第2話バイトとパチンコ
今から、27年前。
大学を中退して、就職活動していた。
その間は、ガードマンのバイトをしながら。バイト代は月二十万円前後だった。
夜勤もあった。昼勤、夜勤と一日中バイトの日もあった。
給料日。
あの頃は、キャッシュでもらっていた。
バイクのメットインの中に二十万円のバイト代を入れてパチンコ屋に行き、そこから4万円抜き出し、一般電役のオークス2を打った。
先月、8000円の投資で4万6千円ほど頂戴した機種である。
左滑りが熱かった。
チャンスリーチで応援リーチになれば、大当たり確定。
だが、その日は応援リーチどころか、左滑りも右滑りもない。
ストレートで4万円失った。
4日分の給料が3時間で失った。
しかし、残りのお金で彼女と焼き肉を食べに行く。僕のアパートは狭いので、荷物置き場にして殆ど彼女の部屋で暮らしていたのだ。
ま、時効だろうが19歳の頃から酒を飲んでいた。
その日も、焼き肉で酒をしこたま飲み、時間は19時半。
彼女とパチンコ屋にお遊びで行く。
彼女はパチンコが最初は嫌いだったが、2万円勝った日があってから僕とパチンコデートする回数が増えた。
彼女は、まだ、看護専門学校生だったが。ハンバーガーショップでバイトしていた。
打ったのは、甘デジの走りの、奥村が出した加トちゃん。
現金サンドに500円玉を入れた。
さっそく、リーチ。
ノーマルリーチ。酔っ払った加トちゃんが図柄にぶつかりストップ。外れ。
それが、くしゃみリーチに発展。信頼度は低い。
加トちゃんペッ!と、止まった図柄は555。
大当たり。
僕は喜び、彼女も喜んで隣に座り打ち始めた。
僕は2時間ほどで4箱、彼女は2箱出して帰宅した。
負ける日もあれば、勝つ時もある。
いつも勝つ時は、信じられないリーチで当たる事。
あの頃のパチンコは、面白かったなぁ。
今は、生きるか死ぬかだ。
それと、二匹目のドジョウはいないこと。
勝ったお金は、食事かモノに変えないと必ず次のパチンコで突っ込み負ける。
何百回も経験してきた。
今は多少の余裕があるから、パチンコ貯金はしてあるが。
でも、ある程度溜まったら家族を飯に連れて行ったり、子供のお小遣いにしている。
あの時の加トちゃんペッには驚いた。
ま、打ち続けるとノーマルリーチや、金地蔵が出てきたり、レアな当たりも経験してきた。
また、加トちゃんどこかで出ないかなぁ。
むかし、ファンキードクターと言う甘デジがあったが、去年出たファンキードクターはクソだ。天使を引けるはずが無い。
で、今の甘デジ。3万円平気で使わせるパチンコを甘デジと呼んではいけない。
昔は、甘デジは1万円あれば大抵勝っていた。
大勝ちはしないが、4箱くらいは出る。後は、引き際。これを間違えると飲まれる。
相手も怖いパチンコ様なんだから。
そうして、バイトしながら遊びながらも蓄えて、引っ越しして福祉施設で介護士として働き始めたのである。
ちなみに、運転免許費用はパチンコの勝ち金で支払った。
だから、パチンコは悪いイメージがあるが、助けられた事も多いのだ。
次回は、スロットの話しを書こう。出てくるよ、ジャグラー、ピカ吾郎、アステカが。
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