曖昧な感情と交わる未来

桜椛 - Ouka -



 ――――暑い8月――


 いつもの様に彩と百合は図書館で勉強していた


 彩が飽きたように

「あー!もう!あきた!やめよ!どっか移動しない?百合。」

「彩って飽きるの早いね。いいよ移動しよっか。」

「やった!百合すき〜!」

「彩、ひとに好きって気安く言うのやめな〜?勘違いされるよ?」

彩が手を止めてこっちを振り向いて言った

「私は気安くなんて言ってないよ?誰にでも言わないよ〜!」

 っといい、ニコニコな笑顔でまた片付けを始めた。


 (誰にでも言ってるじゃん…)


「百合〜準備できた?いこっ?」

「はいはい。あんたってあざといよね。」

「なにが?早く行くよ〜。」


 2人は図書館を後にした


 いつものマックにいって長々と話して帰宅した。


 夜――


「あ、百合にメッセしよ!」


 (今日もありがとうね!また明日遊ぼね!だいすき!)


「送信っと!――……って既読早!」


 (こちらこそありがとう。ちょっと気になったんだけど彩の好きってどういう好きなの?笑)


「……どーいうすきか〜。なんだろう?友達?でも安心感あるんだよなぁ…。なんて返信しよう。」


 (んーとね友達として好きででも安心感があるなあって好き!)


 (そういう好きか笑彩らしいね。)


「私らしいってなんだよ笑」


 (百合は私の事すき?)

 (うん好きだよ普通に)

 (そっか!なら良かった!)


「嫌いじゃないから良かった!百合居ないとなんも出来ないし。笑」


 ――その頃の百合


「友達としての好きか…そりゃ普通だよね」

「私の感情がおかしいよね…。」

「でもなんで男女じゃない恋愛の好きは抱いちゃいけないんだよ。」

「毎回毎回彩は期待させて来る。」

「勝手に期待しちゃダメかな。」

「期待した分傷つくのは自分か……。」


「考えないで寝よ」


 (彩私もう寝るね〜おやすみ)

 (はやっ!もうねちゃうの?!おやすみまた明日ね!)

 

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