第11話 閑話_竜翠館編
【祝星歴720年――オーランド領グノーラントパトロック邸4人の寝室二ノ月/星環月】
【エリダヌス領エルビジェでの公卿会議を経て、三ヶ月の月日が流れた。ダリルの婚約と天竜月に開催されるルナヴェス最大の祭事、
【然しながら、パトロック邸の4人においては相変わらず農奴故の勤労での忙しさはあるものの、エリダヌス領から帰還した後は比較的、平穏な日常が戻ってきている。新たにイーリィという家族が加わったことで、多少喧騒こそ増えたが、元来寡黙で大抵のことには目を瞑るシリウスや、根気があって面倒見の良いトトポヤとは上手く馴染んでいる様子であった。】
【――尚、婚約の件を打ち明けた当初のトトポヤは大いに狼狽し、シリウスは意外そうな顔をしながらも満更でもない様子で初めてダリルを晩酌に誘ったと蛇足を述べておく。】
【そんな特別な日の朝――4人はいつものようにイーリィが加わり更に狭くなった子供部屋で朝を迎えるのであった。先日は豪雪に見舞われ、暖房器具等のない寝室は冷え切っており、布団が恋しい季節である】
【ロールスタート】
トトポヤ「いつまで寝てるつもりだ、お前たちは。――起きろ起きろ。今日は領主様が迎えに来て下さるんだぞ。(どこかで見た情景と言わんばかりの朝の恒例の風景。問答無用でカーテンを開けると、青色の月と厚い雲によって遮られた淡い斜光が差し込んでくる。朝ではあったが窓の外は月と星に彩られており、さながら白夜のようで)――今日は世界樹が見えないが、月が綺麗だな。ほら、起きるよぉ(ゆさゆさと、ターニャとクラスタの身体を揺すって)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「――朝だよ!みんな!今日はイーリィがお義母さんと朝ご飯作ったんだから、早く起きて!シリウスさんも待ってるよ!(トトポヤに続いて、リビングから顔を出せば相変わらずの声量――では、あったが、以前のような破滅的な無軌道さはない。オーランド領で暮らすようになってからは、まるで憑き物が落ちたかのように、物事の道理を学習し始めており――無論、これもトトポヤやシリウスを含めた4人が尽力に他ならないのだろうが)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「ほら、ダリル――!今日招待されてるからって遅くまで鍛錬してるから、こうなるんだよ!クロちゃんも!」
タニヤマン「母上…クロが焼かれる夢を見たのです…美味しかったなぁウサギの丸焼き…(ぱちくりと目を覚ませば虚ろな目で天井を眺め意味不明なことを呟き)」
クラスタ「うみゃあああ……(トトポヤとイーリィの号令が微睡からゆっくりと現実へと引っ張られる。しかし目が覚めるにつれ肌を付くような寒さが全身を襲う。周囲の毛布をひったくり、さながら芋虫のようにくるまれば)あと12時間したら起こしてくれたまえよ……」
ダリル「む、朝か………。(いつもと違う白夜の朝に普段は早く起床する男も珍しく床から起きるのが遅くなったのか片目を開ければ)イーリィ、母さんおはよう。(そう声を掛けながら身を起こせば)」
トトポヤ「た、ターニャ……クロは食べ物じゃないぞ、ほ、ほら、寝ぼけてないでちゃんと起きなさい。(開口一番に意味不明なことを口にするターニャの前髪をすきながら紡ぎ)おはよう、ダリル。ほら、クラスタも起きるんだ、布団ひっぺがしちゃうぞ。」
イーリィ=ヌラ=オーランド「ダリル、おはよう!!今日イーリィが朝ご飯作ったんだよ!(目醒たダリルの耳元へと相変わらずの声音。引っ張り出すように寝台外へと引きずりながらも)クラスタも早く起きて起きて起きてーー!」
クロ「(豪雪に見舞われた朝、深い毛で覆われていても、それを突き抜けて肌を刺すような寒さで自然と目は開き、母であるトトポヤとイーリィの声で意識を覚醒させていけば)ぷぁ~・・・、おはよう、かあちゃん・・・イーリィ(っと、寝ぼけながら、双長耳を交互に毛づくろいし始め。ターニャの夢に)なんつー夢見てんっスかターニャ・・・。そういう俺もクラスタとコル姐のお風呂覗くすっごく良い夢見てたような気がするんっスけど・・・その後の夢の記憶がないんっスよね・・・何か焦げた匂いがしてたような・・・(っと、寝ぼけ眼差しに、首を傾げながら、疑問符を浮かべ)」
タニヤマン「勿論わかってますよ母上。変な虫とかいそうですし本当に食べたりしませんって(打って変わってはつらつに受け答えすれば寝台を飛び出し)サムゥイ!!やはり冷えるなこの時期は…(ミノムシの如く毛布にくるまりながらキッチンへ向い歩きだし)」
ダリル「っっとと。愛想変わらずイーリィは元気いっぱいだな。(そう寝床から強制的に引きずり出されながらも絶妙なバランスで勢いをつけて立ち上がれば横に並ぶようにすれば)朝飯楽しみだ。(そう頭をポンっと叩けば)」
クラスタ「ふぁああ……――スンスン、良い匂いがするじゃないか(再び微睡の中で入ろうとした矢先、香ばしいパンの匂いとスープの温かな香りが鼻を引く突かせた。ギュルルル、と腹の虫がなる音と共にむくりと身体を起こして)」
トトポヤ「おはよう、クロ。誰もお前を食べたりしないから安心するんだよ。母ちゃんがクロをいじめる奴は許さないからな。(寝ぼけたクロを懐に抱きながら、よしよしと毛並みを撫ぜてゆく。額に口付けながらも宥めるように紡ぎダリルとイーリィへ視線を向け)イーリィも随分順応してきているぞ、ダリル。今日なんか私よりも早起きだったんだからな。」
イーリィ=ヌラ=オーランド「イーリィねぇ、野菜を切るの上手になったんだよ。もう粉々にならなくなったんだ!!(自身の修業の成果を自慢するように胸を張って見せながらも、頭へと手が載せられればくすっぐたそうにはにかんで見せ。身体を起こしたクラスタの手を取ってはターニャへと次いで微笑み)ほら、クラスタも行こ!起きたら、寒さなんて吹き飛ぶよ!タニヤは先に行っちゃったし!」
【食卓へと向かえば、既に黒パンと野菜スープ、ミルクらが並んでおり質素ではあったが、いつもの日常な朝食が品よく並んでいる。野菜は不揃いだがミキサー状になっていた以前よりかは随分マシな見てくれであった。】
クロ「お、流石かあちゃん!夢の中とはいえ、オレッチの覗き罪を許して守ってくれる!オレッチの味方はかあちゃんだけっスよ~・・・(っと、甘えるように、トトポヤの胸に額をグリグリ押し付け)さーて、今朝の朝食は、オレッチの好きな人参ポタージュスープはあるっスかね(っと、肉球が生えた両手の平で顔をペロペロと擦るように洗いながら)」
トトポヤ「覗き見は夢の中だけにするんだぞ、クロ。(若干の圧をかけながらも、クロの体毛をわしゃわしゃと猫可愛がりしつつ、他の子供らを先導するように食堂へと向かおうと)ほら、寝坊助たち~、行くよ~。」
ダリル「これも母さんと師匠のおかげだよ……それに比べて自分は情けないところばかりだ。(そう自嘲する様な顔をして食卓の席に着けば)」
クラスタ「おお、凄いじゃないか。野菜が原型を留めているぞ(イーリィに引っ張られて向かった食卓には、いつもの朝食と不揃いな野菜が並んでおり。上機嫌でテーブルに座る)ママに料理を教えてもらっていた頃、ボクも色々苦労したものだ。自慢の調味料(ポーション)を振りかけたら、たちまち野菜が溶けだしてな、大変だったのを思い出すよ(イーリィの成長にうんうんと頷きながら笑いかけ)まあ、ボクは未だにそこから先へは進めてないがね」
タニヤマン「ほう今日はセロリーが作ったのか。おぉ…ちゃんと料理になっている…俺達の教育の賜物だな…(わざとらしく涙を拭うふりをすればまじまじと料理を眺め)」
シリウス=パトロック「―――……きたか。(リビングは既に暖炉で暖かくなっている。テーブル席で腰掛けながらも、ぞろぞろと起床してくる子供らを見遣っては怒ってる様子でも、くたびれた風でもない表情。食事には手をつけないで、無言で待機しており――全員の顔を見渡しながらも特に咎めるようなことはしない。平常運転であった。)」
タニヤマン「(そう言えば1日中原因不明の蕁麻疹みたいなのが出ていた日があったがまさか…とクラスタの発言から想起される疑念に冷や汗を流せば)あシリウス様、おはようございます(食卓の男に努めて爽やかな挨拶を送り)」
クロ「オレッチも思春期だから、その衝動はかあちゃんでも止められない!オレッチ男の子だもん!(っと、フンスっと鼻息を一息した後、トトポヤの圧にも、反省の様子もなく、自分の欲望に前向きであり。いつもの様に自分の席につけば、片長耳を器用に使いながら、コップにミルクを注ぎ)クラスタ、ターニャもミルクいるっスか~?ダリルは嫁から注いでもらえ(っと、ダリルに、幸せ者には死をと言わんばかりに、齧歯前歯を見せながら、威嚇し)」
ダリル「俺も斬るのは得意なんだがどうにも料理となるとな………。(そう母が不在の時に作ったことがあるのだが、あまりに食材そのものの味を重視し過ぎたのか味がしないと兄妹に大ブーイングを喰らった過去を思い出し)師匠もおはようございます。」
トトポヤ「何を言ってるんだ、ダリル。母さんだけじゃなくてダリルや皆のおかげだ、卑屈になっちゃ駄目だぞ。それに、なによりイーリィが懐いているのはダリルなんだから、まだまだこれからだ。(自身を嘲るように笑うダリルの背を撫でながらも温柔な声音で諭して席へと着く。)――それじゃぁ頂こうか。今日はイーリィが手伝ってからな。(食事の合図をしながらも、思い返すように微笑んで)クラスタの手料理は違う方向性で色々と大変だったな……イーリィよりママ、手を焼いたかもしれない…。」
クロ「あ、シリウスさんもおはようっス!シリウスさんもミルクいるっスか?(何かこの人、朝から酒を呑みそうな雰囲気ではあるが、一応確認を取り)」
シリウス=パトロック「……おう、おはよう。(食事の合図がでれば、硬い黒パンを齧りつつ一見素っ気なさそうに聞こえる声音で弟子らへと挨拶し、クロの問いかけに頷いてみせる)……貰おう。」
ダリル「まったく、仕方がないな。(そうクロのやっかみにも慣れたようでミルクをつぎながらヤレヤレと口元を上げれば、食前の合図を待てば)」
クロ「はい、シリウスさん(っと、長耳で器用に注いだミルクのマグをシリウスに渡し)」
クラスタ「おやおや、今日は珍しい客人が来ているじゃないか(食卓に座るシリウスを横目に、とくに気にすることなく席につけば、クロの言葉に手を振り)うむ、ミルクに砂糖を一つまみ入れてくれると幸甚だ(トトポヤが自身の料理に対する想い出に苦言を呈せばペロリと舌を出して)テヘッ☆」
イーリィ=ヌラ=オーランド「えへへ、どう、タニヤ!もう野菜さんがミンチになってないでしょ!!(ぶっきらぼうな持ち手だが獣食いだった以前よりもまともになった所作でターニャへと得意げに微笑んで見せる。)ほめてほめて!!」
クロ「ほいほーい(っと、長耳をてきぱき使いながら、クラスタのマグに砂糖一つまみのミルクを渡し)ほいどーぞっス」
イスルギ「やほ――おはよ、皆~。迎えに来たよ~。(時期に積雪の中を踏み歩く馬車の音が聞こえてくれば、程なくして扉が無遠慮に開け放たれる。外の冷気が部屋中に吹き込むなかも、厚い外套をはだけさて)……ありゃ、まだ朝食中だったか。」
シリウス=パトロック「……有難う(手短にお礼をいえば、小さく頭を下げてみせる。冷気が踏み込めば、それでも尚、涼し気な面差しで)」
クロ「お、イスルギちゃん、おはよ~。イスルギちゃんもミルクいるっスか~?(っと、客用のマグを傾け)」
ダリル「おはようイスルギ。(そう来客に反応する様に手を上げれば)よければイスルギもどうだ?(そう朝食に誘うように声を掛ければ)」
タニヤマン「気が利くじゃないか。いただこう(クロの申し出に対し偉そうにミルクを要求すれば)よーしよしよしよしよしよしよし…グッガールグッガール…(思い返せばミンチどころかすりおろした林檎のようなペースト状になっていたこともあった。包丁しか使ってないのにだ。あの頃を思い出せばよくぞ成長したものだ。いくらでも誉めてやろうとイーリィの頭を両手で撫でぐり回し)」
