♡無限♾️
ピンポンを押してきた犯人は、宅配便でした。
…
せめて、あと数秒遅く来て欲しかった。
どこかの信号待ちでもしてくれていれば…
荷物がトラックのおくーの方の、めっちゃおくおくーに入っていたら…
そうしたら、オレたちは…
…
別に宅配便の人が悪いわけではないけどさぁ…
タイミングは、めっちゃ悪かったよね。
むしろ逆に、抜群なタイミングとでも言いましょうかね…。
宅配物をリビングに置いて…二階へと戻ったよね。
どうしよう…。
カナヨは、さっきの続き…してくれるかな?
なんて言って切り出そう…
よし‼︎キスしようぜって…言えねー。
どんなノリだよ…
もうさ、キスを諦めながらドアをあけたよね。
そしたらカナヨが、
「さっきのもう一回やろ〜?」
って言ってきてくれたんですよ‼︎
マジか〜♡
「うん‼︎する‼︎」
「じゃあ、わたしからね。」
…わたしから?
カナヨからキスを…⁉︎
ファーストキスが、カナヨからっていうのも悪くない。
「では、緊張するけど…よろしくお願いします」
「…先言い出した。ま、いっか。勢いは、どのくらい?」
…
え?
勢い…とは?
キスの仕方?かな⁇
勢いって、威勢がよすぎだろ!
「歯が折れるわ」
「寝不足は、からだに悪いわ」
?
これは、早く目をつぶってってことか?
ならば…よろしくお願いしますということで、そっと目をつぶってカナヨを待ちました。
くるんか?くるんか?どんなだ?どうくる?
優しく来てくれよ?
突進してくれるなよ?
カナヨは、イノシシどしだから…少々心配。
まぁ、オレもだけどさ。
てか、来なくね?
「どうした?カナヨ」
「ちょ…そっちがどうしたのよ⁉︎いきなり目つぶりだすとか、は、反則だしっ、くくく」
カナヨは、めっちゃ笑っていた。
「え?めっちゃ笑うじゃん」
「そりゃ、笑うわ。かみ合わないゲームしてる時に目つぶるとか、絶対笑わせにきてるじゃん‼︎それは、ずるいって…くくく」
かみ合わないゲーム…
してたんだ?
そりゃ、話がかみ合わないわけだ。
てか、うまくかみ合わないのもそれはそれですげーな。
「あー、笑ったわー。で、さっきのする?」
「かみ合わないゲーム?」
「ううん…幼馴染の…キスできるできないってやつ」
「え、いいの?」
「いいのっていうか、検証だし。」
「そっか、検証だもんな!じゃあ、もう一度挑戦してみるか」
「うん」
カナヨは、すぐさま目をつぶった…かと思えば、いきなり吹き出した。
「やば、さっきの遼也思い出して笑っちゃう。どうした?カナヨ?ってさっ…ど、どうしたは、遼也だろって?遼也〜?どこどこ〜?見えない〜、くくく」
「カナヨー、笑いすぎ。そんな余裕ぶっかましてると、検証ができないだろ。って、言ってるそばから口封じの技」
オレはカナヨにキスをした。
チュ〜ってね。
そしたら、おしゃべりカナヨも一気にダンマリよ。
だって、オレが口封じしたからね♡
そして、そっとカナヨからくちびるを離した。
「えっ…いきなりするとか…てか、幼馴染でもキスできちゃうじゃん。でもさ、今のは…不可抗力っていうか…するよとか言われてないから…そのっ」
チュ〜♡
うるさいから、また口封じしてやった。
「ちょ…そんな何回もしてきてー、わたしからもしたいー♡」
チュ〜♡
「じゃあ、オレからもお返し〜」
チュ〜♡
「ずるいー、ならわたしもお返し〜」
チュ〜♡
「やばいな。とまらないじゃん。カナヨかわいすぎ」
オレは、カナヨを抱きしめた。
抱きしめられながら、カナヨも
「遼也こそ、かっこよすぎ」
と、オレをギューってしてきた。
「「ふふ♡♡」」
二人して顔を見合わせて、またキスをした。
「カナヨはおしゃべりさんだから、これからはどんどん口封じしなきゃだ」
「遼也こそ、わたしからこれからたくさん口封じされるよ?覚悟しておいてね♡」
「おう♡」
チュ〜♡
こうして、これからもオレたちのおしゃべりとキスは、無限に続くのでありました♡
♾️♡♡♡♡♡♡♡♡♾️
おしまい♡
無限♾️幼馴染界隈の合法 猫の集会 @2066-
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