったんだし師匠たちを助けに行く間は持ちこたえてくれるだろ。俺たちは先を急ぐぞ(話がまとまったとなれば我先にと足を進める。別に焦ってるとかではない。断じて)」


クラスタ「うむ、了解した。流石にグラリンの武器は寄こせないかもしれないが、斧くらいならどこかから調達してくるとしよう(そう告げて踵を返した)」


グランパ=ヌラ=オーランド「へへ……頼んだぜ…!さあ、後は頼むぞ、お前ら!」


《判定値11》

クロ【危険感知】2d6+6>11[振り直し]

2d6+6>16[成功]


◆広域農道

【広域農道から見渡せる広正面――グノーラントの俯瞰図はおぞましい悪意に渦巻いていた。まるで津波めいて先刻の穏やかな情景が覆している。引き返すのは自殺行為だろう。】

◆森小屋への道

【ギムレットとコルタナが住まう森小屋への小道は、先ほどと比べて一層獣の匂いが濃くなっている。―――……2人とも無事である確証は持てない。2人の足跡と匂いに混じって獣の匂いが入り混じっている。耳を澄ませば、獣の哭き声がやけに煩く鼓膜に響いていた】

◆オーランド邸

【邸内には使用人と思われるおぞましい悲鳴が時折、聞こえてくる。狂奔の殺意が屋敷中を手当たり次第に跳梁跋扈していて、顕在化した殺意が邸外であってもひしひしと全身を伝ってくるようであった。上階からは絶えず衝突音が響き、一階はなにかに駆り立てられているかのように獣達がひしめき合っている。館自体がまるで魔物の胎内めいて蠢動しているようであった】

◆厩舎

【厩舎は男が死守しており、脱出の段取りである馬車の準備をしているだろう。魔物や獣の気配はしない――とは言え、急がなければここも時期に襲われる可能性はある。楽観視はできない。】


【同時刻――広域農園】


【突如、噴出するように現れた獣の群れは程なくしてオーランドが誇る広大な農園を蹂躙していった。何百という領民が何十という工程を経て耕した新たな実りが、無数の悪意に踏み潰され、あるいは喰われてゆく。無作為な暴力の発露は、作物だけに及ばず家畜や人間も標的とした。それらは指向性をもった災害めいていて、一個人ではどうしようもならない数の波濤であった。】


【あまねく領地に渡って混迷を窮めている、青い月の斜光に獣頭の眼窩はギラギラと妖しく輝き、夥しい影が草葉を擦る音だけを響かせて、喉笛や腹わた、柔肉を千切り、無秩序に人々を破壊していった。】


【異変に一歩遅れながらも対処に動いたオーランド領の自警団及び、団長のカダッツは、広域に渡って団員を配し――適宜、指揮を取って周てはグノーラントの主要農地においてそれらを押し留めることに成功するも、小康状態のなか、一切の油断は出来なかった。血に濡れた剣身を振り払って、居合わせたシリウスへと力なく笑んで】


カダッツ=ウォーント「はぁっ、はっ――………シリウスさん、助かりましたよ。俺だけじゃ、ここは守れなかった……。(一匹一匹は大した敵ではない、しかしそれが呼吸の間隙すら与えない程に四方から襲いかかってくるのでは堪らない。加えて夜闇に乗じてとあれば尚更で、咬傷が刻まれた脹脛を破いた衣服の切れ端で乱雑に止血しては)……俺はすぐにでも他の場所の様子を見に行きます。」


シリウス=パトロック「……礼は良い、脚の傷は大丈夫か。(黙して斃れた獣頭種と団員らを交互に一瞥する。矢張り、如何に訓練を積んだ人間だといっても実戦経験の有無は致命的であった――更には、肉体的にはヒューリンを凌駕する獣人族相手では顕著であろう。)……俺は一度、家に戻る。トトポヤや子供たちが心配だ……情けない話だが、必要があれば助力して貰わねばならん…」


カダッツ=ウォーント「――そうですね……大人が…不甲斐ない話ですが、昨年の公卿御前仕合での一件をみて、俺も確信しましたよ。……とっくのとうにダリルは俺を頭一つ分、それ以上抜いているし、他の子らも同等の実力を持っているってね。……本来なら、まず先に安全を確保してやらないといけないのに……(苦渋に満ちた表情で、吐息が漏れる。)」


シリウス=パトロック「なに、俺らの想像以上に聡い奴らだ、その機微は察してくれるだろう……。」


カダッツ=ウォーント「ははっ……そりゃそうか。人間、少しでも気が動転していると自分の身の回りもよくよく見えなくなるから駄目ですね――……それじゃぁ、俺は行きますよ」


年若い冒険者「こんばんは――……取り込んでいるところに申し訳ないね、オーランド領の方々。……すごいな、犠牲者が出ているとは言え、この数のリカントを2人で片付けるなんて、随分腕が立つみたいだ。(それは余りにも涼やかな、この情態のすべてを枠外から見下した面差しであった。気配の一つも気流の一つも乱さずに、枯れ草色の髪を靡かせた少年が2人の背後に佇立しては、飾り気のない賛辞を伴って口角は笑みに縁取られる。)」


カダッツ=ウォーント「ッ!――――……冒険者、か。(外套と出で立ち、容姿こそは格調の高さを思わせるも少年であることを除けば、その風貌は冒険者のそれであった。仰々しい旅具を携行していないことが唯一気にかかったが、騒動を嗅ぎつけて顔を突っ込んできたと思えば成る程、道理は立つ)……今、この一帯は危険だ、手を貸してくれるのであればまだしも、傍観するだけなら離れた方がいい。」


シリウス=パトロック「本当に、……子供か……。よせっ!カダッツ――!そいつに近づくなッッ!!!(得体の知れない少年、子供の外見――にも関わらず、まるで聳え立つ巨樹を見るかのよう、老成した何かを感じ取っては、不用意に距離を詰めようとするカダッツへ声を荒らげて止めようと)」


カダッツ=ウォーント「――シリウスさん、俺も自警団長として長いんです、こういった手合は慣れていますし、今は彼のような冒険者に構ってられませ――」


カダッツ=ウォーント「ッッ――……か、っ、ァ…(刹那、闇夜に鮮血が躍る、横一閃の斬撃が頸動脈を巻き込んで走っては――まるで精巧な外科出術の如き正確さであった。瞬間的に頸部を庇う所作も間に合わずに、大量の血液が抉られた動脈から噴出し、数歩よろめいて膝を折る。意識が明滅し、完全に消失するまでの約数十秒間――男は、叫びにならぬ声をあげ、そして絶命した。)」


年若い冒険者「その勘は正しいよ。――君らの年齢を合わせても僕の実年齢には届かないだろう。それにしても……見事だ、咄嗟に急所を逸らそうとしたね、この世界の人間で君と対等に渡り合える人間はそう多くないよ。(嘲りなど微塵もない、純粋な称賛を倒れたカダッツに送る。閃光の如く抜き払われた剣を保持したまま、緩くシリウスへと向き直り)」


シリウス=パトロック「……カダッツッ――!(一挙手すら目で追えなかった、暗闇ということを差し置いても尋常ではない速度。理外だった、少なからず死地を渡っている己ですら、本能が粟立つ領域の少年に、じっとりと脂汗が額に滲む)……何者だ、貴様――。」


年若い冒険者「僕の名は、アディシェス、見ての通りただの冒険者だ。(胸元に悠然と指先をあてがって、さも親しげな様子で名を告げる。)――……今度は僕からいいかな?オーランド家の子を探している、……養子は木工場の近くに住んでいると聞いたけれど間違いないかい」


シリウス=パトロック「ほざけ……知っていたところで、大人しく教えると思ったか。(静かに身構える、空手で向かったために本領である東方の刀ではない両刃の長剣である上に、得体の知れない冒険者。同じ人間ですら疑わしい相手に本能が警鐘を鳴らしている――然しながら、大人しく彼の問いに答える程、人間性を放棄したわけではない。)」


年若い冒険者「……幾ばくもなく、また迷路と谷を求めるのも悪くないか。(濡れた葉に視線を落とし、小さく呟く。そうして、再び視線を引き戻せば間髪入れずに両者の刃が暗闇で衝突する。糸髪が浮き――口許は自然緩む。)」