クラスタ「ありがとう(クロからミルクを差し出されればお礼を言い早速一口)ぷはぁ、やっぱり甘いミルクは最高だ。脳に糖分が行き渡り活性化していくのが分かるよ(恍惚としながらミルクに舌鼓をうっていたが、イスルギが扉を開けて家に来たのを見て――)」
クラスタ「なんだね、朝から修羅場が始まるのかね」
ダリル「修羅場………?クラスタどういうことだ?(そう意味が分かってない様子でイスルギに皿を用意しながらそう告げれば)」
イスルギ「おはよ、クロ、ダリル。――クロ、今日ももふもふだね、毛伸びたんじゃない、また。(どんっと木椅子へと腰掛けながらも2人へと軽く手をあげて)じゃあ、もらおっかな。」
クラスタ「なに、ダリルは何も気にすることはない。そういう無粋で無頓着なところもキミが周囲から好かれる理由なのだろうさ(クスクスと笑いながら朝食のパンを上機嫌でちぎり、スープに浸す)」
クロ「へーい(っと、朝食の慣れた動作で、ターニャにもミルクを注ぎ、長耳を伸ばして、マグを渡し)へい、お待ち!」
イーリィ=ヌラ=オーランド「えへへへへ!!やったぁ!タニヤに褒めてもらったよぉ!ダリル!イーリィの野菜スープが世界一美味しいって!!(満更でもない面差しでタニヤに撫でくり回されれば心底嬉しげに微笑んで)」
ダリル「ああ、良かったな。俺もイーリィのスープは世界一だと思う。(そう周りから見れば見事なバカップルに見える台詞を惜しげもなく言って、男も頭を2、3度撫でれば)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「やったぁ!!ダリル大好き!!ねぇ、トトポヤお義母さん!今日は朝からみんなにイーリィ褒められたよ!(ダリルに褒められれば満足気に笑顔を作ってみせ)」
クロ「はい、イスルギちゃん(っと、流れ作業の様に、来訪したイスルギにもミルクが注がれたマグを渡し)まあ、ダリルとイーリィの新婚さんイチャイチャ雰囲気は気にするなっス、イスルギちゃんにはもっといい男の出会いあるっスよ、なんていってもあの師匠の娘だしね(っと、また、先日の酒場の様な病み落ちイスルギになられては困るとフォローを入れつつ)」
イスルギ「よっしょ……と、それじゃぁ私も――ほれ、食べる?オーランド牛のチーズタルト。例年母様が作ってたんだけど、今年は私が作ってみたんだよね。(一同の食卓に並びながらも、黒パンを1つ口にする。そうして手にしていた包を広げれば)……ふん、私はそこまで子供じゃないからね。(つんと鼻先持ち上げれば尾を引いていないことを強調し)」
カタネイ=ヌラ=オーランド「やあ、お邪魔するよ。いや――それにしても今日は積もったね、豪雪の翌日は蒼月が映えるというけれど、まさにその通りだよ。(イスルギに続いてパトロック宅へと訪れれば、玄関前で雪を払う。温柔な声音でのたまいつつも、暖かな気流にほっと一息ついて)シリウス、今日はあのドラゴンブレスが手に入った、それも五六〇年代物だ……おっと、朝食中かい。」
トトポヤ「良かったな、イーリィ。お義母さんも嬉しいよ。(底抜けに明るく喜ぶイーリィに笑みを返しながらも、2人の来訪者に頭を下げつつ見知ったカタネイらであれば面差しは緊張することなく)カタネイ様、おはようございます。」
ダリル「カタネイ様、おはようございます。(そう朝食を食べていた行為を一旦やめて、綺麗な東方作法で挨拶をすれば)」
クロ「あ、カタネイ様もおはようっス~。師匠は一緒じゃないんっスか?(っと、イスルギ、カタネイと続けば、ノワキ師匠も一緒にいてもおかしくないと思い)」
シリウス=パトロック「ほう……それは――(カタネイのドラゴンブレス情報に内心高揚すれば音速の勢いで食事を頬張ってゆく)……よし、俺は支度をしてくる。」
クラスタ「ドラゴンブレス――……?(カタネイが入ってくる。今日は大所帯だなと思いながらも彼が口にした酒の名前に眉を潜めた)はて、どこかで聞いた名前だが……うーん、思い出せないぞ……(眉間に指を当てて深く考えるが思い出せない、おそらくイーリィとダリルが婚姻を結んだ祝いの席だったと思うのだが、いかんせん後半の記憶が混濁していてモヤがかかる。ただ、脳裏にには全身が爆発した記憶だけが本能的にこびりついていて)」
ダリル「クラスタ、ミルクのおかわりはいるか?ほらパンもまだまだあるぞ。(そう間髪入れずに言葉を掛けて話題を逸らすように苦笑いを浮かべれば)」
クラスタ「う、うむ。頂こう(封印された記憶を開錠しようとするも束の間、ダリルからミルクのお替りを貰えば笑みを浮かべて)――しかし、オーランド家の人達が朝からこんだけ集まるとは、今日はなにかあったかね(ミルクを飲みながらコテンと首をかしげる。大祝祭も間近に控えた多忙ではあるが、自分達が駆り出される用事はなにかあっただろうかと疑問符を浮かべ)」
タニヤマン「(そこまでは言ってないが…まぁいいだろう。ここで喝を入れてセロリーに喜んではいけないと勘違いさせるのも躾上まずい)…ほう…!これまた美味そうだ(気を取り直して食事…と向き直ればイスルギの持参したチーズタルト目を輝かせ、しかしカタネイの登場に食事の手を休めれば)これはこれはカタネイ様ようこそいらっしゃいませ」
カタネイ=ヌラ=オーランド「いや、ノワキは来ていないよ。彼女はもう別荘地に着いている頃だ、コルタナ達と一緒にね。(クロの問いかけについて首を緩くふってみせ)」
クロ「そっか~、じゃあ、早く食べて向かわないといけないっスね!(っと、カタネイに返答を返した後、両腕で黒パン、片長耳でスプーン、スープの器を持ちながら、交互に器用に食べていき)チッ、ダリル、イーリィちゃんと、ア~ンの朝食交換はしないでいいんっスか~?(っと、幸せ一杯のダリルが何かと憎いのか、煽り)」
イスルギ「あっははははは、クロは面白いこというなぁ~……あははっ…(クロのフォローに対して大きなお世話と言わんばかりに引きつった笑みを作って見せる。つかつかと無遠慮にタニヤの隣に腰掛ければ、強引に片方の肩へと手を回して引き寄せるようにすれば)母様のことなんてどうでも良いけど?未婚約同士仲良くするって前にターニャと約束したし?ねぇ?(合わせろと言わんばかりに、ターニャの長耳を見えないようにぐりぐり引っ張りクロやダリルに見せつけるようにして)」
クロ「(イスルギに当て馬にされてるターニャを横目に)チッ、ここは桃色馬鹿っプルしかいないんっスか!爆発しろ!!!!(っと、嫉妬しながら、齧歯前歯をカチカチと鳴らしながら、憤怒の如く怒り散らし)」
クロ「こうなれば、クラスタ。孤独の独り身弟妹(きょうだい)同士、同盟を組むっスよ!ミルクを飲んで兄弟の契りを交わすっス!!クラスタは男の影ないから、見ていて安心っス(っと、とても失礼な事を言いながら、クラスタを無理やり巻き込み始め)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「クロちゃんにもシビラちゃんがいるでしょ!いっつも2人くっついてるし!!(がりがりと黒パンを齧りながらも、怒りを露わにしているクロへと投げかけて)」
カタネイ=ヌラ=オーランド「今日は昨年の領民の功績を称えるオーランド家の祝祭のようなものだよ、クラスタ。……とはいえ、多くの領民が詰めかけているから兄上が直接時間を取ってくれるかは解らないけれど、別荘でのんびり出来る日とでも思ってくれれば良い。(そうクラスタの疑問へと簡潔に応え、別に急ぎでもないことを伝え)」
ダリル「イスルギもわざわざ差し入れすまないな、ありがたく頂戴するよ。(そうチーズタルトをイーリィと自分ように2つ取り分けながらそう言葉を掛ければ)あッ、アーんだと!?(そうクロに突っ込まれてミルクを吹き出せば)っんん。………婚前前でそういうことはむやみにするべきじゃない。(そう容姿にたがわず硬いことを言えば)」
クロ「お、イーリィちゃんいい目を持ってるっスね~、シビラちゃんとオレッチがそういう関係に見えるなんて、いい嫁になるっスよ~!(っと、片目を瞑りながら、素直に感謝の言葉を送り)チッ、ダリル、いいお嫁さんになるんだから、大事にして爆発しろよ!!(っと、ダリルに齧歯前歯を醜く剥き出しにしながら、威嚇し)」
クラスタ「なんと、それは素晴らしいじゃないか(タカネイの言葉に目を輝かせる。最近は農業から催しの準備に忙殺されていた。まともに錬金術を学ぶ時間も取れず非常にストレスが溜まっていたのだ)是非とも羽を伸ばさせて貰おうじゃないか」
タニヤマン「(…むっ!このチーズタルト…酸味の中に仄かな甘みがあって実に美味だ…バニラエッセンス…はこの世界にないだろうがおそらくそれに類するものも入っているだろうことは想像に難くない。さらに食感も素晴らしい。硬すぎず柔らかすぎず一つまた一つと食べたくなる丁度いい塩梅だ。ちと喉は乾くが逆にそれがミルクとの相性を高めている。失礼ながら点数を付けさせてもらえば10点中8点と言ったところか…宮廷にお出ししても十分に通用しうる品だ。多分)イスルギ…このチーズタルトバカウマ…え?何?未婚同盟?そんな約束は知らん。そもそも気が早すぎないか?俺たちはまだケツの青いガキだぞ?だいたい貴様ほどの女であればこの先いくらでも貰い手はいると思うが…精進を怠らなければな。(当て馬にされたことを心底呆れつつも嘘偽りない評価を伝えれば)俺はあまりに美しすぎて誰とも釣り合わんが」
クラスタ「クロよ、勘違いしてはいけない。ボクには男が居ないんじゃない。男を作らないだけだ。ボクが本気を出せばこの悩殺ボディでイチコロなのだよ(むふーっ、と身体をくねらせてアピールすれば)」
クロ「悩殺・・・ボディ・・・?(っと、クラスタの胸のまな板を虚無の瞳で見つめながら)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「ダリル、ご飯食べさせてもらいたいの!?良いよ!ほら、ダリル、あーん!(クロの言葉を真に受けては、あろうことかイスルギのタルトを使ってダリルに食べさせようとして)イスルギちゃんの特製タルトだよ!お食べ!」
ダリル「なっ!?ぐっ!?っごぉ!?(そうまるでダイス目のクリティカルヒットを3連続喰らって息も絶え絶えのような声を上げて狼狽すれば)………あーん。(そう目を左右に右往左往して散々迷うようにして目を最後にギュッと瞑って一粒の汗が落ちた挙句意を決したようにしてあーんのポーズでタルトを口に含めば)―――美味いな。(そう素直な言葉が漏れた後)ほら、イーリィも食べるといい。(そうやるのに抵抗はないのか取り分けていたタルトを差し出せば)」
イスルギ「でしょ?わざわざレシピ見て何度も試作してみたんだから――(タルトの味の評価に目を光らせていたのは束の間、眼の前で自身の手製であるタルトを使って夫婦の茶番劇を見せられれば空気が凍る。同時に自身の表情も凍ってしまえば、ターニャへと振り返って、胸中のやるせなさを八つ当たりし)――――……はぁ~!?私、今年でもう15なんだけど!?大体、あんたも11でしょ、男性なんて12が適齢期とかいう時代もあったんだし、なに甲斐性のないこと言ってるわけ!?……はぁ、落ち着け、私。耳引っこ抜く所だった、ごめんね、タニヤ。」
クラスタ「(虚空を見つめるクロに対してコホンと咳払いをすればニヤリと笑って)ふっふっふ、クロの言いたいことは分かる。否定はしないさ。しかし、だ。数年後、見違えたボクを見てキミは頭を垂れるだろう。なぜならボクは発明してしまったからね(そういって一つのポーション瓶を取り出す。混濁を極めた黒紫色の光を放つソレを手に取りながら)――育乳ポーションだっっっ!」
クロ「なに!?すげえ!クラスタ!!それがあればボインボインお姉さんが量産し放題っスか!?(っと、素直に、クラスタの神的発明に食いつき)やべえよ・・・やべえよ・・・」
