おまけ



 クラスの女子にチョコを一個も貰えない確率は6.9%という結果だった。


 しかし、逆に考えてみて欲しい。

 相容れない二つの事象AとBがある時、全体からAの割合を引けば、Bが起きる割合が求められる。これを余事象という。

 「チョコを一個も貰えない」と「チョコを一個以上貰える」は同時に起こりえないので、この余事象を使うことができる。


 それで考えた場合、”全事象(100%)-チョコを一個も貰えない確率(6.9%)=93.1(%)”となるではないか。


 そう。93.1%の確率でチョコを一個以上貰えるのである!希望を持とう。




 え?93%の確率で一個以上貰えるのに、なんで俺たちは一個も貰えてないのかって?俺も貰えなかった?確率ガチャ狂ってるだろって?


 確率ではないんです、現実では。人気ある奴がチョコを独占するんですよ。

 確率論で93%貰えるって方がまだ良いよねぇ。同情します。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

バレンタイン確率論 佐藤特佐 @EDF-Satou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