第32話 ドワーフ鍛冶師グラム到着!領地名物に驚愕!? ついに始まる蒸留実験! 世界初のサトウキビ酒は…強すぎた!? 次なる課題は熟成!?
世界初の蒸留器誕生!? 職人魂が燃える、未知の技術に挑め!
第一章:鍛冶屋のドワーフ、領地に到着!
辺境の領地に、一行の馬車がやってきた。
その中には、王都の名工 グラム・アイアンハート を筆頭に、鍛冶職人、建築技術者、魔道具職人など、さまざまな専門家が乗っていた。
門の前に馬車が止まり、一行が降りると、屋敷の前で待っていた 父と母 が笑顔で出迎えた。
「グラム! よく来てくれたな!」
「はははっ! 久しぶりだな、アンタら。まったく、また妙な依頼しやがって!」
鍛冶屋の親方 グラム・アイアンハート は、ガハハと大きな声で笑いながら 父と母に強く握手を交わす。
見るからに 頑丈な体つきのドワーフ で、鍛え上げられた腕は 鉄をも砕きそうなほど太い。
「まさかアンタらから直々に ワイバーン便 で手紙が届くとはな。
俺はてっきり、王都でくたばるまで鍛冶を続けるんだと思ってたぜ。」
「ふふっ、あなたならきっと来てくれると思ったわよ。」
母が 満足そうに微笑む。
グラムは 豪快に鼻を鳴らし た。
「まっ、王都の貴族どもに振り回されるより、
自由にモノ作りができる方が性に合ってる ってもんだ。」
後ろにいた職人たちも 「まったくその通りだ」と頷き合う。
「まずは屋敷に案内しよう。歓迎の食事を用意している。」
父の言葉に グラムの目が輝く。
「ほう、それは嬉しい話だな! んで、酒はあるのか? 俺たちドワーフに酒は必須 だからな!」
「もちろん用意してあるわよ。」
母が クスリと笑う と、グラムは満足そうに 髭を撫でた。
「なら文句ねぇ! よし、まずはこの領地がどんなところか見せてもらうとするか!」
こうして、グラム一行は 屋敷へと案内された——。
歓迎の宴、名物料理との出会い
夜になり、 屋敷の広間 では 豪華な歓迎の宴 が開かれていた。
テーブルの上には、 香ばしく焼かれた肉の盛り合わせ、ホーンラビットの柔らか煮込み、燻製肉のスライス、温かいパンとスープ。
そして ドワーフたちのために用意された、たっぷりの酒樽 が並んでいた。
「こいつはたまらねぇな! 領主様、なかなかいいもん食ってるじゃねぇか!」
グラムが 骨付き肉を豪快にかじりながら、満足げに笑う。
「俺の領地には 食い物がたくさんあるからな。好きなだけ食べていってくれ。」
父が 微笑みながら 返すと、ドワーフたちは 「それは嬉しい!」と大笑い した。
——そんな中、 ケイロン は 初めて見るドワーフたちに興味津々だった。
(これが……ドワーフ……!)
グラムをはじめ、ドワーフの職人たちは みなずんぐりとした体型 をしている。
しかし、その体は 鍛え上げられた筋肉の塊 であり、腕の太さは 普通の成人男性の倍以上 ありそうだった。
(すごい……まるで鉄の塊みたいだ。)
その上、彼らの 髭は非常に立派 で、長く手入れが行き届いている。
髭を 三つ編みにしている者もいれば、綺麗に整えている者もいる。
(なんだか……威厳があるというか、戦士っぽいというか。)
しかし、そんな 厳つい見た目 に反して、彼らの表情は どこか人懐っこい。
大きな声で笑い、仲間同士で豪快に飲み交わす姿は 親しみやすささえ感じさせた。
(思っていたより、気さくな人たちだな……!)
ポットスチル(単式蒸留器)の設計依頼
宴も落ち着き、食後の酒を飲みながらの談笑が続く中、ケイロンは 意を決して口を開いた。
「グラムさん、実はぼく、あなたに 作ってほしいもの があるんです。」
「ん? なんだ坊主、俺に頼みごとか?」
「はい。酒を作るための道具 です。」
「酒だと?」
グラムは 興味を引かれたように眉を上げる。
「ぼくの領地では さとうきびから作るお酒 を試作しているんですが……
まだうまくいっていなくて。そこで、新しい方法 を試したいんです。」
「ほぉ〜……で、具体的には?」
ケイロンは テーブルの上に紙を広げる。
そこには 見たこともない奇妙な形の器具の図面 が描かれていた。
「この器具を作りたいんです。
上の部分に 加熱する液体 を入れ、蒸気を集めて、管を通して冷やす。
すると より濃い酒ができるんです!」
「……おいおい、蒸気を集めて酒を作る だと? そりゃどういう理屈だ?」
グラムが 訝しげに図面を覗き込む。
「つまり……加熱して、蒸発するのは 酒の成分が先。
これを集めれば、もっと 純度の高い酒 ができるはずなんです!」
「……ふむ……」
グラムは腕を組んで考え込む。
「今まで聞いたこともねぇ話だが……
理屈は通ってる な。」
「ぼくは……どうしてもこれを試してみたいんです!」
ケイロンは 真剣な眼差しで訴えた。
「……坊主、面白ェこと考えるじゃねぇか。」
グラムは 豪快に笑った。
「よし! 俺がこの“ポットスチル”ってやつを作ってやる!」
こうして、 世界初の蒸留器の製作が始まったのだった——。
第二章:未知なる技術への挑戦——蒸留器の試作開始!
鍛冶職人たちの協議——未知の技術に挑む
「さて……この『ポットスチル』ってやつを作るのはいいが、実際にどうやって組み立てるんだ?」
グラムは 図面をテーブルに広げ、その太い指でじっくりとなぞる。
図面には 丸い釜状の部分、その上に 細長く伸びる管、さらに横に伸びた 冷却部分 の構造が描かれていた。
「ふむ……要するに、酒を熱して蒸気にし、それを冷やして液体に戻す ってことか?」
「はい、その通りです!」
ケイロンが頷くと、グラムは 顎髭を撫でながら考え込んだ。
「しかし……こりゃあ見たことのねぇ形だな。通常の 酒造りの釜 とはまるで違う。」
「確かに、普通は酒をそのまま発酵させて作る もんな。」
同じく図面を覗き込んでいた 若い鍛冶職人 も頷く。
「まさか、こんなふうに 蒸気を集める なんて発想があるとは……」
「未知の技術だからこそ、試してみる価値があるんです!」
ケイロンが 熱く語ると、グラムは 豪快に笑った。
「ははは! いいぞ、坊主! 挑戦する価値があるなら、俺たち鍛冶職人の血が騒ぐってもんだ!」
素材の選定——何を使うべきか?
「よし! まずは 素材選び からだ!」
グラムが 大きな声で宣言すると、鍛冶職人たちは次々に意見を出し始めた。
「釜の部分は、鉄じゃなくて 銅 のほうがいいんじゃないか?」
「いや、銅は手に入りにくいから、鉄でもいいんじゃねぇか?」
「でも、酒に鉄の匂いがついたらまずいんじゃねぇか?」
次々に交わされる職人たちの議論を聞きながら、ケイロンは 前世の知識 を思い出していた。
(確か、前世の蒸留器も 銅製 だった……銅は酒の不純物を取り除く働きがあるって聞いたことがある。)
「えっと……できれば 銅 で作ってほしいんですが、どうでしょう?」
「銅か……うーむ、確かに銅は 熱伝導率が高く、余計な雑味を取り除く効果 もある。」
グラムは 腕を組んで考えた後、バシン!とテーブルを叩いた。
「よし、決まりだ! 銅で作るぞ!」
「「おおっ!」」
鍛冶職人たちも 気合が入った様子 で頷く。
「ただし、問題は 銅の入手 だな……」
「王都から取り寄せるのはどうでしょう?」
「いや、それだと時間がかかる……」
「ふむ……この領地で 銅鉱脈 は見つかってないのか?」
父が 真剣な表情で問いかける と、グラムは 少し考えた後 に頷いた。
「確かに、この領地に鉱脈があれば、今後の武器や防具の製造にも役立つな。」
「じゃあ、領地内で鉱石を探してみる必要がありそうだね。」
ケイロンの言葉に、父は 深く頷いた。
「よし、近いうちに 鉱山調査 をしてみよう。」
「とりあえず、今回は手持ちの銅を使って試作品を作るとしようぜ。」
グラムが 決意を込めた声で言う と、鍛冶職人たちも 大きく頷いた。
冷却装置の工夫——氷魔法を活用
「それで……問題は 冷却部分 だな。」
グラムが 図面を指差す。
「蒸気を集めるまではいいが、これをどうやって冷やすんだ?」
通常なら 冷却水を使って温度を下げる のが一般的な方法だ。
しかし、この領地には まだ水を循環させる装置がない。
(そうだ……! ぼくの氷魔法を使えばいい!)
「それなら……ぼくが冷却用の氷を作ります!」
「……なに?」
グラムは 目を見開く。
「ぼくは氷の魔法が使えるので、この部分に 氷を設置して冷却する のはどうでしょう?」
「ほぉ〜! それは面白ェな!!」
グラムは 思わず膝を打つ。
「確かに、それなら水を循環させなくても 冷却できる か!」
「でも、氷を作るのって 大変じゃないか?」
父が 心配そうに尋ねる。
「大丈夫です! 氷魔法の出力 も上がってきたので、毎回作るのはそこまで負担じゃありません!」
「なるほどな……」
グラムは ニヤリと笑った。
「お前、面白ェこと考えるじゃねぇか!」
「よーし! 氷魔法を使った蒸留器、作ってみる価値はあるぜ!」
鍛冶職人たちは 興奮気味に頷いた。
ポットスチルの試作開始!
「よし! まずは 試作品を作ってみる か!」
グラムが 拳を打ち鳴らす。
「今ある銅を使って、小型のポットスチル を試作しよう!」
「わかりました! ぼくもできることがあれば手伝います!」
「よし! 気合入れてやるぜ!」
こうして 世界初の蒸留器の試作が開始されたのだった——!
第三章:世界初のポットスチル試作開始!——鍛冶職人たちの挑戦
試作品の製作開始——職人たちの奮闘
「よし! まずは試作品を作るぞ!」
グラムが 拳を打ち鳴らす と、鍛冶職人たちは 一斉に立ち上がった。
「オヤジ、どこから手を付ける?」
「まずは釜の部分だ。銅板を切り出して、継ぎ目なく丸く仕上げるぞ!」
職人たちは すぐさま作業に取りかかる。
ケイロンは 興味津々 で、その様子を見守っていた。
(すごいな……さすが王宮御用達の鍛冶師たち。手際が良すぎる!)
「よし、まずは 銅板を熱して丸める ぞ!」
鍛冶師の一人が 巨大な火炉に銅板を放り込む。
炉の中で 真っ赤に熱された銅板 は、やがて職人たちによって 見事な釜の形に加工されていった。
「すげぇ……!」
思わず 感嘆の声を漏らす ケイロン。
「ははは! まだまだこれからが本番だぜ、坊主!」
グラムが ニヤリと笑う。
銅の加工——細部へのこだわり
「さて、次は 蒸気を集める部分 だな。」
グラムは 設計図を確認しながら 釜の上部に 細長い蒸気管 を取り付ける。
「この管を通して 蒸気を冷却部分に送る ってわけか……」
「そうです! ここをしっかり密閉しないと、蒸気が漏れてしまうので 接合部分はしっかり密閉 してください!」
「なるほど……ならば 溶接 だな。」
グラムは 特殊な溶接技術 を駆使して 継ぎ目のない仕上がり にする。
「さすがグラムさん、職人技 ですね!」
ケイロンが 感心すると、グラムは 得意げに笑った。
「当然だろうが! こちとら 王宮御用達の鍛冶師 だからな!」
冷却部分の工夫——氷魔法の活用
「さて、最大の課題は 冷却部分 だ。」
グラムが 設計図を指差す。
「通常なら 冷却水 を使うんだろうが、今回は お前の氷魔法を使う んだな?」
「はい! 冷却コイルの周りに氷を設置 すれば、蒸気を一気に冷やして 液体の酒 に戻せます!」
「なるほどな……!」
職人たちも 興味津々 で、ケイロンの説明を聞いている。
「よし、冷却コイルは銅管で作る。グルグル巻きにして、蒸気をしっかり冷やせるようにするぞ!」
「了解! さっそく加工に入る!」
職人たちは 手際よく銅管を曲げ、美しい螺旋状のコイルを作り上げた。
「よし、これを 冷却槽に設置 すれば完成だな!」
完成間近——いよいよ試運転へ!
「ふぅ……やっと形になったな。」
グラムが 額の汗を拭う。
銅製のポットスチル は、ついに 完成目前 となった。
「おお……ついに完成するんですね!」
ケイロンは 興奮を抑えきれない様子 で、完成品を見つめる。
「さて……あとは 試運転 だな。」
「ここでミスがあったら、酒がダメになるぞ!」
「万全の準備を整えて、いざ世界初の蒸留開始 だ!!」
こうして 蒸留器の試運転 へと進むことになる——!!