イスルギ「なにそれ!欲しい!!(全然会話に入っていなかったが、食い気味にクラスタへと声をあげて)」
タニヤマン「(あ、やべ…この世界15歳で成人だった。いかんなもう10年以上もここにいるのにまだ感覚が抜けとらんとは)…俺から見ればそれくらい貴様には将来性があるということだ。貴様と一緒になりたいという男もそのうちすぐに現れるさ(多分)」
トトポヤ「クラスタ……それ効能の方は大丈夫なんだろうな…。また変な副作用とか出るようだったら、ママは止めないといけないぞ……(また変なものを開発しているクラスタへと半目がちの眼差し。)」
クロ「いあ、イスルギちゃんは師匠の娘だし、胸の心配はないっしょー(っと、心配しなくても、ナイスポロポーションは確定していると言っていい)」
クラスタ「うむ、これを飲ませればそこの気になる子も、隣のあの子も爆乳だ!(クロの前で腰に手を当てて鼻息を荒くして)ただ、このポーションは少々危険でな。あくまで身体の代謝と時空に干渉して胸の成長速度を促進させる効果があるんだ。つまり、魔法的要素を取り入れた成長の先取りだな。だから、その、なんだ……。飲んで効果が出なかった場合、一生自分の限界値はそこなんだという事実と共に生きなければならない!!!!その覚悟がある者だけ飲みたまえよ!!」
イーリィ=ヌラ=オーランド「ほら、全部まるごと一杯食べっ――てっ……!♡(最終的には押し込む形でチーズタルトをダリルの喉奥へとぶち込んでしまう。変わらずの怪力であった。ようやく地獄の責め苦が終われば、差し出されたタルトを素直に受け取り、一口咀嚼すれば)うわぁああーーっ、おいしいー!!イスルギちゃん、料理の天才なんだねぇ!!」
タニヤマン「あークラスティーナーダメだぞォそんな10割くらい失敗してえらいことになりそうなブツを出しちゃあ(話題逸らしに丁度いいとクラスタの持つ毒液に目を付ければ…いやマジでなんだあれ…止めないといけないやつでは?)」
クラスタ「ちなみにボクは一ヶ月前から飲んでいる!もうそろそろ効果が出てもおかしくないのだが……、結果が楽しみだ!!!!」
タニヤマン「……それもう効果出てるんじゃないか?」
ダリル「んごごっ!?(そう一口食った瞬間にタルトを押し込まれるようにして口に入れられれば)そもそもクラスタはそんなもの飲まなくても大丈夫だ。なんせ18歳の時の前s………(そう前世で18歳のクラスタの容姿を思い浮かべながら気が抜けていたのか前世の話をしそうになって口元を押さえれば)あー!楽しみだなクラスタ!!(そうごまかすように肩を大きく叩けば)」
クロ「え・・・それって・・・(っと、薬の効果をクラスタに聞き、それを一ヶ月飲んでも効果がないと聞かされれば)クラスタ・・・うん・・・来世があるっスよ・・・(っと、心底同情した表情で、肩をポンポン叩き)」
イスルギ「ふん――……まーた、都合の良いこといって~…。別に、一緒になりたい男なんて出来なくていいし、どうせ結婚しても――(口をついで出てしまいそうな言葉をカタネイが目の前であることに気付いて、噤めば)」
クラスタ「ターニャ、クロよ。この世界は神秘に満ちているんだ。今まで出会えなかった奇跡がこの世界には溢れてる。ボクの研究はまだこの世界の真理には到達していない。端的に言えばまだ結果は出ていない。口を慎みたまえよ」
トトポヤ「ほらほら、お前達朝からにぎやかなのは結構だけれど、カタネイ様を待たせているんだ。早く朝食を済ませて、支度をするぞ。(朝から日常茶飯事とばかりに喧騒の様相を呈している食卓へと全員を急かすように声をあげ)だ、大丈夫だ、クラスタ……ママがクラスタの胸の大きさは保証するから……。ママもそう大きくないけれど…。」
クロ「(胸の話題で殺気か篭ったクラスタに)ヒェ・・・、すんません。ハイ、ソウデス、クラスタサマハ、ボインボインノナイスバディノ、キレイナジョセイニナリマス(っと、定型文を読む、感情がないロボットの様にカタコトで喋り)イスルギちゃんは飲んだら、約束された勝利の胸っスね(っと、師匠の容姿で、勝利が確定しているイスルギには、サムズアップを送り)」
クラスタ「……コホン、――まあ自分の肉体に脂肪が増えたところで肩がこるし足元が見えにくくなるわ、変な男にナンパされるわでいいことなんてなにもない。うん、人間程ほどが一番なのさ……(ずっと昔の自分を思い出しながら、名残惜しそうに干渉に浸る少女の姿がそこにはあった)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「大丈夫だよ!!クラスタ!きっとイーリィくらいの年齢になれば大きくなるから!!(フォローにならないフォローを投げて)」
タニヤマン「……この話やめた方がよさそうだな。変につついてすまなかった(押し黙るイスルギに何らかの事情を察すれば小声で謝罪し)クラスティーナよ。今のままでも多分きっとおそらく需要はあるぞ。無理するな」
ダリル「さて、名残惜しいが母さんの言う通りそろそろ支度をしていくぞ。(そう切り替える様にそう言葉を掛けて食器を片付けて支度をするように呼びかければ)」
イスルギ「……魅力的だけど、それなら私は未来の自分に賭けよっかな。クロもお墨付きくれてるし。(至極興味があるが、大きくならなかった時の絶望を考えれば、まだ希望をもって死んだほうがマシだと)……良いよ、別に。こっちの事情だしね。(小声のタニヤへと小さく微笑んで)」
【風雪の中、馬車は往く――別荘まではヒュリテ山程ではないが小高い山稜に位置していることから次第に景色は雪深くなってゆく。空は透き通った群青色の海へ宝石箱をひっくり返したようであった。】
【祝星歴720年――オーランド領グノーラントオーランド家別荘地・竜翠館二ノ月/星環月】
【オーランド家の別荘地・竜翠館へと辿り着けば、現在のオーランド邸に勝るとも劣らない威容――王国の下に降るまでは隆盛を極めていた貴族階級の名残といっても過言ではない、贅の尽くされた外観。立地的な側面もあって、現在では年に2回、冬季、夏季に使用される程度であったが、こうして定期的に人の手を介することで建造物の劣化を防いでいた】
【広漠な屋敷内を招待と称して領民に開放させているのは、建前とは裏腹にそういった背景があり……専ら、到着した矢先にすることと言えば宛てがわれた部屋の掃除であった。】
カタネイ=ヌラ=オーランド「来て早々に済まないね――これも、慣習である以上、呑んでもらうしか他ない。室内と廊下の清掃が終わったら、あとは好きにしてくれて構わないから――各階のサロンには軽食や飲料、酒が揃っている。――……夕食は最上階のサロンで行われる予定だからね、それまでゆっくり寛いでくれよ。(到着後、屋敷内の部屋へと案内したのは次男のカタネイであった。自身ら以外にも大勢のオーランド領の民が往来しており、的確に指示を飛ばしつつ)」
【ロールスタート】
シリウス=パトロック「さあ、今年もやるか……(到着するなり、外観に驚きもせずに慣れた様子で清掃にかかり)……夕食までには終わらせる…(一人意気込んでドラゴンブレスが待ち遠しいといわんばかりであった)」
ダリル「さて、じゃあ手分けしてやるとするか。(そう来賓用に使われるであろう豪華な洋風式の別荘を見渡してそう言葉を掛ければ)」
クラスタ「うむ、任せたまえよ(水の入った桶と布を両手に抱え、着ていたローブを脱ぎ捨てて意気往々と腕まくりをする。日ごろの農作業に比べれば部屋の掃除など容易いものだ。早く終わらせて羽を伸ばそうと意気込む))」
トトポヤ「ほら、みんなテキパキ掃除しようね。早く終わったら自由に休んでいいらしいからな。(早速と言わんばかりに行動し始め)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「はーーーい!イーリィ、頑張ってお掃除します!!ここエリダヌスのおうちくらい広いねぇ!(素直に感嘆しながらも、トトポヤに掃除用具を渡されて)」
タニヤマン「(──あまりの豪邸っぷりに息を呑む。見渡す限りの贅の数々。まさにこの俺が住むにふさわしい──いやもう住んでるんじゃないか?そう錯覚してしまうような場所だ)貴様ら!とっとと片付けてこの館を堪能しつくすぞ!!」
クラスタ「むふふっ、イーリィよ!どっちが速く廊下の端まで雑巾がけできるか競争するぞ!(水を絞った雑巾を両手にもちながら、キャッキャとはしゃぎながらイーリィの傍に駆け寄る)」
ギムレット「ん――おお、お前ら久しぶりだな。――まったく招待なんて大層な持てなしでもしてくれるのかと思ったが、結局、労働力扱いだぜ、見てみろよ。(王城めいた豪奢な屋敷、廊下でカタネイの説明を受け終われば、ふとコルタナの養父であるギムレットと遭遇し、不満げに掃除用具を手にしており)」
クロ「(目的地に到着すればオーランド本邸とも勝らない、別邸である竜翠館を眺め)おー!凄いっスねー!デケー!豪華ー!!(っと、なんとも小並感溢れる感想しかでてこないが、実際本当にそういう感想しかでてこないくらい、立派で気品溢れている、まさに豪邸といっていい佇まいをしている。到着早々であるが、ここの恒例となっているらしい掃除を頼まれれば)んー、面倒っスけど、郷に入っては郷に従えっスね、とっとと終わらせますかね(まあ、年末の大掃除みたいなものかと、双長耳で埃叩き箒をする要領で、器用に上の埃を長耳で叩いていき)下の掃除は任せたっスよ~、兄姉妹弟(きょうだい)供~」
イーリィ=ヌラ=オーランド「うん!!クラスタ!イーリィ負けないからね!(クラスタの傍らに寄り添いながらも、雑巾を手にして)」
ダリル「イーリィ、加減を忘れずにな。(そうクラスタと共にはしゃぐ彼女にそう一言付け加えれば、そこで久しい顔を見かければ)ギムレットさん、お久しぶりです。(そう敵同士だったが今はコルタナとの関係もありそう声を掛ければ)」
クロ「おお、ギムギムっス!久しぶりっスね~、コル姐にはもう会ってきたんっスか?(っと、親しみ溢れた愛称を呼びつつ、コルタナともう顔を合わせたのかと、問いかけ)」
トトポヤ「あ、ギムレットさん。いつも息子娘がお世話になっております(ギムレットが顔を出せば、保護者同士の顔合わせのような変に距離感のある挨拶でお互いにぺこぺこと挨拶しはじめ)」
ギムレット「あ、うっす……こっちもコルタナがいつも世話になってるようで…ご迷惑かけてないすかね、うちの。(トトポヤにならってぺこぺこ頭を下げつつも、子供たちの顔を見回して)おう、あいつとは一緒に来たからな。ああ、そうだ……コルタナがいつ到着するのか首を長くして待ってたぞ」
クロ「(双長耳を器用に動かしながら、天井や高いところの埃をパタパタと叩き落としつつ)おっ、そうなんっスか。ターニャ、師匠が首を長くしてお待ちっスよ~、弟子として早くお迎えにいかないといけないっスね~(っと、コルタナとターニャの男女関係になりそうなフラグの師弟関係を応援しつつ、ニヤニヤしながら、肘でターニャを突っつき)」
クラスタ「ボクは継戦能力こそダリルやクロ、キミことイーリィに劣るが、瞬発的なスピードや爆発力は自信があってね。そうだな、勝ったほうが一つ言うことを聞くというのはどうだね!(腰を落として雑巾を床に這わせるとニコやかな笑みを浮かべて)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「うん!イーリィ、ちょっとは手加減うまくなったから大丈夫だと思う!!(オーランド領に来てからは膂力の加減ということを散々言われた為、それなりに手加減は出来るようになった。クラスタの提案に対して自身も口角を持ち上げて腰を降ろし)良いよ!イーリィも瞬発力なら自信あるし!」
コルタナ「――あ、いたいた、パパ!箒まだ使うから置いててって言ったじゃない!まったく……記憶力までただのゴブリンレベルに落ちたのかしら(階上からパタパタと忙しない様子で降りてくれば、長年連れ添ってきている親にしか見せない辛辣な軽口をぶつぶつと叩き)」
