第54話 アイホートの雛の追放 - その4
2017年07月21日(金)0時55分 =
ただし、これを使うにあたっての注意点としては、私の命令をほとんど聞かないということ。
だから、これは賭けだ。
これが人工知能に効くと良いんだが...。
そう考えながらもテキパキと準備を進める。とは言ってもやることは単純、私が一部分だけ取ってきた
【
そう小声で唱えると、水色の光が一瞬光り
あとは任せるとしよう。任務遂行が終われば強制停止になるようになっているから心配の必要も無いだろう。
再びドローンを用いて降下をする。少しだけとはいえ、
屋上から飛び降りてくる化け物さえいなければだが...。
「飛び降りてくるとか正気!?」
「んー、まだ酔ってるかもね。でも、体を動かす分には何一つとして問題はないさ。」
その手には
【
しかし、この攻撃すら何事もないように
「なんて馬鹿力っ、それに、傷一つすらつかないとかどんな素材使ってんのさ。」
「まあ、
屋上のあれ...グレイのことか。
「どうだかね?」
「・・・意味ないのに嘘を吐くなんて無駄なことしないでくれよ。別に君の仕業だからどうとか言うつもりじゃないからさ。でもまあ、気に喰わないから君を殴りに来た。」
「ぼ、暴力反対!暴力反対!」
思考回路どうなってんのよ。理性的なのか脳筋なのかどっちかにしろよ!
「そんなこと言わないでよ。それに、戦いに来たの君たちの方でしょ。」
「それはそうだけど...こっちにもいろいろ事情があんの!」
「事情ねぇ...そう言えば許されるとでも思ってんのか?」
その言葉と共に身を張り裂くような殺気が放たれる。この威圧感、
「まあ、だがこちらにも事情っつうもんがある。だからだ、あの機械に何の機能があるかを教えるのであれば俺は見逃そう。
何を考えている...?だが、手の内が割れようとあれを止めることはできない。であるならば、
「・・・だったら、教える。」こう答えるのが最適だろう。
「
嘘はない。たとえ嘘を見破られる何かがあろうともバレることはない...はずだ。
「空想の怪物の名前を使っているが、その名に恥じない機能をしっかり持っているのもビックラポンだな。じゃ、頑張れよ...ああ、それと、あの男の方。ちゃんと
重々承知だわ。だが命令について指摘してくるとは、余程目ざといのか、どこかで知ったか...。
だが、彼は返答に満足したように手をひらひらと振りながら去っていく。一体、なんだったんだアイツは。
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