ニジノツヅキの魔術解説・MAXウォーズのポジションについて(後編)

 〇クラスについて

 闘士全員が何らかのデバイスを装備して試合に臨みます。この装備条件をクラスと呼び「刃闘士じんとうし」「射闘士しゃとうし」「援闘士えんとうし」からなります。これは公式ルール上の区分。ちなみにどのクラスを何人置くかは、合計枠の範囲で自由です。極端な話、30枠を刃闘士で固めるのもルール上はアリ。多分勝てないけど。

 加えて各クラス内で様々な役割(ロール)が細分化されていますが、今回は割愛。



 ・刃闘士

 擬魔刃ぎまじんまたは擬魔甲ぎまこう(=盾)を両手に装備できる、近接戦担当のクラス。装備できる武器種はデュアエルと同じです。魔放筒まほと霊供珠れいきょうじゅは装備不可。主に魔刃科生徒が担当。

 威力と継戦性を両立し、装備によっては防御面も充実した、攻防ともに主力となるクラスです。そのぶん被弾による脱落リスクも多いため、勝因にも敗因にもなりやすいといえます。



 ・射闘士

 魔放筒で魔包球まほうきゅうを射出して敵を攻撃する、射撃担当のクラス。

 両手用魔放筒モロヅツで射撃性能に特化するか、片手用魔放筒カタヅツ+盾でバランスを重視するかで戦い方も変わります。擬魔刃と霊供珠は装備不可。主に射魔科生徒が担当。

 魔放筒は各サイズ1種ずつで、限られた出力と魔素量を威力・射程・弾速・誘導性に割り振ることで撃ち分けを行います。この大元の出力が、両手用と片手用で異なると思ってください。

 射程というアドバンテージにより、一気に戦況を動かせる強力なクラス。しかし射魔術は魔素消費が激しく継戦性に欠けるため、ここぞというタイミングでの活躍がキーになります。




 ・援闘士

 片手に霊供珠を装備できる、サポート担当のクラス。霊供者として繋援けいえんやダメージ回復を行い、他選手を支えます。もう片手には盾を装備するのが主流。擬魔刃・魔放筒も装備可能ですが、攻撃用というより自衛用になります。主に支援魔術科や衛生魔術科が担当。

 補助役とはいえ、仲間の能力を何倍にも引き上げられる重要なクラスです。また前線での戦術をリードする指揮役も務めることが多いため、影の主役ともいえます。



 この3クラスの人数配分はチーム・フィールド・対戦相手によって様々。開けた場では射撃が有利だし、なら射撃を封じる戦術で対抗しようとか、さらにその裏をかいて……などなど、試合開始前から熾烈な頭脳戦が展開されます。



 〇将について

 特殊な権利や装備を持つ、5種のエース枠です。それぞれ1名限定。


 まずは三闘士の上位クラス。


 ・刃将じんしょう

 刃闘士の上位クラスです。特権は武器の換装。

 基本的に刃闘士は初期装備でしか戦えず、破壊判定されると素手で頑張るしかなくなります。しかし刃将は3セットまで装備を持ち込むことができ、自由に変更も可能です。つまり、継戦性とマルチロール性が大幅に向上。近接戦闘の要、魔刃科の優秀生徒が務めます。


 ・射将しゃしょう

 射闘士の上位クラスです。特権は魔素補給器の携行。

 魔素切れしやすいという射闘士の欠点を補い、ガンガン撃てるようになります。

 シンプルにめちゃくちゃ脅威。射魔科の優秀生徒が務めます。


 ・療将りょうしょう

 援闘士の上位クラスです。特権は味方を蘇生する魔術の使用。

 色々と制限はありますが、ダウン判定された選手を復帰させることができます。運用によっては1試合で複数の選手を復活させられる、戦線維持のキーパーソン。

 発動難度の都合上、衛生科の優秀生徒にしか務まりません。


(※あくまでゲームルール上の「蘇生」であって、現実に死者を蘇生できる魔法技術はありません。誤解なきように)


 続いて、独自の能力を持つ2枠。


 ・獣将じゅうしょう

 バディの魔獣と共に参戦、魔獣を使役して活躍します。

 魔獣種によって能力も制限も多彩すぎるので解説しきれませんが、他選手を魔獣に乗せて機動力を与える騎乗系が代表的。または飛行系魔獣を偵察や運搬に用いるのも有用。

 なお、魔獣による直接攻撃は禁止されていることが多いです、危険すぎるので。とはいえ、人間にはない独自の能力を持つため、上手く戦術に組み込むことで絶大な効果を発揮できます。協獣科生徒が担当。



 ・令将れいしょう

 他選手との遠隔通信が可能、つまりはオペレーターです。

 基本的に選手たちは肉声でコミュニケーションを取りつつ戦いますが、広いフィールドではそれも限度があります。よって、離れあった選手たちと連絡を取って戦況を把握し、チーム全体を上手く連携させる存在が必要になります。

 連絡調整担当、あるいは指揮官。戦闘力というよりは頭脳と精神力が求められる立場。指導やマネジメントの訓練として、教育科の生徒が向いています。



 ……というように!

 三闘士+五将がそれぞれ、魔術高専の各学科の特性を発揮できるようにデザインされています。まさに魔術高専向けオーダーメイド。

 各学校は秋の本番に向け、新学期からすぐに代表選手の選考に入っています。ウォーズでのチーム編成を頭に入れつつ、校内大会やコンテスト等を見てもらうと楽しいはず。

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