コルタナ「――……ぅあ、……あ、あんた達やっと来たんだ…随分遅かったのね。(不意に一同の姿が目に入れば、明け透け過ぎる言動をのたまってしまったことに視線のやり場に困り、糸髪をいじっては月並みな言葉が続く)」
クロ「うーっす、コル姐~。オレッチ、今朝、コル姐の風呂覗く夢みたんっスけど、今度は覗くといわずに、一緒にお風呂入ってくれないっスか?ほら、オレッチまだ子供だからさ~(っと、丸焼き兎にされてもおかしくない、最低なセクハラ発言を言いながら)」
タニヤマン「…ん?おぉ、誰かと思ったらギムレットじゃないか。貴様なんか久しぶりだな。息災で何よりだ(掃除のおばちゃんのようないで立ちではたき片手に挨拶すれば)師匠も一緒か。相変わらず騒がしい女だ…」
クロ「それにしてもギムギム、この前の戦いで、シビラちゃんが剣の遠投を使ってたっスけど、やっぱあれはギムギムが教えてあげたんっスか?(っと、この前の戦いで疑問に思った事を、ギムレットに問いかけ)」
ギムレット「おう、そうだ。……最初は断ったんだがな、あいつがあまりにもしつこい上に、一人で黙々と練習しているのを見ていると居た堪れなくなっちまってな……。夜、領主サマの目を盗んで特訓してたっつーわけだ、驚いたろ?ありゃ、才能もあるぜ、きっと(土台無理な話とは思ったがやり遂げた少女に対し忌憚のない称賛を送って)」
クロ「うんうん、ギムギムは先生の才能あるっスよ~、引き続きシビラちゃんが強くなる様に指導して欲しいっス(っと、腕を組みながら、あのシビラちゃんの技はよかったと、思い出しながらウンウンと頷き)」
クラスタ「うむ、では行くぞ!(長い長い大理石の廊下の隅でイーリィと二人腰を落とす。イーリィは凄い子だ。しかし自分とて結果的に致し方なくとはいえ生半可な訓練をしているわけではない。遊びであろうともイーリィと自分の力の差を確認するのにいい機会だと口角をあげて)」
クラスタ「それじゃいくぞ!よーい……―――ドン!」
【廊下雑巾がけレース】
イーリィ=ヌラ=オーランド1d6>1[同数]
クラスタ1d6>1[同数]
ダリル「―――っと。(箒をまるで刀の要領で腰に構えて床に連撃の様に繰り出せば綺麗に埃が舞うがそれを絡めとるように箒を回転させて清掃していけば)コルタナも普段と違って【元気】そうでなによりだ。(そう片目を瞑って男としては珍しくからかうようにそう言葉を掛ければ)」
タニヤマン「パパの前では年相応になるのは相変わらずだな(ぶおーっと風魔術の応用でそよ風を起こしほこりを集めながらコルタナにちょっかいをかければ)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「うん!イーリィも手を抜かないからね、クラスタ!よーーーーい、どん!!(ふんふん、と愉しげに息を荒くすれば全身の膂力を集中させる。腰を落として廊下の先を見据えれば)たぁあああああああーーーーーーーッッ!!!(およそ清掃の時に出すような声音ではない怒号を屋敷一帯に響かせては、周囲の調度品や壁にかかった絵画などを根こそぎ落としては、壁にぶつかりながらも最奥へと達そうと)」
クラスタ「(号令と同時にイーリィと同時に走り出す、それはもう爆発であった。それはそうであろう。子供顔負け、大人の剣士以上の能力を持つ二人が全速力で駆け出したのだ。しかもお互いの実力派拮抗する――)むううううううううううううううううう!(手に力が入る!!暴風が巻き起こり、周囲の備品が散乱する。窓ガラスがガタガタと音を鳴らし、どこからかピキリと音を立てた)むううううううう!こなくそおおおおおおお!(さらに勝負は拮抗する!!爆発力には自信があった自分であったが、余裕で追従する彼女に頬から汗が流れる)」
タニヤマン「やめてくださーーーーーい!!!備品がーーーー!!備品そのものがーーーーー!!!!」
【雑巾がけレース(継続)】
イーリィ=ヌラ=オーランド1d6>1[同数]
クラスタ1d6>1[同数]
ダリル「なっ、なん…だと………。(加減という言葉はどこにいったのかまるで台風が駆け抜けたかのような音が駆け抜ければ備品という備品が吹き飛んでいき、もうそれは掃除ではなく)」
コルタナ「はぁ!?なんでスケベ兎と一緒に湯浴みなんてしないといけないの、馬鹿も休み休み言いなさいよ!(べちょっと洗っていない雑巾をクロへと投げつけながらも、羞恥心を誤魔化すような強い声音で)――……別に今のは口が滑っただけ…!ちょ、やめ……うわ、なにやってんの!?これ!?(ターニャへと言い訳じみた発現しつつもとんでもない事態に絶句して)」
クロ「(コル姐の突っ込みの雑巾を甘んじて受けつつ)フフッ、そんなテレなくてもいいのに・・・コル姐・・・」
クロ「(クラスタとイーリィ二人の暴走する雑巾がけを横目に)ちょお!?何してんっスか!さらに掃除範囲増やしてどうすんの!?」
ギムレット「……噂通りのハチャメチャな子みたいだな……イーリィだったか。――……まさか一番お硬そうなあいつがねぇ……英雄色を好むとは言うが……苦労するぜ…あの手合は…(半ば同情を含んだ眼差しでダリルを眺めて)」
トトポヤ「うわわわわーーーっ!や、やめろぉ~~~!!2人とも~~~~!!」
【雑巾がけレース(決着)】
イーリィ=ヌラ=オーランド1d6>5[WIN]
クラスタ1d6>2
クラスタ「(魔力を纏った身体からはじき出される驚異的な脚力は、大理石の床を容易に揺るがしミシミシと音を立てる)たあああああああああ!(じわじわと離される。目に見えて自分の持久力が落ちてきた。瞬発力で拮抗してしまった以上、ここから巻き返すことは困難であり)――むふーっ、イーリィ、流石じゃないか!(結果、自分の負けだった。子供ながらに自分の実力には自信があったものの、ここまで差があるのかと項垂れる)」
ダリル(号泣「イーリィ!!!!ごふぅッッッ!!!(そう東方の瞬歩を使って移動すれば最後のゴール地点で止めようと手を広げて彼女を止めようとしたがその勢いのままみぞおちに頭突きを喰らう様にして受け止めれば)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「(拮抗する両者のせめぎあい、勝負ならば負けられないと言わんばかりに全身の血が沸き立つような感覚であった。みしっ、と全身の筋肉が収斂しては全力をもって突き放そうと――それでも、尚食いついてくるクラスタに対し、ほんの僅かだが獣性を帯びた咆哮をあげ)だぁああああああああああああああああああああああッッ!!!!(どんっと最終地点で己を庇うように立っていたダリルに真正面から衝突し、彼女は静止した。)」
クロ「ダリル・・・、嫁を受け止めてこそ男っス・・・、成仏しろよ・・・(っと、手を合わせ)」
クラスタ「あはは、完敗だよイーリィ!ボクも少々天狗になっていた所があったが、この世界にはもっともっとすごい人がいるんだと思い知った!これからももっと鍛錬を重ねて、いずれキミの背中を越せるよう鍛錬するよ!(周囲が爆散し粉々になった一角で、感極まった少女はイーリィに抱き着いた)さて、約束は約束だ。もし願い事があればいつでも言いたまえよ」
イーリィ=ヌラ=オーランド「あ、ごめん……!!ダリル、クラスタ凄いからつい本気になっちゃった……(衝突しもろに直撃を受けたダリルを抱き止めながらも、背中を撫でる。クラスタの方へと向き直れば、にかっと歯を見せて笑い)クラスタ、ほんとにすっごいね!イーリィ全力出さないと全然駄目だった!!えへへ!じゃあ今度、イーリィにれんきんじゅつ教えて欲しいな!クラスタのもっとすごいところ、イーリィみたい!」
タニヤマン「ふたりともお話は済んだかな♡…貴様らァ!そこになおれぇ!!(お互いをたたえ合う二人に優しげに近づいたと思えば横たわるダリルをガン無視してカチキレ、今必殺のダブルアイアンクローが炸裂し)」
ダリル「イーリィ………だっ、大丈夫か。(そうそのまま突っ込んでいたら壁ごとぶち抜いていたであろう彼女を受け止めてそう言葉を掛ければ)タニヤの言う通り………これはお前らが悪い。(そう同調する様にそう目を覆いながらそう言葉を掛ければ)」
クロ「おお、ターニャが感情的になるなんて珍しいっスね!いいぞー、お説教したれー!(っと、横でヤンヤヤンヤと、野次を飛ばし)」
シビラ=ヌラ=オーランド「みんな、やっと来たって……うわわわわっ!?なにこれ、滅茶苦茶じゃん!?どうなってんのコレ!!クロちゃん、みんなっ……(イスルギに到着の報を受けて、掃除を茶化してやろうと訪れたものの、物の見事にカオスな状況になっており、あわわと口許に手をあてがって)……大戦期前の絵画が……」
クラスタ「錬金術に興味があるのかね!(イーリィの言葉に感極まってぎゅっと抱き締めれば)いいとも、簡単な治癒軟膏の作り方くらいならイーリィでも出来ると思うから一緒にやろ――あだああああああああああああ!(タニヤマンにみけんを鷲掴みにされ悲鳴をあげる)」
クラスタ「痛い痛い!ママ、コルコル、みんな、助けてっ!!!!!ボクの繊細で偉大な頭脳が破裂する!」
イーリィ=ヌラ=オーランド「ごめんね!タニヤ!!ダリル!でも、クラスタすごいんだよ!(頭を鷲掴みされながらも、あっけらかんとした表情、ぺろりと舌を出してはターニャへと向け。そうして、クラスタの同意を得れば)うんっ!イーリィももっとおべんきょうしたいもん!」
タニヤマン「痛くなければ覚えませぬ(問答無用でギリギリと眉間にパワーを込めれば)このメスゴリラ効いとらん!」
トトポヤ「あわわわっ……少しでも直さないと……(がたがたに崩壊した調度品の数々をいそいそと直しながら)お前達、母さんそろそろ怒るぞ!」
クロ「お、シビラちゃん。今さっきこの屋敷で嵐がおきたんっスよ。ターニャが嵐を治めてるっスけど(っと、アイアンクローでしばかれている二人に肩を竦めながら)つか、この惨状・・・、領主様に怒られるっスかね?(っと、数々と破壊された調度品を見ながら、領主のチェルザーレである娘のシビラに尋ね)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「あ、タニヤ……トトポヤお義母さん怒ってるよ、なにかしたの?謝ったほうが良いよ……(渾身の力を込めた腕をひょいっと掴んで、トトポヤの方を強引に向かせれば)」
タニヤマン「燃やすぞ貴様」
コルタナ「あーもう滅茶苦茶じゃない……(呆れたように遠目で肩を竦め)」
ダリル「イーリィ………君がやったことに対して母さんは怒ってるんだ。(そうタニヤに対してノーダメの彼女を少し叱るように男が両手で顔を自分に向かせてそう言葉を紡げば)ほら、謝って片付けをするぞ。俺も手伝うから。(そう手を差し出して言えば)」
シビラ=ヌラ=オーランド「あー……まぁ、怒られるだろうけど……流石に今日は祝辞だからね。(中には年代物の調度品も混じっているため、流石に苦言は呈されるだろうけど、と付け足しつつ)……そんなことより、クロちゃん、早く掃除終わらせなさいよ。ここの館、回りきれない程広いのよ?また探検しましょ!(ぎゅっと長耳を抱きながらも、いつもの如く我儘をのたまって)」
クラスタ「ふむ、ちょっと待つといいさ(アイアンクローから開放され、頭を押さえながら錬金術の本を開く)時間転送、賢者の石よ、真理の門を開け――(壊れた備品の欠片をひとつ取り、手に持った赤く光った自作の賢者の石の欠片を取り出して素材に振りかけた。すると手に持った本の文字が光り輝き)――素材を認識、復元できるだけの物量を確認。復旧を開始する(ゆっくりと時間が巻き戻っていくように備品が形を元に戻していく)――時間を逆行させている、全部復旧は出来ないかもしれないが任せたまえよ」
イーリィ=ヌラ=オーランド「あ、ごめんなさい……。あとでちゃんと謝るね(ダリルに落ち着いた様子で叱られれば素直に頭を下げてみせる。一緒に片付けると言われれば元気よく頷いて)うん!イーリィ片付けるね!お、おおーーっ!すごいすごい!クラスタはやっぱりすごいね、ダリル!」
