第12話

角を曲がったところには公園がある。大きくなくて、小さい。近所の子しか遊ばないような場所。もう六時を過ぎているから、誰もいなくて静かだ。ここで少しボーッとしようかな。

 家にはまだ帰りたくない。お母さんは、今日は遅くなるって言っていた。まあ、お母さんが家にいたって、心配されることはない。あの子の世話で大変だし、私は高校生だから。けれど、いい子を作り上げるために、寄り道なんてしない。あの人も心配してくる。けれど、他人に父親ヅラされたくないから、「遅いから心配した。」なんて言われた時、私は顔をしかめてしまうと思う。

「あれ、先客がいた。」

 ベンチに座っていると、誰かの声がする。指で口角をグイッと上げる。

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