第9話 小料理屋の憩い

 小料理屋さんで知人と一杯ひっかけてきたのですが、その料理のうまさと言ったら。


 自分がいままで食べてきたものは、いったい何だったのかのと、本気で考えてしまうほどでした。


 逆に、こんなものを毎日食べていたら、何かがおかしくなってしまうのではとも思いました。


 刺身に肉、見たこともない素材まで。


 こうしてわたしは、夢のようなひとときをすごしたのでした。


 食レポでもしたいものですが、9年も前のことであるのと、表現できないほど異次元の内容だったので、かなり難しく、申し訳ない次第です。


 ただ、お酒のことはよく覚えているんです。


 「阿久根」という芋焼酎で、銅製のタンブラーに注がれていたのが印象的でした。


 熱燗でいただいたのですが、これがもう、べらぼうにうまくて。


 あとで調べたのですが、阿久根は九州にある地名から来ているようです。


 いつか余裕があるとき、お取り寄せでもしてみたいですね。


 思い出の味ですし。


 こうして二日目の夜は更けていったのです。


 お食事後、知人とは別れ、自分はホテルへ戻りました。


 最後の三日目は秋田へ帰るだけとなり、特別トラブルもなかったはずですが、せっかくですので、最後まで書いてみたいと思います。


 お土産もたくさん買いましたよ。

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