……


『神稚児は ●●です。さあ、祝福を。祝詞を捧げ、溢れんばかりの喝采と祝福を!』


『ばらまきよ 神稚児様のばらまきよ』


『葉を摘み取るのは生かすため』

『はを つみとるのは いかすため』

『病み芽摘むのは救うため』

『やみめ つむのは すくうため』

『種を絶つのは生かすため』

『たねを たつのは いかすため』

『さりとて種では役たたぬ』

『さりとて たねでは やくたたぬ』

『若芽摘むのはなお易し』

『わかめ つむのは なおやすし』


『かんぬしさま。これ おいしくない』

『美味しくないのは当然です。だって、それはお薬ですから』

『かんぬし。おい これ もっとよこせ』

『幼い神々様や。どうぞ、好きなだけ、そこから勝手にお取りなさい』


『●●様、神稚児様! 嗚呼、嗚呼、我らと共に遊ぶ者!』

『神稚児様、●●様! おお、おお、遊びの果てに眠る者!』

『なんだい みんなして それは神さまへの捧げものだろう?』

『神稚児様、神稚児様! おお、おお、あなたは今こそ神になれ!』


『あなたは今こそ神になれ!』

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