シリウス=パトロック「ッッ!!っ、く、ッ―――!!(流水のように無形の剣閃にも関わらず、それら一撃一撃が余りにも重い――剣を手にする指先を通じて臓腑まで届くそれは少年の膂力とは到底思えなかった。ギチギチと鍔迫りあった剣同士が軋みあえば――寸前のところで踏み止まる、少しでも、時間を、この事態に気付いたトトポヤや子供たちが逃げ出せる猶予を作らねばならぬ、と)――ぐ、ぉおおっっっ!!!」


年若い冒険者「面白い――よくもこれだけ抵抗する。……代わりに僕からも良い体験をさせてあげよう。(両手で手にした柄の片方を放す、片手だけでも裂帛のシリウスとは互角にせめぎ合ったまま、シリウスの頸を五指で掴み遂せ、その指先を皮膚に沈めれば――周囲のマナを集約させ)個体差はあれど、人間の肉体が許容できるマナには限界がある。許容を越えて飽和させた場合、肉体にどういった影響が及ぶのか――――身を以て知るといい」


シリウス=パトロック「なっ、がァ――!?う……ッ、ぐ、ぎぃ、ぁああああああああ!!!!!―――ぉおおおおおッッ!!(掻き集められた魔力が逃げ場をなくした体内へと、一点に集約される。膨らませた風船めいて、満ちきった密度の濃いマナが肉体を構造する器官を、臓器を割ってぶつかり合い、遂には飽和現象が起これば、全身の神経が焼き切れ、どっ、と体内で小さく爆ぜる音を響かせた瞬間、体躯は大きく跳ね上がった。だらりと四肢は弛緩し、草原の上へと剣が力なく落ちた)……と、とぽや……だ、りる……」


年若い冒険者「……どうかな、楽しんでくれたかい?(片腕の中でうなだれる肢体を確認して、その場に投げ捨てる。剣を鞘へと収めれば、今しがた倒れた二人へと視線を投げることもなく、その場を後にするのであった。)」


【森小屋への道】


【蒼月の斜光も遮る宵闇の中、森小屋への坂を登っていると――時期にコルタナとギムレットが住まう森小屋が見えてくる。以前は、オーランド領に住まう老魔術師が隠遁の地として使用していたということもあって、造りは簡素だが居住空間としては不足はない。しかしながら、ノーム式灯は破損したかのように明滅しており、窓硝子は力任せに破られている。】


【家屋の前では、複数体の魔物と獣頭種が見知ったゴブリンの男と蒼髪の少女を取り囲んでは、数による暴力でじりじりと追い詰めていた。】


ギムレット「はっ――……畜生、一体なにが起こってやがるッ……!コルタナッ、下がってろ!俺がなんとかして突破口を――(次第に包囲網が狭まっていくなかも、何体屠ったところで次々と新手が現れる。槍の一突きを寸前で躱すと同時に薙ぎ払う中――視界の奥の一行が飛び込んでくれば、瞠目し)ッ!?お前ら――手ぇ貸せぇ!」


クロ「(急いで森小屋の道を進み、目的地である森小屋の前に到着すれば、直ぐさま戦闘音が耳に入り、正気じゃない異形の獣頭種(リカント)達に囲まれる、コルタナ、ギムレットの姿が見え)間に合った――っ!コル姐!ギムギム!!直ぐに助けるっス―――っ!!(っと、目の前に群がる獣頭種(リカント)達に、鋭い眼光で、弓を構え)」


コルタナ「なんなのッ……本当に、こいつらっ……!パパ!あんまりっ、無茶しないでよ!!(何体かの魔物を氷漬けにしながらも、じりじりと追い詰められる。汗が皮膚に滲む中も視界の奥から見知った顔が現れれば、わずかに面差に喜色を載せ)クラスタッ!ターニャ!みんなっ!気をつけて、こいつら正気じゃないわ!!」


ダリル「ギムレットさん!コルタナッッッ!!!(二人が囲まれている姿を見てそう叫ぶようにして相手の安否を確かめればどうにか間に合ったようで)今助けにッッッ!!!!!(そう緊迫した表情で抜刀して戦闘態勢をとれば)」


タニヤマン「貴様らァ…!!そいつから離れろ!!!(コルタナたちを取り囲む獣頭種に対し威嚇するように両手に特大の黒炎を顕現させれば激昂し感情的に声を張り上げて)」


クラスタ「警告だ、コルコル達から離れたまえよ(コルタナとギムレットを見つけた瞬間、いつもの自分とは思えないほど全身にブワっとした怒りがこみ上げていた。自分の大事な姉とよべる少女を、彼女の大切にしている父親を襲う獣達に対する殺意がほとばしる)正気かどうかなんて関係ない。時間切れだ、全員死にたまえ(錬金銃を抜き取り、憎悪に身を任せて一気に駆け出した)」


イーリィ=ヌラ=オーランド「コルタナちゃん!ギムレットおじさん!!今助けてあげるからね!!(なんとか間髪間に合ったというところだろうか、2人とも無事なのを確認すれば、面差を引き締めて)」


トトポヤ「ギムレットさん、コルタナちゃん!くっ……今すぐに助けるからっ――……!ダリル、頼んだぞ!!」


ダリル「母さん俺と一緒にきて支援を頼む!!!!(そう言葉を掛けながら前にでようと)」


コルタナ「パパっ、よかった……!皆が来てくれたなら、っ、はっ……なんとかなるかもッ……!みんな、気をつけてよ!!(遠目に一同をみやっては大声で告げ)」


【1ターン目】

【行動順クロ→トトポヤ→ターニャ→ダリル=クラスタ→ギムレット→狼型→イーリィ=コルタナ→獅子型→鼠型→キラーエイプ】


【セットアッププロセス】

敵識別=2d6+7

2d6+7>12[同数振り直し]

タニヤマン【コンコーダンス/全体/全域に探知魔力を放ち相手の情報を収集する】2d6+7>12

2d6+7>10[成功]


【行動フェイズ:クロ】

クロ【命中判定】3d6+5>14

獣頭種・獅子族【回避判定】2d6+5>16


クロ「(獅子の獣頭種(リカント)の素早い移動に、弓の狙いがブレ、射った矢を外してしまい)クソ――っ!しまった!?」


【行動フェイズ:トトポヤ】

トトポヤ【命中/魔術】3d6+8>19

トトポヤ【ルインスパーク/全体/風】2d6+12>16

トトポヤMP:60→52


ギムレット「(森一帯に稲妻が走れば瞠目して、僅かに口角をもちあげる)トトポヤさんの奴、まじで使い手だったんだな……!こりゃ、希望見えてきたぜ……!」


【行動フェイズ:クラスタ】

クラスタ【ウェポンフォージ/単体/錬金筆で武器強化文字を刻み攻撃力を上昇させる】2d6>6

クラスタMP:33→25


クラスタ「賢者の石よ、答えたまえ!!精霊卿の門よ、開きたまえ、精霊たちに告げる。コルコルとギムレットくんに仇名す者達を皆殺しにしたまえよ(魔術書を捲り、荒々しく告げる言霊で精霊卿の門を開く。飛び出してきた多数の妖精を呼び出して命令を告げ)」

妖精さん「マスター、なんかメッチャ怒ってるデス!?(殺気に満ちたクラスタ怒号に震えながら、魔物の群れへと突撃していく)」


【行動フェイズ:ダリル】

ダリル【命中判定】3d6+7>18

獣頭種・獅子族【回避判定】2d6+5>12

ダリル【バッシュLv5/単体/物理/全神経を集中させた必殺の一振り】7d6+18>43

ダリルMP:35→31


ダリル「早く行かなければ………邪魔だッッッ!!!!(そう獅子型のリカントと対峙しながらそう言葉が漏れれば)」


【行動フェイズ:ギムレット】

ギムレット【命中判定】3d6+5>17

ギムレット【飛刃二連】4d6+12>22


【行動フェイズ:イーリィ】

イーリィ=ヌラ=オーランド【命中判定】3d6+8>21

イーリィ=ヌラ=オーランド【通常攻撃/単体/物理/ショートソードで翻弄してからのハルバートによる鈍重な一撃】2d6+12>18


タニヤマン「貴様ら…気にせず前に出ろ。サポートは任せてくれ…だから頼む…こいつら全員皆殺しだ!!(怒り心頭といった様相を呈し口元から迸るマナに火が着けば)」


クロ「(皆の攻撃により、獅子が沈むのを見て)ダリル!イーリィ!!どんどん前にでて、ギムギムとコル姐の所に駆けつけるっス!」


【行動フェイズ:獣頭種・狼族】

獣頭種・狼族【命中判定】3d6+6>18

獣頭種・狼族【バッシュLv1】3d6+15>26


獣頭種・狼族【命中判定】3d6+6>15

クラスタ【回避判定】2d6+4>13

獣頭種・狼族【バッシュLv1】3d6+15>27


クラスタ「(狼族の強襲を片腕で受ける。腕にビキリという痛みが走るが、それでもギロリと睨み返して)そんなものでボクを止められると思わないでくれたまえよ(ギリギリと歯ぎしりをしながら睨みつけるように獣たちを睨みつけて)」


