第8話
⚠️閲覧注意
毒だったら…
やばい…
どんな毒薬を使われたのかは分からないが危険すぎる。
万が一死ぬ確率がある
「うっ…」
吐き気に襲われる。
急いでトイレに駆け寄る。
せっかく転生したのにこんなのばかりだ。
もう嫌…
しばらくトイレにこもっていたら吐き気が落ち着いてきた。
どうやら私の食事に定期的に毒が盛られていたようだ。
もしかして私が体調を崩したのも毒を盛られていたからかもしれない。
確かに私がさっき食べたご飯は舌が火傷するほど熱々だった。
つまり毒味がされてない…?
私が体調を崩す前まではご飯に冷えている毒味を終えたものが出されていた気がする。
だけどこっちの離塔に移動してからご飯が熱々になったような気がする。
前世の記憶が邪魔して毒に気づくことができなかった。
気をつけなければ
私は常に命を狙われていると考えていいだろう。
そして問題は“誰が私に毒を盛ったのか”だ。
普通に考えると侍女である可能性が高い。
なぜならこの食事を運んできたのが侍女であるからだ。
しかし料理人や毒味役である可能性も捨てきれない。
もしくは“多くの人がこの事件に関わっている”か。
分からない
だけど一つだけ分かる事がある。
それが私は命を狙われているということだ。
命を守るために私はさっき食べたご飯を全て吐いたのでげっそりしてしまった。
トイレを見る。
すると緑色の液体?個体?のようなものを見つける。
何だこれ?
そういえば吐瀉物もいつのまにか消えている。
トイレの中を覗き込む。
「…!?」
なんかプルプル動いている
なにー?
まるでスライムのようだ。
ん…?
スライム?
分かった!
これはきっとモンスターのスライムなんだ。
トイレが不衛生にならないように入れているのではないか?
きっとスライムが排泄物を吸収するから綺麗なトイレを保てるんだ!
このスライムってどんな感触なんだろう…?
触ってみたい…
でもトイレにいるんだから汚いよね…
物語では危険なスライムもいるし…
でも…
突然湧いてきた好奇心に私は耐えることができなかった。
恐る恐る指を差し出してスライムを触る。
ぷにぃぷにぃ
触った違和感は何もなく、普通のスライムといった感じだ。
今まではスライムがトイレにいることが当たり前だったから私は何も思わなかったけど、変な感じ。
何か活用方法があるのかな…
考えながらトイレをでて歩き、トイレを出ながら考える。
「うーん、いたっ」
足元が痛い。
足元に目をやるとガラスが足に食い込んで血が出ていた。
痛〜!!
ガラス片付けるの忘れてた!
どうやって片付けよう…
処分先がないよね…
何かいいアイデアは…
そうだ!
スライムを活用すればいいんだ!
ガラスをスライムに取り込んでみよう!
転生したら鬼の子でした…〜自分磨きを惜しまない令嬢の物語〜 ごりこすごり子 @gorikosu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。転生したら鬼の子でした…〜自分磨きを惜しまない令嬢の物語〜の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます