第2話 私の解釈する世界

人生の主役は自分。そんな言葉を聞いたことがあるだろうか?私はこの言葉を正しいと思っている。この物語人生を過程や方法はどうあれハッピーエンドへと向かわせる為の主人公が自分なのだろう。では、少し視野を広げてみよう。家庭内での主役は誰なのだろうか。父?母?兄弟?あるいは自分?もっと視野を広げるなら、近隣住民、市区町村、都道府県、国、世界。それらの物語の主役は誰なのだろうか。そもそもそんなモノは存在しなくて、全ての生物は自身の道を進んでいるだけなのか?存在するなら、それは生物なのか物質なのか。それとも集団の中の空気そのものが主役なのか。これを見ている誰か

世界、あるいは解釈ではどうなのかわからないが、少なくとも私の世界、私の解釈においてそれらは存在する。それも一つの街に1人以上も。私が住む街だと一つの学校に複数存在するぐらいにはいる。

 前置きが長くなってしまったが、自己紹介をしたいと思う。私は螻ア譛ィ闢ョ、譎ョ騾高校に通う高校3年生。今私の名前と高校名を聞き取ることができただろうか?もし私と同じ

解釈の仕方をしていれば、それらは音であれば意味のない雑音、文字ならば黒く塗りつぶされていて読めないか意味のない文字に変換されているだろう。これが何なのか説明したいと思う。

 まず、君達は漫画、小説、童話、アニメなどを見たことはあるだろう?こんなマイナーで変わった話を読んでいるぐらいには網羅しているはずだ。そんな作品達には当然主人公がいるだろう?彼らにはそれぞれ素敵な名前があるはずだ。仲間や敵などの主要人物も、みな名前を持っていただろう。だが、名前を持たない者も当然存在している。いや、違うな。名前を持たないのではなく、持っていようと意味のない 興味のない 必要のない者が存在している。主要なキャラクター以外のその他大勢、所謂モブと言われる者。モブにも名前やその人の人生があるのだろうが、道ゆく人々の顔を覚えていないように、そこらにある小石の名前や色、形を認識しないように、君達は物語のモブキャラクターの名前や人生を認識することはないだろう。

 私の世界に対する解釈は、それとほぼ同じと言える。私は、君達が物語を見るのと同じようにこの世界を解釈している。ただ、私は産まれた時から世界をそう解釈しているわけではない。今から6年ほど前、当時の私は所謂主人公のような存在だったが、敵に敗れ持っていたものほぼ全てを失った。そして最後には私の命をも。しかし、何故か私は生きていた。その時からこの世界の見え方が変わっていた。新たな視点は新たな価値観を私に与えこの世界について考える機会がうまれた。

 長くなってしまったがこれが私だ。君達には私が経験した物語未満の自分語りを読んでほしい。

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