【行動フェイズ:コルタナ】

コルタナ【命中/魔術】3d6+6>15

キラーエイプ【回避判定】2d6+5>12

コルタナ【アイススパイク/マジックブラストLv1】4d6+13>32


【行動フェイズ:獣頭種・獅子族】

獣頭種・獅子族【命中判定】3d6+5>12

クラスタ【回避判定】2d6+4>12


獣頭種・鼠型【命中判定】2d6+7>14

コルタナ【回避判定】2d6+3>9

獣頭種・鼠型【ダメージ】2d6+10>18


獣頭種・鼠型【命中判定】2d6+7>17

獣頭種・鼠型【ダメージ】2d6+10>18


コルタナ「ぐっ、ぅうううっ――あ、んたらっァ!!(鼠型の獣頭種に群がられれば、全身に短槍に肢体を貫かれては、苦悶の表情を使って踏み止まる。)」


【行動フェイズ:キラーエイプ】

キラーエイプ【命中判定】2d6+6>18

ギムレット【回避判定】2d6+5>12

キラーエイプ【通常攻撃/単体/物理】2d6+12>21


キラーエイプ【命中判定】2d6+6>13

ギムレット【回避判定】2d6+5>12

キラーエイプ【通常攻撃/単体/物理】2d6+12>15


キラーエイプ【命中判定】2d6+6>12

ギムレット【回避判定】2d6+5>10

キラーエイプ【通常攻撃/単体/物理】2d6+12>18


ギムレット「くっ、コルタナ!!くそっ――やらせねぇ、やらせねぇぞ!!」


【2ターン目】

【行動フェイズ:クロ】

クロ【ホークアイLv5/自身/強化/確実に急所を狙えるよう体制を取る】

クロMP:34→27

クロ【命中判定】3d6+5>18

クロ【ワイドアタックLv2/範囲/物理/複数の矢を同時に放ち、矢の雨を降らせる】

3d6+21>32

クロMP:27→31


クロ「(集中力を最大限まで上げ、自分を砲台と化せば、ギムレットに群がる、猿の獣頭種(リカント)に、弓を構えると同時に、矢筒から次々と矢を番え、連続で放ち)ギムギムに近づくんじゃねえっス―――っ!離れろ―――っ!!!!」


【行動フェイズ:トトポヤ】

トトポヤ【命中/魔術】3d6+8>15

獣頭種・鼠型【回避判定】2d6+4>12

キラーエイプ【回避判定】2d6+5>10

獣頭種・狼族【回避判定】2d6+6>10

獣頭種・獅子族【回避判定】2d6+5>14

トトポヤ【ルインスパーク/全体/風】2d6+12>20


トトポヤ「させない……!誰一人、失わせないぞっ……!!」


【行動フェイズ:ターニャ】

タニヤマン【クイックヒール/単体/魔法/対象の傷を癒やす治癒魔術】3d6+17>27

タニヤマン【ヒール/単体/魔法/対象の傷を癒やす治癒魔術】3d6+17>28


タニヤマン「死なせるか!!コルタナァ!!ギムレット!!(迸っていた黒い炎が黒い光に変換されギムレットとコルタナの傷を瞬時に癒せば)」


ギムレット「くっ、お――!!へへっ、た、助かったぜ……!ターニャ!!こりゃぁ、俺だけじゃぁどうしようもなかったな……!」


コルタナ「(寸前のところでターニャの神聖魔法が届けば、ようやく明滅していた意識を引き戻す。ふぅっと安堵の呼気をつきながらも少年へと手を振って普段とは違い取り繕った様子はなく)ターニャ!!パパのこともありがとう!!」

