神話転生〜俺が転生してから神になるまで〜

カフェオレ

第1章 死、そして転生

第1話 新しい自分について

 俺は銀行で働いてる32歳、ちなみに童貞だ…元カノはいるけど。最終学歴は旧七帝大で結構頭がいい自信はある。

 そんな俺は今なぜか銃で脅されている。


「ほら、はよ金だせや。そやないとこいつ撃つで」


 そう今俺が働いてる銀行に関西弁の銀行強盗が来ているのだ。

 心臓バックバクである。


 いやなんで俺なんですか?こういう時ってもっと貧弱そうなおじいちゃんとかが標的にされるもんじゃないの?もしかして俺ってそんなに貧弱に見えるのかな…ちゃんと運動してるのに……


「いえ…ここにお金はあるんですけど……開けることができないんです」


 ああ、その通りだ。上の許可なく開けると警報がなる&110に強制的に通報されることになっているので開けられない。


「そんなバレバレな嘘ついてもわかるわ!じゃあ今からこいつ撃つから、これ以上撃たれなかったらはよだしな」


 バン。


 胸の辺りに急な激痛が伴った。そこに穴が空いていることが見なくても感覚でわかってしまった。


 ああ、俺って死ぬんだな…俺はどうせ地獄にいくんだろうなあ……

 最後に一言言っておくか…


「神になりたい…」


 宗教みたいになってしまったが、これで俺のじん、せ、いもおわ、りだな…。












 ───「う、うん?」


 目の前は霧で隠されていてなにも見えない。下は硬いようでふわふわしている感触であった。


「ここは……天国?」


 そんな時どこからか少し声が低い女性のような機械的な声が聞こえてきた。


『はいその通りです』

「え?誰?どこにいるの?」

『(ファミチキください)』

「こいつ直接脳内に…!ってことか」

『はい その通りです、主様』


 急な声に戸惑いつつ、疑問がたくさん浮かんできた。まずこの世界ってもといた世界とは違う世界なのか?という疑問だ。


『はい 主様が元いた世界とは違います。そしてここは「天界」です。まあ、有するに雲の上ってことです』


 心の声も聞こえてるのか……じゃあ俺が聞きたいことをたくさん聞かせてもらう。

 まず…君はだれなんだ?


『はい わたしはラグエルと申します。思金神おもいかね、知恵の神様のようなものです。そして主様が持つスキルの一つです』


 へえ、ラグエルっていうんだ。…スキルって何?


『はい スキルとは簡単にいえば主様が持つ能力でしょうか。主様が持つ魔素を使って利用することができます』


 え?ということは今ラグエルさんを使っている時もどんどん魔素が減っていってるの?


『いいえ わたしは主様の魂に直接刻まれていますので魔素を使うことはありません』


 あ、そうなんだ良かった……いや!良くないじゃん!魂に直接刻むって、それ大丈夫なの?


『………まあ、もう終わったことなんで気にしなくていいんじゃないですか?』


 えぇ…確かにそうではあるけど…ま、まあもう終わったこと気にしても意味ないよな!(やけくそ)。他にも聞きたいことあったし。うん、それでいい。

 ……これは一旦置いておいて。俺のことについて教えて。


『はい 主様は悪魔と人間のハーフです。性別は悪魔的には女性、人間的には男性です。そのため中性といえるでしょう。見た目としては主様の前世とは違い、髪の色は水色に近い月白げっぱくですし、目の色は猩々緋しょうじょうひ色です。そして頭に悪魔の角が生えていますし、男性器もありません。そして胸があります』


 え?角?性器がない?胸がある?


 そんなことを思って俺は頭を触った。そうするとなにか角ばったものがあるのに気がついた。


『悪魔特有の角です。ですが主様は人間の血も入っていますのでその角は引っ込めることも可能です』


 え、引っ込めることできるんだ……なんて便利な世界。


 その次俺は自分の胸の辺りは触ってみた。そうすると少しながら膨らみがあるのがわかった……後俺なんで服着てるの?こっちにきたばっかなのに…?


『私が主様が転生してから0.03秒で服を着させました』


 俺が着ている服は柔らかそうな灰色のセーターの上にフード付きの空色のパーカーを着ている。下は……何も履いてな……!あ、いや、これは…黒パン…?


『はい あちらの世界では女性がスカートの下に履くものです』


 え?じゃあなんでこれだけあるの?


『いえ…本当はスカートも履かせようとしていたのですが……なにか大きな反発を感じ、スカートを履かないで黒パンだけ取り残されたという具合です。しかしそんなこともあろうかと、パーカーをオーバーサイズしておいたの大丈夫です!』


 反発……多分だけど俺の本能だな………ま、まあそれは置いておいてと……俺はもう一度俺の胸部を触った。


「うわっ…確かにちょっとだけある」

『はい 人間で言うAカップぐらいかと思われます』


 まじか…それってどうなのか?…ほ、ほら大きさとか…


『人間でいうと結構小さい方かと思われます』


 へえそうなんだ……ってそんなことを聞きたいわけじゃないんだよ。えっと、さっき話してたのは……あ、そうそう俺のことについての話の続きをよろしく!ラグエルさん!


『はい、では続きを言わせていただきます。今現在、主様が持つスキルとしては

 ラグエルのみです。魔素量は十万、下級悪魔でも上の方です』


 生まれてすぐで下級悪魔でも上の方ならまあまあいいんじゃね?


『はい 主様が転生したのが原因かと思います』


 ああ…そういうことね。


 そんな時、俺のお腹から「グルルルル」という音が鳴った。


 …あのーラグエルさん、お腹が空いたので食事とか用意できますか?


『はい 可能です。3分ほどお待ちください…それとそれ用のスキルを用意します』


 食事もスキルが必要なのか……ということはこのスキルを持ってない人は食事ができないのか?


『いいえ 普通の生物なら最初から食事とそれを収納するスキルは生まれた時から持っています。主様は転生という形でこの世界に生まれてきたのが原因だと思われます』


 よかった…食事できる人が少ないからおいしい食べ物がないのかもしれない!と危惧したが、そんなことは心配するだけ無駄だったみたいだ。……暇だし少し周りを探索するか…



 ───縺ゥ縺薙°


 完全なる『無』の空間に美しい女性と純白で無駄な装飾は一切ない玉座があった。


【ん?空間に歪みがあるわね。……いや、こいつは…思金神…!!】


 彼女は慌てて謎の端末を手に取り何かと連絡を始めた。何度か入力ミスの末そのと接続できた彼女は謎の転生者について話し始めた。


【思金神とは…めんどくさいのが出てきたね】

【ええ。そうですな】


 そんな時天界、地界では満月が赤く輝いていたという──


 

 ◇◇◇


 あとがき


 ありがとうございました!

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 星もよろしくお願いします!


 今回から新しく異世界ファンタジーのシリーズを書いて行きます!

 ベースは日本神話となります!

 

 ……伏線を貼れるような作品にしたいです(回収できるかどうかは置いておいて)

                        

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