第6話

まだ冬の寒さが残っている

3月のことだった


葬儀の仕方も

火葬の仕方もわからず


兄貴の職場の大人に

手伝ってもらって

なんとか火葬までできたけど


墓の場所も知らないから

適当に無縁仏ってやつに

埋葬してもらった


別に涙は流れなかった


家の片付けをしに

兄貴と一緒に向かった


親父は借金はしていなかったヶ度

母親が住んでいたときに

貯めていた貯金を

食いつぶしていたらしい


でも金にそこを尽きて

餓死したらしい


クズな奴は

最期までクズな死に方をしたと

少し哀れにすら思った

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