タニヤマン「貴様こんなことができたのか…やるじゃない(ニッと爽やかな笑みを返せば)そのまま復旧作業頼んだぞ…なんかどっと疲れた…別の作業するか…(クラスタの錬金術にすべてを任せよろよろとその場を離れれば)」
クロ「よし、とっとと掃除を終わらせて、シビラちゃんと屋敷を探検するっス!(っと、シビラの誘いに乗りつつ。物を逆行させて直している、クラスタの錬金術に目を丸くし)ちょお!?クラスタ、そんな物の概念をぶっ壊していそうな錬金術いつ覚えたんっスか!?」
トトポヤ「ほらほら、お母さん怒ってないから清掃するぞ。ターニャもダリルも代わりに言ってくれて有難うな。」
コルタナ「あーはいはい、私も手伝ってあげるから、とっとと終わらせるわよ。パパ、私たちの部屋任せたから」
ギムレット「……ひでぇ……(コルタナに追放されれば、しょげながら掃除用具を片手に自身の部屋へと帰っていき)」
ダリル「本当にクラスタは自慢の妹だよ………まあ、元をたとれば彼女が悪いんだが…。(そう凄い錬金術を見せられながらヤレヤレといった感じでそう言葉を紡げば)母さんも迷惑を掛けてごめん、さあとっとと終わらせよう。(そう仕切りなおすように清掃を始めれば)」
【祝星歴720年――オーランド領グノーラントオーランド家別荘地・竜翠館最上階サロン二ノ月/星環月】
【竜翠館の最上階サロンは広いディナースペースに、細かく区分けされた歓談室が混在したものとなっている。パトロック家一行らではなく、グノーラントを象る様々な領民が平時は決して味わうことの出来ない優雅な時間を過ごしていた。たおやかな古典音楽に豪勢な食事が並ぶ中、チェルザーレを含む領主兄弟は他の領民らとの交流で忙しなく行き来している。】
【自然、サロンの一角を座して占める4人の周りには慣れ親しんだ面子が集まることになる。ノワキやイスルギ、シビラに、珍しくも末席にはシリウスが普段と変わらぬマイペースな振る舞いで酒を呷っていた。質素な生活が骨身に染みているトトポヤは未だ場の空気に圧倒されているようで、それらを紛らすようせっせと周りの世話をしている。】
【ロールスタート】
シリウス=パトロック「それにしても――……この半年で随分、評価を上げたな、お前達は。(ふと思い立った風に平時は押し黙っている男が口を開いては、よく透る声量で4人へと視線を向ける。ドラゴンブレスを一口嚥下しては、熱の籠もった吐息を零し)」
クロ「(シリウスに自分達の活躍を評価されれば)シリウスさん、ありがとうっス!しかし、オレッチの活躍はまだまだこれからっスよ~!!(っと、弓を射るポーズをしながら、図に乗り)」
ノワキ「は~~~……つっかれた、毎年この時期が一番しんどいわ……。(ぐびぐびと女性らしさを放棄した振る舞いでエールを呷る。祝辞の準備等で働き詰めだった様子で既に顔を赤くさせながらも、珍しく自発的に会話をふるシリウスに目を丸くさせて)……あんたから兎や角言うの珍しいわね……」
タニヤマン「(すげぇ…あの酒普通に飲んでるよ…)いえ、たまたま運がよかっただけです…(こちらとしても評価が上がってくれた方が動きやすい。実際このところ以前より不自由さはなくなったように思う)」
ダリル「母さん、手伝うよ。(そうせっせと気配りをしている自分の母親に対して自分も気遣うように氷を配りながら)いえ、まだまだですよ師匠。(そうシリウスに答えれば)」
シビラ=ヌラ=オーランド「まー……クロちゃん始めとして、みんなよくやってると思うわよ、本当に。遺跡のときなんて皆が居なかったらと思うと……(自戒するかの如く、ううんと眼差しを細めて)」
クロ「お!師匠!こんばんわっス!!オレッチこの前エリダヌスのいけ好かない長男をボコボコにしてやたんっスよ!褒めて褒めてっス!!(っと、主人に懐く動物の様に、エールを飲みながらリラックスしている、ノワキにまとわり付き)」
トトポヤ「ありがとう、ダリル。母さん、こういうところ余り来たこと無いから緊張しちゃって……なにか動き回ってないと落ち着かないんだ。(シリウスが4人を褒める様子ににこにことしながらも、ダリルに手伝ってもらい)」
クラスタ「飲み始めた開口一番が誉め言葉とは、背中が痒くなるね。――あっ、ボクもエール飲みたい。これ飲むと気持ち良くなって好きなんだ(シリウスが自分ふくめた兄妹を褒めてくれると自然と口元を緩める、シリウスの横に座りながら片手をあげてエールを飲みたいと催促する)しかしシビラ嬢よ、遺跡の件を反省するとは、ずいぶん丸くなったじゃないか」
ノワキ「あらぁ~♪私もあの狸ジジイ嫌いなのよねぇ~、偉い偉い♡今度はあの領主の首も獲ってきなさい♡(酩酊しながらも、クロの顎元を撫でくり回す。酒の場でも冗談でもないようなことを口にしながらも、純粋に弟子を可愛がって)」
ダリル「シビラ嬢もエリダヌスの件は戦闘含めて助かった。ギムレットさんに鍛えられたのか腕を上げていて驚いた。(そうシビラに言われた言葉を返すように答えれば)」
イスルギ「やめてよ、母様、不謹慎なこというの……」
シビラ=ヌラ=オーランド「私のせいでクロちゃんが傷ついて、あんな剣幕でダリルに怒られたらね……それに、あのときは本当に生命だって危なかったし、私だって少しは反省するわよ(グラスを両手にもってくるくると回しながらも、覚束ない語調で紡いで)」
ダリル「ノワキさん、その役俺がいつでも買いますよ。(そうイーリィの件もあってか本気か冗談か分からないような口調でそう言葉を掛ければ)」
シリウス=パトロック「正直……俺も感謝している。この半年の働き振りではない、お前達の存在自体にだ……ほら、少しだけだぞ。(傍らのエールのボトルを取れば、クラスタに少量注いで手渡し、軽く頭に手を置けば)10年前のお前達を拾った夜……当初はどうなるものかと思ったがな。(今となっては遠い過去のように思える夜を想起すべく、眼差しを伏せる、ちびりとグラスを口にしては一拍置いて)トトポヤが自発的になにかをしようと言い出したのはあの夜が初めてだった、大変なことも多かったが、お前達の親を始めてからトトポヤは毎日が楽しそうだ。……改めて礼を言わせてくれ」
イーリィ=ヌラ=オーランド「(場のどこか厳かな空気に飲まれてはダリルの隣でちょこんとお酒をちびちびと飲む。とは言え、居心地が悪そうな表情では一切なく)」
クロ「なにいってるんっスか、シビラちゃん!この前のエリダヌス家との試合は、飛刃で大活躍だったじゃないっスか!シビラちゃんもオレッチ達と同じく強い!強い!(っと、反省しているシビラにらしくないと、双長耳で両肩を包みながら、元気を出してといわんばかりに、賞賛を送り)」
タニヤマン「子供の成長は早い。ちょっと目を離した隙に大きくなっているものだ。女子三日会わざればパンパンしてみよと言うやつだ(シビラの成長に関してはやはりあの遺跡での経験が大きかったようだが、それに加え日々の研鑽が心身の成長を促しているように思う)」
トトポヤ「わわっ……シリウス、あまり余計なことを4人に言うんじゃないぞ……(珍しく饒舌になっているシリウスに対して慌てた様子で)」
ダリル「師匠………こちらこそありがとうございます。(そう今日は例の酒を飲んでいるからかやけに饒舌な男に対してそう言葉を返せば)母さんも時にはゆっくり飲んでよ。(そう前に一緒に行動した時に飲んだ飲み物を軽く作ればイーリィの分と一緒に隣に置いて飲むように勧めれば)」
クロ「よーし、次は、師匠に、狸じじいの剥製をプレゼントしちゃうっスよ~♪(っと、ダリルに負け時に、腕まくりポーズで、師匠にアピールし)」
タニヤマン「我々はやるべきことをしているだけで大したことは何も…それにしても母上は昔能動的な方ではなかったのですか…?(シリウスの言葉にあっけにとられる。今のこいつからは想像もつかんな…そんなにも陰キャだったのだろうか)」
シビラ=ヌラ=オーランド「ほ、褒めてもなんも出ないわよ……まぁ、あれは私もちょっとは……努力したしね……(かぁあ、っと頬を紅潮させれば満更でもない様子。少しでも4人との差を埋めようとしたがそれでも敵わないとは、あの仕合のとき思ったけれど)」
クラスタ「ふむ……(ダリルの言葉を心の中で反芻し、考える。エールが注がれたジョッキを片手にクイっと飲めば、小さな体の中にアルコールが回るのを感じる。この感覚は好きだ。つい難しく考えてしまう自分の脳を柔らかくしてくれる)
ぷはぁ……、確かにダリルの言う通りなのかもしれないな。(シビラ嬢はいつも高飛車で、自分のコマになりそうな人間にしかなびかないいけ好かない子、というイメージがあった。しかし彼女もそれなりに努力しているのだ。事実、闘技場では彼女が大きな戦力になっていたのは間違いない)ボクも今の努力するシビラ嬢は嫌いじゃないさ」
ノワキ「あはははっ♡楽しみにしてるわよ~(ひらひらと片手を2人に振りながらも恥もへったくれもない姿勢でがぶがぶと酒を飲み)」
ダリル「イーリィ、母さんとお酒を付き合ってくれ。俺は飲めないからな。(そう隣の彼女に頼むように頭に手を置いて片目を瞑ってそう言葉を紡げば)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「ありがとっ……!ダリル。(こういった場で空気を読むようになったのか、ダリルの心遣いに対して小さくお礼を言いながらも、口につける。すぅっと喉元を過ぎ去っていく浅い酸味の効いた味に口角を緩めトトポヤへとグラスを傾け)はい、お義母さん、乾杯♪」
シリウス=パトロック「(トトポヤの制止を受ければ、眼差しを細めてテーブルの水滴を眺めれば)ドラゴンブレスが効いてる内に言いたいんだ。――……20年以上前、北方大陸の極北で氷と泥を啜って生きてた子が……グノーラントに流れついてからも、あらゆる人間に敵意を剥き出しだった子が……ここまで成長したのだから、感慨深い。」
クロ「シビラちゃんの、飛刃とオレッチの弓があれば、怖い物なしっスね!(っと、テーブルに乗ったエールを長耳で取りながら、シビラに差し向け、乾杯のポーズを取り)」
クラスタ「正直、礼を言いたいのはボクのほうさ(シリウスが改めて礼を言いたいと言えば、あははと笑う)そもそもボクらはママが居なければ死んでいたんだ(あの時のことは今でも鮮明に思い出せる。トトポヤに拾ってもらえるよう必死になって身振り手振り頑張ったものだ。だからこそ、あの時トトポヤがボクらを育てる覚悟に苛まれていたことも良く覚えている)ママはボクらを育てるのに相当な覚悟があっただろうよ。それを少なくとも理解している。だからこそボクたちはママを尊敬するし、これからもずっと慕うだろうよ」
クロ「(シリウスから、母であるトトポヤの話題に興味身心に)えっ、なになに、かあちゃんの若かりし頃の話っスか!!聞きたい聞きたいっス!(っと、くい気味で)」
クラスタ「驚いた。ママにもそんな過去があるのかね(シリウスから衝撃の言葉が紡がれれば、驚きで言葉を失う。自分が知っているトトポヤは温厚で優しく、物事に対して常に責任感を持つ模範のような女性だ。だからこそ牙をむき人間不信だった頃の彼女というものが想像できなくて)」
トトポヤ「有難う、ダリル……はい、イーリィ。(イーリィとグラスを軽く突き合わせると、リニーニャで飲んだカクテルを小さく呷る。そうして不本意に昔話を口にし始めるシリウスに笑みを浮かべたままフォローするように4人へと目配せして)ダリル、クロ、クラスタ、ターニャ……ず、ずっと昔のことだぞ……?」
ダリル「こらクロ……!!かっ、母さんの過去を詮索するのは………きょ、興味がないわけではないが………。(そう育ての親の話など男の性格的にこの酒を飲んでる以外滅多に聞けるはずがないからか否定的な言葉ながらもチラチラ目線を向けながら少し前のめりに耳を傾ければ)」
