第7話 クリスマス

玲子はクリスマスは書道教室で師範コースに没頭しようと決意していたので、街のイルミネーションがどんなにキラキラ輝いていてもなんとも思わなかった。

書道教室では師範という目的を持った同士がいて、共に切磋琢磨できる。

ただ、高木さんとクリスマスを過ごせたらよかったのになとも思ってしまう。

高木さんは仕事に忙しい。

それに4月に離婚したばかりだ。

玲子を相手にしてくれないだろう。

また、良太との関係がちぐはぐでどうしていいかわからなかった。

付き合ってもいないのに、書道教室で彼氏面する。

しかし、そんな良太も最近仕事に夢中で書道教室に通ってない。

玲子は師範コースで師範への作品と平行に来年の二月に展覧会に出す作品の二点を並行して書いていた。

紙に面するときは集中する。

何も考えない。

この時がいい。


教室が終わり、外に出ると大きな袋を抱えた高木さんが待っていた。

「メリークリスマス」

そういうと高木さんはクリスマスプレゼントと思われる袋を玲子に渡した。

玲子は思わず高木さんに抱き着き泣いてしまった。


その夜は、高木さんと遅くまでやっているスタバで過ごした。

離婚したばかりの高木さんが、玲子と付き合いたいと言ってくれた。

ただ、この関係は大切にしたいから、埼玉県で遊ぶのはなるべく避けようと言われた。

あと、高木さんは一度結婚に失敗しているので、恋愛に対してそんなに自信があるわけではない。

それに仕事が大切だ。

だから、書道を大切にしようと約束した。

こんなにうまくいっていいのだろうか?

短大時代、彼氏の話題になった時、彼氏のいなかった玲子はみんなの恋愛模様を耳をダンボにして聞くだけで、男性経験がない。

そんなわたしがずっと思っていた人と一度は振られたけれども、こうして付き合うことができるなんて何かの間違いではないだろうか?

良太はどうする?


玲子は社内恋愛を秘密にしていたが本当はみんなに言いたくて言いたくて仕方なかった。

仕事が忙しい高木さんに会えない夜は家で書道をしていた。

書道教室でも、師範の作品と展覧会に出す作品を二作品頑張った。

そのかいあって、玲子は展覧会に入選した。

その年のバレンタインは高木さんと北海道に行った。

ホワイトバレンタインでロマンチックな気持ちに玲子はなり、とても幸せな気分で2月が過ぎていった。

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