頭の中ではな、

夜鹿ネナイ

第1話 音姫を黒板につけろ!

正直俺は特別だと思っていた。

同い年では高めな身長!平均以上の成績!しまいにはこのイカした前髪!!

もちろん中学ではモテるはずだ。


世間ではチー牛という言葉が流行りだしていた頃、俺は衝撃的な思いつきをする。

「自己紹介で印象を残せば入学早々大モテじゃね、!!?」

たくさんシュミレーションした。

「ここではウィンクしてイナバウアーした方がいいか...」

シャワーの流れる音が鏡に話しかける恥ずかしさを紛らわせてくれた。


教壇に登った。途端、スポットライト効果をもろに受けてしまった。あーあ、あんな自己紹介出来るわけないわ。結局前の人がやったテンプレートをお借りする結果になった。

そうか、学校ではシャワーの流れる音がないんだったな...

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る