タニヤマン「(…もし仮に我々の記憶までリセットされた状態で放り出されていれば、あの時自らの有用性を訴えられずシリウスの言う『あの頃』のトトポヤに処理されここにはいなかったかもしれない。今考えてもかなり博打だな。どういうつもりだあのミラーボール)勿論わかってますよ。僕たちにとっての母上は今の母上ですから」
クロ「オレッチ、かあちゃんの盗んだバイクで走り出した頃の暴走気味だった時の話聞きたいっス!!(っと、この世界では分けのわからない例えを出しつつ、トトポヤにせがみ)」
シリウス=パトロック「……俺に慣れるまで、挨拶や会話が魔術だった……。何度こいつに服を焼かれたことか……俺以上にモノを言わない子だったからな……。(当時の惨憺たる状況を思い返せばくつくつと咽を鳴らして)」
クロ「へぇー、かあちゃんもターニャが俺の尻尾を燃やすような事やってたんっスね~(っと、ニヤニヤしながら、トトポヤを見て)」
コルタナ「(……道理で中央大陸では、見ない種族よね。といった他愛無い感想を胸中に紡ぎながらも、自身もギムレットに拾われた身なのだから共感は禁じ得ない。席の奥でガヤでも入れようかと立ち入ったのはいいが、声もかけられずに佇んで)」
ダリル「母さんが昔無口だったなんて…信じられないな。(そう今は温厚で誰とでも仲良くする彼女を思い起こせばあまりのギャップにそう自然と言葉が漏れれば)」
タニヤマン「おい何を突っ立っている。混ざりたいならこっちに来い(一人佇むコルタナを視界の端に収めればこちらに来るよう促し)」
トトポヤ「……良いんだ、ダリル。母さんの昔のことなんて本当に些末なことなんだから……で、でも、やっぱりこんな場所で皆に聞かれるのは気恥ずかしいな。(すっかり頬を紅潮させてしまっては、正直なところ逃げ出したい気持ちすらあったが、過去からは逃げられない。ダリルの入れてくれたカクテルを俯瞰しながらも、思い出深そうに双眸を細め)……」
コルタナ「……(呼びかけられれば、無遠慮にターニャの隣に座り、もう少し詰めなさいよ、と耳元で告げ)」
タニヤマン「(貴様の尻がでかいせいだろ。とは口に出さず大人しく詰めてやれば)親心ですなぁシリウス様。……そのお言葉確かに頂戴しました(まぁトトポヤにもいろいろあるだろうがこの俺をここまで育てた功績を俺は忘れておらん。感謝してやらなくもない)」
クラスタ「齢10歳そこらのボクがいうのも何だが、人間生きていれば過去の傷の一つや二つあるだろうよ……――ぷはぁ(エールをあおりながら、顔を染めて赤くなった顔でトトポヤを見る)ママにどんな過去があろうともママはボク達のママだ。それ以上でもそれ以下でもないし、ボクはママに感謝してるさ」
シリウス=パトロック(訥々と過去を咀嚼するかのよう紡ぐ、人知未踏の地で腐り果てた魔物にすら見間違えた子と、今の彼女とは整合性がつかないと口許に笑窪を作って)……俺では決してこの子を幸せには出来なかった、ありがとよ。ダリル、クロ、クラスタ、ターニャ……そして、これからはイーリィも……無論、オーランドの皆もな。(そう出し切ったように紡ぐと、ぽんっと再びクラスタの頭を撫で)」
クロ「かあちゃん、今は独り身だけど、昔はいい人・・・恋人ははいなかったんっスか?(っと、せっかく母の過去話になっているのだからと、この際聞きたかった事を聞こうと問いかけ)」
ダリル「俺も母さんには感謝しかない、兄弟全員を育ててくれてありがとう。(素直にそう言葉を紡げば)そしてイーリィを家族に迎えてくれたことも本当にありがとう。(そう隣にいる彼女を抱き寄せながら再び感謝の言葉を告げれば)かっ、母さんの恋人!?クロ!!余計な詮索をするんじゃない………ッッッ!!!(そう注意する様に言葉を発すると)」
クロ「オレッチがかあちゃんの息子で、幸せにするのは当たり前なんだから、礼を言われる事じゃないっスよ!それに、シリウスさんはかあちゃんを幸せにできなかったと思ってるかも知れないっスけど、かあちゃんが俺達を幸せにしてるのは、シリウスさんがかあちゃんを育ててくれたからなんですから!(っと、シリウスに、ニパッと笑顔を向けながら、サムズアップし)」
タニヤマン「クロお前なんで地雷原の上でタップダンス踊ってるの?」
トトポヤ「母ちゃんあんまり異性と話すの得意じゃなかったからな……(暗にそういう浮いた話題はないとクロへと示しては、クラスタへと朗らかに笑みをみせ)ママもクラスタや皆に感謝してるぞ。……シリウスの言う通り、皆と暮らすようになってから……ママは幸せだ。」
クロ「そうなんっスか~・・・、かあちゃんの浮いた話聞きたかったんっスけどね~・・・(っと、指を加えながら)んじゃあ、いいな~って思った人とか、初恋とかなかったんっスか!(っと、この際、聞くとこまで聞いちゃおうと、さらに地雷原に突っ込んでいき)」
クラスタ「だったらそれでいいじゃないか、ママも幸せ、ボクらも幸せ。お互いにWIN-WINだ(お酒が回ってきて思考が二物てきた感じがする、しかしママへの感謝はしてもしきれない。まだ胸の内を全て吐き出すにはこのお酒というものの力が必要だと感じ)……ふむ、ときにシリウス卿よ、ボクにもその『どらごんぶれす』というものを飲ませてはくれないかね。興味がある(隣でドラゴンブレスを嗜むシリウスの袖を引く。何故かその酒の名前を聞くと身震いするが、なぜ身震いするか理由がわからない。きっと飲めば理由が分かると思いたち)」
シビラ=ヌラ=オーランド「(自身も初めて聞いた4人の育て親であるトトポヤの過去、自身の身の上の話題などすっ飛んでしまい、耳を傾けてしまう――北方大陸出自であることも初めて知ったし、とグラスに指先を這わせながらも僅かに思い詰めた表情で)」
クロ「くっ、クラスタを誰か止めろっス―――っ!(っと、この前の酒場でドラゴンブレスに手を出してはちゃめちゃになったのを思い出し、声を上げ)」
タニヤマン「クラスティーナ、それはやめておけ…また昇天する気か…(あの日の夜を思い出しそっとクラスタを牽制すれば)」
シリウス=パトロック「ふぅ――……少し語り過ぎた。慣れん事はするもんじゃないな――風にあたってくる。……一口舐める程度にしろよ。(ことんとドラゴンブレスのボトルをクラスタの近くに置いては注意課金を1つ。そうして、語り尽くしたと言わんばかりに、空になったグラスをテーブルへと置けば席から立ち上がってその場から去るのであった)」
ダリル「………んんっ、母さんお替りを持ってきたよ。(そう母の異性の話を聞いて少し安堵した表情で咳ばらいをした後お替りの飲み物を置けば)クロ~?いい加減に母さんの詮索は………ってクラスタを止めろ!?(そう悪夢を再現しそうになっている彼女を止めようと慌てながら声を上げれば)」
トトポヤ「か、母ちゃんあんまり、そういう男性との付き合いとかもあまり考えたことなかったからな……だから、ダリルが婚約したって聞いたときは本当に驚いたぞ。ん、ありがとう、ダリル。(クロの質問責めにたじろぎながらも、思い返せばすいった経験は殆どない、4人を拾った後は育児に追われていたしな、と思索を巡らしダリルからおかわりを貰えば、火照った頬でお礼を告げ)」
クロ「チッ、ダリル、かあちゃんに『母さんの初恋はダリルだよ(ハート)』って言って欲しいからって女々しい奴!(っと、マザコンのダリルの静止をうっとおしく思いつつ、悪態をつき)」
チェルザーレ=ヌラ=オーランド「邪魔するぞ――……昨年は竜送の儀、エリダヌス領の公卿御前仕合とご苦労であった。(シリウスが去った矢先、大広間のスペースからぬっと現れ、この状況下で新年の挨拶とばかりに仰々しい物言い。)」
チェルザーレ=ヌラ=オーランド「それと、遺跡でのシビラの件もな。拾い子とはいえ、よくぞここまで育てたものだ、トトポヤ。……とは言え、大きな出費させてくれたが……それは、まぁいい。(歯に衣着せない滔々とした物言いで4人からトトポヤへ視線を傾け、ちらりとイーリィとダリルを一瞥すれば咳払いを一つ)」
クラスタ「うむ、感謝する(シリウスからドラゴンブレスのボトルを受け取れば、笑みを浮かべて彼が退出するのを見送る。そしてエールを飲み干したジョッキになみなみとドラゴンブレスを注いでいく)むふーぅ、これがシリウス卿をも魅了する酒っ!(鼻を刺激するアルコール臭が喉を焦がす。酔いというレベルではない、喉にひりつく痛みにも似た刺激だ)乾杯!!!(そういって、なみなみジョッキに注がれたドラゴンブレスを一気に飲みほし――)」
クラスタ「ふぁあああああああああっ!(突如、全身が爆発するような熱と、食道から胃にかけて一気にほとばしるアルコールの熱が過ぎ去る。胃に突入したドラゴンブレスが食べた食材と混ざり合い、アルコールが一気に全身へと巡る)これが、世界の……っ心理ぃいいいいい!(ボっと顔を真っ赤にしてクラスタは卒倒した)」
コルタナ「……お母様がねぇ。あんたちょっとは日頃から感謝しなさいよ(げしげしと肘でターニャを突っついて)」
クロ「あ、領主様、こんばんわっス!今回はお招きいただきありありっス~♪(っと、軽く返し)フフーン、あのエリダヌスの狸じじいの顔をボコボコにできて、領主様も鼻が高かったっしょー!(っと、鼻高々に返し)」
トトポヤ「あわわわわわ!!く、クラスタ、クラスタ!だいじょうぶかっ……!あっ、りょりょ、領主サマ……ご機嫌麗しゅうございます…っ!(クラスタがドラゴンブレスを一息で飲んだことで卒倒すれば、慌てふためいてクラスタを介抱するように抱いて)」
ダリル「クロは本当に夢を現実にして欲しいようだなァ………。(そう刀がキラリと光りクロの発言を遮るように圧を掛ければ)チェルザーレ卿、この度はお招きいただきありがとうございます。(そう丁寧に挨拶をすれば)」
クロ「あああ・・・、クラスタ・・・、またやっちまったっス(っと、半分、顔を覆い)」
ダリル「クラスタ………。(そう静止も聞かずに旅立った妹にそう言葉を掛ければ)」
クロ「ヒェ・・・ダリル・・・冗談っスよ・・・そう硬くなりなさんな~(っと、親分に媚び得る子分の様に、ダリルの肩を両腕と、双長耳で、交互に揉み)」
チェルザーレ=ヌラ=オーランド「巫山戯るな、あの後どれだけ俺がドモレウォットに問責されたと思っているんだ……。痛い目をみせたのはいい、だが当人を罵倒した上に殴るとは何事だ。(クロの気さくな挨拶に対して眉間に皺を寄せながらも、辟易とした調子で)今日折り入って、お前達を招待したのは他でもない――四ノ月からの処遇を下すためだ。……昨年の働きで得心はいった、今年からは益々オーランド領に貢献すべく生きて貰うぞ。」
タニヤマン「いてっ!やめっ…やめろぉ!言われんでもちゃんと感謝しとるわ!…ってクラスティーーナ!?何故ジョッキでいった!?(コルタナの肘打ちを受けつつまたしても意識を手放した愚妹にヒールをかけ)あチェルザーレ様すみません妹が倒れたのでヒールをかけながら失礼します…その節はどうも…」
シビラ=ヌラ=オーランド「お、御父様っ……」
チェルザーレ=ヌラ=オーランド「……はぁああああ(なにやらまた喧騒の真っ只中のようで、これみよがしにでかいため息をついてみせる。まったくこいつらの相手をしていると胃腸がいくらあっても足りんとばかりに隈の出来た双眸を向け怒りを通り越した面差し)……クラスタは泥酔か。……面倒だから、ここで沙汰を下すぞ、いいか?(頭を抱えながらも、ダリルとターニャを見遣って)」
クラスタ「……うーん(目を回しながらトトポヤに抱き上げられ、うっすらと目を明ける。眼前にはこの世界に生れ落ちてから常に自分を見守ってくれていた母の姿がある。片手を伸ばしてトトポヤの頬を触れれば、ニコリと笑って)ボクにとって、過去の自分と今の自分、両方を見て心の底からお母さんだと思えたのはママだけだ……(愛おしいものをめでるように目を細めてトトポヤに触れる)どうか、これからもずっと、長生きしてね、ママ(うわ言のように呟きながら、トトポヤの胸に顔をうずめた)」