第四章:世界初の蒸留開始——初めての一滴!
試運転開始!蒸留の第一歩へ
「さて、いよいよ 本番 だな!」
グラムが 腕を組みながら ポットスチルを見上げる。
ケイロンも 息を飲んで その瞬間を待っていた。
「まずは 発酵させたサトウキビの酒 を釜に注ぎ込む!」
職人たちが 慎重に仕込んだ液体 を 蒸留器の釜に流し込む。
甘い香りが 工房の中に広がった。
「次に 火を入れる ぞ!」
グラムが 火吹き棒 を振るうと、炉の中の火が一気に 勢いを増す。
じわじわと温められる釜 からは、すぐに 湯気が立ち昇り始めた。
(いよいよ……!)
ケイロンは 手を握りしめ 期待に胸を膨らませる。
蒸気が昇る——冷却コイルの活躍!
「おっ、蒸気が出始めたぞ!」
グラムが 釜の蓋を確認 しながら言う。
蒸発したアルコールの蒸気 が、長い銅管を ゆっくりと昇っていく。
「ここからが 勝負 ですね!」
ケイロンは 冷却コイルに手をかざし、魔法を使い始める。
「《氷結》……!」
冷却槽の水温が一気に下がり、コイル全体が 凍るように冷たくなる。
この氷魔法の冷却力で、蒸気は一気に液体へと戻る——!
ついに滴る第一滴——感動の瞬間!
「おおっ……! こ、これは……!」
グラムが 驚きの声 を上げる。
銅管の先端から、ゆっくりと 透明な液体 が滴り落ちた。
ポタッ……ポタッ……ポタッ……
「……やった!」
ケイロンは 興奮して拳を握る。
「これが……蒸留酒……!」
「へへっ……! 見ろよ、この澄んだ液体!」
グラムが 試験用のグラスに酒を注ぎ、透かしてみる。
雑味のない美しい透明な酒—— 世界で初めて生まれたラム酒 だった。
「よし、まずは 試飲だな!」
グラムが 豪快にグラスを持ち上げる。
試飲——世界初のラム酒の味は?
「いくぜ! ゴクッ……!」
グラムが 勢いよく一口飲み込む。
—— ゴホッ!?
「ぐわぁあっ!? こ、これは……!!」
グラムは 目を見開き、喉を押さえる。
「な、何ですか!? 大丈夫ですか!?」
ケイロンが 慌てて駆け寄る。
「つ、強ぇ……!! こいつはとんでもねぇ酒だ……!!」
グラムは 大きく息を吐きながら、驚きの表情を浮かべた。
「お、おいケイロン…… お前も飲んでみるか?」
「えっ?」
グラムが グラスを差し出そうとするが——
「ちょっと待ったぁ!!」
後ろから 母親の声が響いた。
「ケイロンに飲ませる気!? ダメよ! まだ子供なんだから!」
「うぐっ……!」
グラムは 母親の迫力に押されて、しぶしぶグラスを引っ込める。
「た、確かにな…… こんな強い酒を子供が飲んだら大変だ。」
「そ、そうですよね…… 僕も飲みたかったわけじゃないですよ!?」
ケイロンは 汗をかきながら両手を振る。
次なる課題——熟成の概念を発見!
「しかし…… これは飲み方を考えないとな。」
グラムが 眉をひそめる。
「確かに 蒸留したことで雑味は減った けど…… 強すぎる……」
「これ、普通に飲むには 辛すぎる し、 喉が焼ける 感じがする……。」
ケイロンは 腕を組んで考え込む。
「そうだな…… これを もうちょっとまろやかにできねぇか?」
「普通の酒は 寝かせると味が変わる って聞いたことがあるが……?」
「寝かせる……?」
ケイロンは 考え込む。
「……そうだ! これ、木の樽で寝かせたらどうなるんだろう!?」
「木の樽?」
「はい! ワインとかも木の樽で寝かせることで、 味が変わる って聞いたことがあります!」
「なるほど……つまり、時間をかければこの酒も変化する ってことか?」
「ええ! これは試してみる価値があります!」
「よし、じゃあ 木樽を用意するか!!」
「オレが作ってやるぜ!」
グラムが 豪快に笑う。
「じゃあ、さっそく 木樽の準備だな!」
こうして 次なる課題 が生まれた——
『熟成による味の変化』 を試すため、ケイロンたちは 新たな挑戦を始める のだった!!
転生男爵家 ~おっさん、異世界で魔法と筋トレ始めます シュバリエ @keisyun
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