智人-3・親友(ソウルメイト)
俺の富醒【イメージ】が強いことが解り、町までの一人旅はせずに済んだ。一安心できたら、気持ちに余裕ができて、今度はクラスメイトがどうなったのか気になる。
みんな、俺みたいな凄い特殊能力を得ているのだろうか?それとも、俺だけが特別に凄い力を持っている?みんなが凄い力を獲得していて、俺の優位性が無くなるから嫌だな。
「俺を小バカにする連中なんて、どうでも良い。
会わずに済むなら、それば一番良い・・・だけど」
一人だけ会いたい奴がいる。死んで欲しくない奴がいる。
「光のガイドは『誤差の範囲内で数名が道連れになった』って言ってた。
ミコ・・・アイツも転移しちゃってるのかな?何処かで困ってなきゃいいけど。」
俺が友達として認めているのは
昨日は俺の家で一緒にオンラインゲーム【ノーロピアンワールド・アクション】をプレイした。昨日だけでなく、これまで何度も一緒に【ノーロピアンワールド・アクション】をやっているんだけど、
このモーソーワールドに誘うメッセージが入ったのは、
「だけど・・・もしそうなってたら、俺はこの世界には来られなかった。」
きっと何処かで困っているであろう
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ふと一つの疑問が湧く。光のガイドは「モーソーワールドの住人は幼少時から剣や魔法が身近にあった」と言っていた。
「なぁ、バクニー。君は剣術や魔法は使えないのか?」
「急にどうしたの?」
「この世界の人は子供の頃から、武器の使い方や魔法を学んでるって聞いたからさ」
圧倒的な攻撃力で瞬殺しちゃったから良く解らないんだけど、さっきの怪物ってどのくらい強いんだろうか?バクニーや馭者が武器や魔法を使えるなら、応戦はしたのかな?
「一通り学んでいます」
「さっきの怪物って強いのか?」
「はい、私や御者では大したダメージは与えられないでしょうね」
「・・・そっか。それなりに強いんだな」
そうなると次の疑問が湧く。そんな危ない道中なのに、何故、護衛も付けずに馬車移動なんてしているのだろうか?
「人が住む地域や街道には、強いモンスターは出現しないのがルールです」
「・・・ルール?」
もの凄く都合が良いルールなんだけど、俺が知るアニメやゲームは、特に説明も無いまま、だいたいそんな設定だ。
「この街道や町には、偉大な魔術師様が張った結界があるのです」
帝都テーレベールを中心に、北の都市ノス、南の都市サウザン、東の都市アーズマ、西の都市セイ、北東の村ペイイス、南東の村トンナン、南西の村ミナーシャ、北西の村ウェスホク、帝都と東西南北の都市の間にある宿場、これらの都市と村、及び、それ他の地域を繋ぐ街道は、偉大な魔術師達が張った結界で浄化されている為に、強いモンスターは近付けない。
「・・・・・・・・・・・・・・」
急に町や村の名前が15個くらい出てきたけど覚えられない。あとで、ちゃんと聞こう。
「それに・・・私だってゴブリンやコボルトくらいなら倒せます」
この世界にゴブリンとコボルトが存在して、さっき俺が倒した怪物より弱いってことは理解できた。
「だったらなんで?結界ってのが壊れたのか?」
「いいえ、先程のモンスターが特殊なのです。
あれは、魔法生物・フレッシュゴーレムでした」
「どういうことだ?」
「何者かがフレッシュゴーレムを作って、私を待ち伏せて狙った・・・」
「狙われる心当たりがあるのか?」
「・・・はい、少なからずは」
現在の
「・・・ですが、まさか私まで狙われるとは思っていなかったので」
帝国は宗教多元主義。現在は、ディーブ・ホーマンが信仰するゴツゴー教の考え方=ゴツゴー主義がカイーライ政権の方針だ。しかし、ハメツ教の考え方=ハメツ主義で帝国を塗り替えたい一派はいる。
「・・・そっか」
これも何かの縁だ。バクニーの力になってやりたい。
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