タニヤマンMP:53→44


【行動フェイズ:ダリル】

ダリル【命中判定】3d6+7>13

獣頭種・狼族【回避判定】2d6+6>9

ダリル【バッシュLv5/単体/物理/全神経を集中させた必殺の一振り】7d6+18>43

ダリルMP:31→27


ダリル「コルタナ!!!間に合ったッッッ!!!!(コルタナに向いていた狼型のリカントの背中に突き刺すように刀を振るえばそのまま上に切り上げる様にして顔を両断して絶命させながら横に並べば)」


クロ「よし!ダリルがコル姐までたどり着いた!ダリル、コル姐を頼んだっスよ!!」


【行動フェイズ:クラスタ】

獣頭種・狼族【回避判定】2d6+6>10

クラスタ【命中判定】3d6+8>20

クラスタ【バッシュLv4/範囲/物理/魔力を込めた特殊徹甲弾を放つ】6d6+17>38

クラスタMP:25→21


クラスタ「(ショットガンを構える。狙いはコルタナに張り付く獣たちに錬金銃を構える)お姉ちゃんに、触れるなあ!(姉と呼べる女性の命が風前の灯となりそうな状況、怒りに震える。しかし刹那、ダリルが間に入りコルタナを守った様子をみて安堵の息を漏らし。)良かった、そっちは任せたぞ!(ここまでくれば形成逆転だ。あとは眼前の敵を倒すことだけを考え徹甲弾を目の前の敵へと撃ち込んでいく。合わせて妖精たちへ指示を出し)みんな、行きたまえ!!」


【行動フェイズ:獣頭種・狼族】

獣頭種・狼族【対象判定】1d4>2

1d4>3

獣頭種・狼族【命中判定】3d6+6>24

獣頭種・狼族【ワイドアタックLv2】2d6+15>22

タニヤマンHP:47→28


【行動フェイズ:イーリィ】

イーリィ=ヌラ=オーランド【命中判定】3d6+8>19

獣頭種・狼族【回避判定】2d6+6>8

イーリィ=ヌラ=オーランド【通常攻撃/単体/物理/ショートソードで翻弄してからのハルバートによる鈍重な一撃】2d6+12>18


タニヤマン「ぐぅぅぅぅ!!…ごはっ!!(狼型の結果から腹部に強靭な爪を受ければ内臓を傷つけられたのか喀血し)…ふっ…こんなガキ一人やれんとは…大したことないな…オラどうした…?もっと本気で来いよ…俺はまだ生きてるぞ…!!(挑発的な態度を取ればその刹那イーリィのハルバードが狼型の首を跳ね飛ばし)…よくやったセロリー…」


【行動フェイズ:獣頭種・鼠型】

獣頭種・鼠型【対象判定】1d2>2

獣頭種・鼠型【命中判定】2d6+7>17

ダリル【回避判定】2d6+5>10

獣頭種・鼠型【ダメージ】2d6+10>9[3,6]+10>19


獣頭種・鼠型【対象判定】1d2>2

獣頭種・鼠型【命中判定】2d6+7>12

ダリル【回避判定】2d6+5>8

獣頭種・鼠型【ダメージ】2d6+10>15


ダリル「俺の後ろにッッッ!!!!(そう言いながら盾になる様にして守りを固めれば)」


コルタナ「わーーーー!!ダリルがんばれ!!盾になって!!」


コルタナ「ふぅっ……ふっ、よかったっ……クラスタも、みんなのお陰で……なんとか……乗り切れそうッ…」


【3ターン目】

【行動フェイズ:クロ】

クロ【命中判定】3d6+5>18

獣頭種・獅子族【回避判定】2d6+5>10

クロ【通常攻撃/単体/物理/弓矢による狙撃】2d6+21>27


クロ「的確に・・・―――狙い撃つ―――ッッ!!(っと、獅子の獣頭種(リカント)の心臓を的確に矢で射抜き、血飛沫を撒き散らせながら、絶命させ)」


【行動フェイズ:ターニャ】

タニヤマン【ヒールLv3/単体/魔法/対象の傷を癒やす治癒魔術】3d6+17>22

タニヤマンMP:44→40


【行動フェイズ:クラスタ】

クラスタ【命中判定】3d6+8>14

獣頭種・鼠型【回避判定】2d6+4>13

獣頭種・鼠型【回避判定】2d6+4>9

クラスタ【通常攻撃/範囲/物理/散弾型錬金銃による射撃】2d6+17>28


【戦闘終了】


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