就労継続B型利用者の日常(パチンコ編)
B型利用者の日常
第1話
あるB型事業所に通う俺は
内職作業や駅の販売などで月に20000円ほど工賃をもらっている。
とある日、月末に工賃をもらった俺は駅から歩いて5分ほどのパチンコ屋に向かった。
そしていつも通り1円パチンココーナーを周り
好きな台である北斗の拳、エヴァ、バイオハザードの設定付きなどの状況を確認したが釘の状態が悪い。
仕方なく5円スロットコーナーを見にいき、いい台を見つけた。
ろくでなしブルースのAタイプだった。
すぐに着席し打とうとし、お金をサンドに入れようとした瞬間、後ろで怒鳴り声が聞こえた。
振り向くと184センチくらいの島袋似の大男が立っていた。
こちらに向かって
「下ザラのメダルが見えんのか💢」
と大声でキレてきた。
下ザラを確認すると、わかりにくい端の方にメダルが一枚だけ置かれていた。
「こんなの見えるかよ💢」俺は心でそう呟いた。
そして席を明け渡すかどうしようかと思ったが、あまりにも島袋の乱暴な物言いに頭に来たのでしばらく無視をする事にした。
そうするとさらにヒートアップしたのかいきなり胸ぐらを掴まれ席を立たされた。
20メートルほど引っ張られている最中俺も無我夢中で相手のズボンを掴んでいた。
そして恐怖でかなりしっかり相手のズボンを掴んでいたためズボンがズリ落ちてしまいパチンコ店で島袋のパンツが露出してしまった。
その瞬間、周りがざわつき、クスクスと笑い声が聞こえた。
そこには元気100倍の正義の味方がいた。
俺は笑いを堪え、相手の顔を見ると恥ずかしそうにそして怒りに震えた島袋が俺を見ていた。
そのまま近くの公園で、島袋にボコボコにされたが、倒れた地面から星を見ながら、何故か今日は5000円ほど勝った気分だった。 完
就労継続B型利用者の日常(パチンコ編) B型利用者の日常 @chibidon
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