第5話

“付き合ってる”って思ってるのはあたしだけで…。



心護さんのこと…全然理解出来てない気がする。




「……」



ソファーに座って、思わずため息が出た。




俯いて…何だか鼻がつーん、ってする、って思った瞬間、香るコーヒー。




「……」


顔を上げると、目の前には心護さんの姿があった。




「僕も休憩していい?」


テーブルにコーヒーカップを置いた心護さんはそう訊いた。




「はい…」



「じゃ、遠慮無く…」

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