ダリル「その節は面目次第もなくご尽力いただき感謝の言葉しかなく………もちろん今年の活躍で挽回する所存です。(そう領主にきつい言葉を告げられながらもイーリィの件の手前反抗することもなくあくまで謙虚な態度でそう片膝をついて言葉を述べれば)できればご寛大な配慮をお願いいたします。(そう言葉を付け加えれば)」
クロ「(チェルザーレの厳しい処遇と、これからの流れに真面目な空気を感じつつ、心配そうな表情のシビラの肩を、長耳でポンっと、叩きながら)まあ、自分達のやった行動には責任を持たないといけないっスね、心配しなさんな、ここまで何とかやってこれたんだから、今回もなんとかなるっスよ(っと、安心させるように、ウィンクし)で、領主様、オレッチ達に何をして欲しいんっスか?(っと、物怖じせずに、自信満々に答え)」
タニヤマン「如何様にでもお使いください(クラスタにヒールをかけながら深々と首を垂れる。まぁ当然の代価だわな。イーリィの件はこいつに全ての責任を取ってもらったのだ。いやぁあの説得は難儀した。最終的に折れてくれて助かった)」
トトポヤ「よしよし――ママはずっとクラスタの傍にいるから安心するんだぞ。(酩酊するどころか昏倒したクラスタを懐に招き寄せては、よしよしと背中を撫でていく。思えばこうして、胸のなかで抱くのは久しぶりかも知れない。――大きくなったな、とそんな感慨深さを感じながらも、これからこうした時間がずっと続けばいいのにと小さく熱の孕んだ吐息が零れる。クラスタから発せられる意味深な言葉に眼差しを細めれば)……ママもクラスタのことを本当に自分の子だと思ってるよ」
チェルザーレ=ヌラ=オーランド「悪い話ではない、安心しろ。(どこか戦々恐々とした様子の4人へと視線を向けてこほんと1つ咳払いして)クラスタ、ターニャ、お前達2人はエルトラウム王国の王立魔術学院の推薦枠として入学してもらう――大陸随一の教育機関だ、いかにお前達が人並み外れていようと独学では限界がある、それに各大陸から選りすぐりの学徒が集まる施設だからな……狭い井戸底に居るよりは刺激になる。――良いかっ、投・資!だからな……!」
チェルザーレ=ヌラ=オーランド「クロ、お前は獣頭種としてオーランド領の折衝領土……一部の獣人族らとの外交官吏の候補としてイサレ大森林の集落で暮らしてもらう。獣用語をはじめとして、本来のリカントの文化を学んでこい。……今は俺が奴らの管掌をしているが、将来的にはお前に一部でも任せたくてな……税収管理の為に、高等算術や歳入簿の勉強もしてもらうぞ」
チェルザーレ=ヌラ=オーランド「ダリル、イーリィ……2人には、グノーラント北東部の山村部に移住してもらうぞ、まだ開拓中途で街道すら整備されていないが――開通の暁には、エルビジェまでの距離が大分短縮される筈だ。そこで、土木治水、訴訟管理諸々……地方領主としての仕事を覚えてもらう――グランパやカタネイも詰める予定だから、安心しろ。」
コルタナ「……(傍らで大人しく領主の言葉に耳を傾ければ、思いがけない言葉が飛び出してくる。嘘から出た真ではないが……エルビジェで軽く口にした冗談がまさか現実になるとは思っても居なかった。王立魔術学院なんて話でしか聞いたことがない天の上の存在、あまねく大陸から有望な魔術師が揃う教育施設。推薦枠といえどもそれは名誉なことに変わりはない――……変わらず口許を緩めターニャを膝で突っついて)良かったじゃない……!王立だなんて、……本当に色んなお話に出てくるくらい名誉な機関よ……!」
クラスタ「えへへ、ママ、大好き――……(ターニャにヒールをかけて貰いながら、トトポヤからの屈託のない言葉に口を緩ませて抱き着いた。母の温もりとはここまで暖かいものだったのかと体感しながら、このまま眠りにつこうと目を閉じて)ふぁ……?(いつのまに来ていたのか、チェルザーレが何やら自分達を学術機関へ編入させようという言葉が聞こえた)ふぁ、ふぇ?(ターニャのヒールで急速に酔いを戻しながら、瞼をこすりながらチェルザーレを見て)ボクが、学校に?」
イーリィ=ヌラ=オーランド「はい!イーリィ、ダリルといっしょにがんばります!領主様!(告げられた内容の半分も完全には理解していなかったが、他ならない婚約者のダリルと共に居るのならば、なにも問題ないだろうと屈託ない笑みを見せる。)」
タニヤマン「───────────────────────────────っ(一瞬、ほんの刹那コルタナの目を見れば再びチェルザーレに向き直り)慎んでお受けいたします。仰せのままに(まるで道化師の如く腕を胸の前に持ってきて深々と頭を下げれば)」
ダリル「―――俺が領主に………。(そう開拓という前提はあるが、簡潔に表すなら領主になれと言わんばかりのその内容に驚いたようにそう言葉が漏れれば)その件謹んでお受けいたします………ご足労おかけすると思いますが婚約者イーリィと共に頑張っていく所存です。(そう了承する様に片膝をついて頭を深々と下げれば)」
チェルザーレ=ヌラ=オーランド「よし……そうだ、長いこと推薦枠を使ってなかったからな。少々俺もお前らという苗がどう育つのか気になったのさ。(ターニャの首肯をみやっては、ようやく起きたクラスタにも同時に頷いて)それと……クロ、竜送も今年からはお前と、イスルギ――それにシビラと行ってもらう。なに、イサレはここからそう遠くはない、一ヶ月に一度くらいは顔を出してもいいし、竜送の季節は滞在しても良いだろう……シビラはどう言うわけか、お前に懐いてるしな。」
クロ「(領主からどんな無理難題を言われるのかと、身構えていたが、領主から告げられた内容は、ある意味言えば、立場的に昇進といっていい内容であり)オレッチが、イサレ大森林の集落の外交官吏~?それも獣人・・・、獣頭族(リカント)の文化、税収管理の為の、高等算術や歳入簿の勉強っスか~・・・(っと、少し、面倒な表情を作り)もっとオレッチの能力を活かす、弓で解決できる事案はないんっスかね~・・・(っと、弓の射るポーズを作りつつ)その集落って可愛い娘いるんっスか?つか、全員ケモノ娘?(っと、自分と同じ獣頭(リカント)の女性しかいないのかと問いかけ)」
クラスタ「――チェルりん、いや、チェルザーレ卿よ待ってほしい!(頭を振り、今まで置いてけぼりだった急速に脳をフル回転させる。このまま酔いに溺れて母の胸で眠っていたかったがそれどころじゃない。ふらつきながら咄嗟にチェルザーレの胸元へ縋りつく)ボクは独学で構わない。ボクはどこまでいってもこの世界の異端者であり、異物だ。ボクの知識はどこまでいっても借り物の知識をつかったものだ……つまり、その、端的にいえば、えと、その……(酔っ払っていたせいか、上手く言葉が出来ない。頭の中で言いたい言葉を反芻させて、大きく深呼吸する)」
チェルザーレ=ヌラ=オーランド「お前は婚約とはいえエリダヌスの姓も担ってるんだからな……俺にはとにかく、先方に迷惑をかけるなよ。エルビジェの式典の代表も今度からはダリル、お前に行ってもらう――……エリダヌス家と懇意にしろよ、俺のようにな。(しっかりと弁えて立ち回れとダリルに念押しすれば)……決定事項だ、なに、イサレは狩猟も盛んらしいぞ?(肩を竦めてはすべて決定したことだと)」
クラスタ「――すー、はー……。ボクは天才だ。ボクは一人で大丈夫だ。だからこそ、学術機関に行くのはボクの代わりにコルコル、コルタナくんを推奨して貰えないかね。彼女は有能だ。彼女はボクとは違い、この世界で生まれ、この世界で正常な生を受けている。だからこそ、ボクよりも彼女のほうが学びを得る資格があると思う、どうか再考してくれないか」
クロ「チィッ!狩猟はこの際どうでもいいっス!可愛い娘がいるかいないかが重要っス!領主様!オレッチケモナーの守備範囲ももってないわけじゃないけど、やっぱ人間の女の子がいい!(っと、拳を握りながら、欲望に忠実な問いで問いかけ)」
チェルザーレ=ヌラ=オーランド「駄目だ、その子はまだ得体が知れん。マナ結晶を携帯していないと機能不全に陥る種族など、聖都には置いていられんよ。それにオーランドの姓を担っているのはクラスタ、お前自身だ。――それに、王国の連中はとにかく、ドラシール教の連中に目をつけられたら堪ったものじゃないからな……この辺鄙な土地だからこそ、彼女も表に出られていると思え。(クラスタの懇願に、一瞬目を伏せては宙空に視線を投げて黙考して見せる。普段の辛辣な語気ではなく言い聞かせるような調子で返答し)」
タニヤマン「……ですがっ!…ですが一つだけ…わがままを言ってもよろしいでしょうか…?この女…こいつは…こいつは私の魔術の師匠で…妹が懐いている女です…!こいつを連れて行けばえっと…役に立ちます…!どうか…どうかこの女を連れていく許可を下さい…妹も入学させてください…チェルザーレ様のおっしゃることもわかります!ですがご配慮を…!どうか…っ!(首を垂れたままそう紡ぐ。俺は何を言っているんだろうか。これはチャンスなんだぞ?コルタナのことなんて放っておけばいいじゃないか。残りたいというならクラスタを置いて行けばいいじゃないか。だというのに言葉は勝手に紡がれていく。全く非効率的だ)」
コルタナ「良いわよ、クラスタ。……どうせ、私は元々、表に出られない気質なんだし……ありがとね。(領主の氷のような冷たい現実の提示、眼差しを細めれば――傍らのターニャの手を感情を発露するように強く握って、浅く長耳の少年へと微笑み)」
ダリル「―――………諒解いたしました。(エルビジェの式典についてはイーリィの件があって想うところがあったのか眉を少し吊り上げたが、抑え込むように苦虫を飲んで了承をすれば)」
チェルザーレ=ヌラ=オーランド「――……雌の獣頭種なら、一杯いると思うぞ。なんだ、生育環境のせいでヒト族相手の方が良いのか……改めてシビラに手を出すなよ?(にっこりと微笑みながら暗にプレッシャーをかけて)」
シビラ=ヌラ=オーランド「――やった、やった!寂しいけどいいじゃない、クロちゃん!クロちゃんだけはすぐに帰ってこれるんでしょ!?だったら、全然いいわよ!(父親である領主がどういった通告をするか身体を強張らせて聞いていたが、まだ自身らの邸宅とは近いイサレなら良いとクロを抱きしめて素直に喜んで)」
クラスタ「(コルタナのことを本当の姉のように思っているし、魔術師として尊敬している。トトポヤが最愛の母ならば、コルタナは最愛の姉といってもいい。だからこそ――)マナの結晶ならボクが作るさ!作ってみせる!この世界の不純物である自分よりも、純粋にこの世界に生れ落ちてギムレットに育てられながらも一心に魔術を学べた彼女こそ本物の天才だ。ボクとは比較にならないほど凄いんだ。だからこそ――(幸せになるべきなんだ、とは続けられなかった。宗教関連で問題があると言われれば言葉に詰まる)…………種族や人種の問題なんて、全部ボクがぶち壊すから……(最後には出来もしないことを語るしか出来ない)」
チェルザーレ=ヌラ=オーランド「――……お前ら……(頑として引かない様子のクラスタと、次いでターニャの切実な懇願に対して頭を抱える。家族の情愛というのも理解できなくはない、彼らの口にしていることは時間を共有している者同士なら当然発する情動なのだろう。とは言え――)……感情論で物事を決定できるなら、苦労はせん。大体、お前達を入学させるだけでどれだけの――出費と労力が支払われていると思っているんだ。子供が――神になったかのような妄言をのたまうな。(感情の波濤を受け止めながらも、冷ややかな眼差しで唾棄して見せる。きっと睨みつけるようにコルタナへと視線を投げれば)……お前はオーランドに利益を齎すのか、どうなんだ。」
クロ「くっ、ケモナーになるしかないのか・・・(っと、喜ぶシビラを横目に、膝をつきながら、絶望し)ならせめて、シビラちゃんを補佐につけてくれません?いあ、手は出さないから・・・、あ、いあ、その可能性を考慮に前向きに検討しますから・・・(っと、政治家みたいな口調で完全に否定せず、誤魔化しながら)シビラちゃんもいずれ領主を継ぐ身としていい経験になると思うし、どうでしょう!じゃないと、オレッチ、獣頭(リカント)だらけの集落で、頭まで獣になっちゃう!シビラちゃんという癒しがあれば、文化やら高等算術や歳入簿の勉強頑張るっスからー!!(っと、チェルザーレに、しがみ付いて、泣き落としして)」
チェルザーレ=ヌラ=オーランド「シビラじゃ、あの集落は無理だ。――面倒をかけるが我慢しろ。なに、あの集落の美人を何人か見繕ってやってもいいぞ。俺の審美眼がどれだけあてになるかは判らんがな(ははは、と笑み声の尾を引かせながらも、からかうようにわしゃわしゃとクロの糸髪を撫ぜてやって)」
コルタナ「えっ……は、い――(2人の苛烈なまでの訴えに言葉を失っていれば、不意に言葉を投げかけられて上擦った声音でこくこくと頷いて)」
チェルザーレ=ヌラ=オーランド「うんざりだ……明日にでも掛け合ってやる、それでいいな。(今にでも怒鳴りつけそうな殺意を向けながらも紡ぎ、ターニャとクラスタを見下せば)……お前ら2人とはしばらく口を効かん、どれだけ俺の頭痛の胤を作る気だ。」
クラスタ「ボクは……世界の理を解読する天才錬金術師なんだ……、だから、ボクは……(普段の悠々さと自発的な威勢は消え、だんだん語彙が尻すぼみになっていく。そう、イーリィの時にも自分で言ってたじゃないか。『ボクは何も権力を持たない人間』だと。その癖にいまはチェルザーレ卿にワガママを言い、去勢を張っている。きっと他人から見たら酷く滑稽かもしれない。)
――えっ、あっ……はい……(突如、チェルザーレが掛け合うという言葉を発すれば、それが一瞬理解出来ずに呆然としてしまった。しかし、その言葉を何度も何度も反芻して呑み込んで)――……あ、ありが、と……ございます(たどたどしく頭を下げることしか出来なかった」
チェルザーレ=ヌラ=オーランド「……言っておくが、無理だった場合は素直に引き下がれよ。俺が妥協できるのはここまでだ。(話さないと言ったにも関わらず、振り返っては指をさして)」
タニヤマン「(まったくもってその通りだ。この男の言うことはすべて正しい。反論の余地もない)………え?(唐突に紡がれたチェルザーレの言葉をすぐには飲み込めずぽかんとしたままその顔を眺めれば)ありがとうございます…!ありがとうございますっ!!(気が付けば額を地面にこすりつけるように土下座していた。感謝してもしきれないとはこのことか。全く非効率的だ)」
イーリィ=ヌラ=オーランド「……山村部の開拓かぁ……イーリィ、重いもの運ぶの得意だから、役に立てるかなぁ。(突如として決まった決定事項に対して、ううんと頭を悩ませながらも、脳天気なことを口にして)」
ダリル「チェルザーレ卿、妹及び弟の我儘に付き合っていただき本当に感謝いたします。(そう合わせて感謝の意を述べれば)クラスタ、種族………容姿の件はお前の錬金術を使って隠ぺい薬を作ればなんとかなるさ。タニヤを虹色にした薬も作ったんだ、巨乳薬しかり、容姿くらいなんとでもできるだろお前なら。(そう覇気を入れるように肩を叩いて片目を瞑ってそう言葉を告げれば)」
チェルザーレ=ヌラ=オーランド「全員、移動は四ノ月からだ。王立魔術学院の入学に合わせる――……学院に通うための制服や洋服も必要になるからな。それらの支度もせねば……(くどくどと自身からは一方的に告げていき)」
クロ「ちぃっ、なら、ようかろう、ならケモナーだ(っと、開き直りつつ、両腕と双長耳を広げ)新ケモナークロ誕生に乞うご期待!!(っと、雌ケモ待ってろよと、前向きに拳を握り)」
ダリル「開拓地は俺たちには向いているさ、俺も力仕事には自信がある。(そう隣の彼女と同じく脳筋な台詞を言えば)」
コルタナ「ありがとう、ございます……(領主の思いもしない検討するという言葉。呆然自失となりながらも、普段は見せない少年の一面に下唇を僅かに噛んで)アンタねぇ――……なにしてんのよ、私なんかのためにみっともないっ……!ほら、顔を上げなさい……!もうっ……2人とも、あんな、領主様相手に……無理を頼んで……馬鹿じゃないの、っ……!自分のことだけを喜べば良かったのよ……!(僅かに感情が溢れ出すような上擦った声音でターニャの上肢を起こしながらもソファの上で抱きとめる。)」
クラスタ「はいっ!(チェルザーレの言葉に、大きく頷いてコルタナを見る)コルコル!(強いまなざしでコルタナを見据え、手を取る)魔力が足りなくなったらボクが魔力機構を搭載した魔石を作るから、よく分からない宗教団体がコルコルをイジメたらボクとターニャが全部倒すから!コルコルのことを差別したり、悪いことを10個言う人が居たら、ボクは旗を掲げて100個コルコルの良いところを言って回るから、だからえっと、えっと――(言葉につまり、コルタナへ抱き着いて)コルコルは今まで苦労した分、自分の為に幸せになって……」
トトポヤ「――……みんな、良かったな。(チェルザーレから新たな道を言い渡される4人を見遣って、静かに微笑んで見せる。いつか子供は親の手を離れていくものだと、自身を強引に納得させるしかない。寂しさもある反面、息子娘の躍進には純粋に心を躍らせるのであった。ぎゅっと細く小さな手指を握る、四ノ月からまた一人になるのかと現実感はなかった。)」
タニヤマン「は、ハァーー?なんのことだー?俺はただその方が効率いいからやっただけだがー?(コルタナに引っ張り上げられながらも照れ隠しについ言い返し)…それに貴様忘れてないか?俺の師匠は貴様だけだ。嫌だと言っても付きまとうからな。兄妹二人で。ヴェハハハハハハ!(コルタナに抱き着くクラスタの頭を撫でながらそう笑って見せ)」
クロ「シビラちゃん、イスルギ、竜送の儀の時は帰ってくるけど、寂しかったら会いに着ていいっスよ。あつまれどうぶつの森、並に歓迎するっス(っと、これからも関わりが深くなるであろう二人に話しかけ)いあー、オレッチに外交官吏なんてできるんっスかね~?(っと、自分は獣族の獣頭族(リカント)ではあるが、自分以外の獣頭族(リカント)なんて会った事ないし、なおかつ前世では人間であった事で、心はほとんど人間に近いし、同族同士で交流できるのか不安ではある)」
クラスタ「偉くなって、ギムレットも一緒に街で大腕をふって生活が出来るようにボクはもっともっと勉強するから。コルコルは好きな人と一緒になって、笑って過ごせる世界を頑張って作るとするよ!(この世界での目標がまた一つ出来た気がする。クロの件もそうだ。オーランド領では感覚が薄れてしまっていたが、この世界にも根強い差別がある。それを少しでも解消できればいいなと願った)」
コルタナ「――……ありがとね、クラスタ。あんなに必死に訴えてくれて――こんな、不意に泣かせること言わないでよ……。ふふっ……全部が全部、叶えようなんて……まだまだやっぱり子供ね――2人とも、危なっかしくて私が付いてないとやっぱり駄目ね。(目に涙が溜まりそうになったところを指先で掬って拭っては、小さく一息。真っ直ぐなクラスタの声音を受け止めながらも――変わらず憎まれ口を叩くターニャの額へと啄む程度に口付けて)あんたのそういう所、嫌いじゃないわよ、ターニャ。」
ダリル「母さん、頑張ってくるよ。(そう後ろで微笑んでいた母に少し寂しそうに男はそう言葉を掛ければ)クロ、何かあったら母さんをよろしく頼むぞ。(そう一番近くの集落にいる男にそう言葉を付け加えれば)」
シビラ=ヌラ=オーランド「来る来る!御父様と一緒に会いに来るから、そのときは宜しくね、クロちゃん!!(クロの声掛けに対してうんうん、と頷いて見せれば。新たな全員の門出に自身も浮足立ったような表情で)」
クロ「おう、かあちゃんの事は任せろっス。オレッチが雌ケモ娘といい関係になっても嫉妬するんじゃないっスよ、ダリル(っと、心配せずに、そっちはそっちで頑張れよとダリルに軽口を叩きながら返答し)」
イスルギ「ま~……シビラが行くときにでも付いていくよ、この子、一人になったら危なそうだし。はぁ、みんな栄進か……寂しくなるね、ここもさ(改めて染み染みした面差しで眺めれば、彼らのいない賑やかさなどあるのだろうか、と今では思ってしまい)」
クラスタ「(一通りことが済み、自分でもあまり身丈に合わないことを言った気がする。まだ酒が残っているのだろうか。照れ臭く鼻をこすりながらトトポヤへと振り返り)ママ、ボクは世界一の錬金術師になってくるとするよ。そして、みんなが楽しく過ごせる世界を作ってみせるさ(トトポヤの手を握って、ブンブンと手を振る)その世界のなかには、ママも一緒だ」
クロ「ターニャ、クラスタ、コル姐も、学校頑張れっスよ。ガリ勉して、卒業した時、オレッチが雌ケモ娘と結婚してても、悔しがるなよ!(っと、指を刺す様に、ピッと片長耳を向け、自分らしく応援を返し)」
トトポヤ「ああ、頑張っておいでダリル……イーリィと仲良く暮らすんだぞ。クロも寂しくなったらすぐに帰ってきていいんだからな、いつでも母ちゃん、クロの大好きな人参のポタージュ作って待ってるから。(そうしてクラスタに手を握られれば緩慢に頷いてみせ)クラスタ、ターニャ……ルナヴェス一になっておいで。コルタナも一緒に入学できたら本当に良いな。……いつでも皆のこと、グノーラントで待ってるからね。」
タニヤマン「(額に口付けされれば一瞬目が点になるもすぐいつもの調子を取り戻し)…えーいもうこうなったら3人で王立魔術学院の知識技術を全て奪いつくすぞ!見ていてください母上!エルトラウム王国に僕たちの名を轟かせて見せます!(トトポヤに対してもそう啖呵をきって見せれば)」
ダリル「イーリィもオーランドに慣れてきたところで急な転郷になるがよろしく頼む。(そう隣にいる彼女に改めてそう言葉を掛ければ)クラスタ、タニヤも聡明なお前らだ心配はしてない、頑張ってこい。(そう送り出すように声を掛ければ)」
コルタナ「本だけでみた、憧れの王立・魔術・学院!ああっ、ルナヴェスの叡智という叡智がつまった学術機関なんて、どんなところなの一体……!!私なんかが本当に入学っ、入学できるなんて―――!ひゃーっ!♡とことん学ぶわよぉっ!!(熱りが冷め、ようやく現状を理解すれば、うっきうきになりつつターニャやクラスタと共に歓喜するのであった)」
クラスタ「(クロの言葉にフフン、と鼻をならしながら胸を張る)クロは誰かと籍を入れて落ち着いてくれた方がむしろ妹分としては安心だ。むしろ存分婚活を頑張りたまえよ(クツクツと笑いながらクロの手を取り)なに、少しのお別れだ。お互いに精進しようじゃないか」
クロ「ありがとう、かあちゃん!オレッチの行くイサレ大森林は近いから、割かし頻繁に顔見せに帰ってくるっスよ(っと、トトポヤに完全に離れるわけじゃないし、安心して欲しいと、片長耳で肩を優しく包み)」
タニヤマン「(兄弟たちに激励されればふふんと得意げに笑って見せ)貴様らこそ精々のたれ死ぬんじゃないぞ。特にクロ…痔には気をつけろ…」
イーリィ=ヌラ=オーランド「大丈夫だよ!イーリィ、ダリルのお嫁さんだから、どこにいってもダリルと一緒なら不満なんてないよ!!」
クラスタ「ダリルこそ、物資の少ない田舎町にイーリィと二人で行くんだ。学ぶことも多くて大変だろう。でも二人ならきっとやり遂げると信じているさ。ボクも頑張るから、胸を張って『ボクの兄は凄いんだ』と言えるようになってくれたまえよ」
クロ「ヒェ・・・ケモホモの森じゃない事を祈るっス・・・(っと、ターニャの恐ろしい想像の返答に、顔を青冷めながら)」
クロ「(領主に提示された道筋、自分が外交官吏になるなんて信じられないが、なんとかやってみせる、自分らしく前向きに生きていこうと、胸の前で拳を握り)待ってろよ・・・、雌ケモ娘―――っ!!(っと、なんとも見当違いな自分らしい前向きな姿勢で拳を掲げた)」
【次回へ続く】
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