リミット・ゼロ
@Hakari_Seila
第1話 運命に抗うなら
——この世界には、生まれつき能力を持つ者 と 持たない者 がいる。
しかし、とある組織の最高経営責任者は 「全人類が能力を持つべきだ」 という思想のもと、人体実験を繰り返し 無理やり能力者を生み出している。
だが、この実験は 適性のあるごく一部の人間 にしか成功せず、多くの犠牲を出していた。
その中でも、最も高い適性を持つ成功例 は組織の戦力として引き入れられ、幹部となっていった。
しかし、その 成功例の一人、繰斂藍は組織を裏切り、逃亡者となっている——。
登場人物(重要人物)
主人公/東雲志季(しののめしき)
元幹部/繰斂藍 (くれんらん)
組織のボス(最高経営責任者)/千堂戒示(せんどうかいじ)
幹部(情報収集担当)/黒鋼こはく(くろがねこはく)
——東雲志季は、ごく普通の一般人……のはずだった。
ある夜、志季は 街の外れで「怪しい現場」 を目撃する。
黒服の男たちが何かを運んでいる。それを覗き見ているとただの一般人が車に運ばれている様子だった。
「(これを警察に話せば、有名人になって一攫千金かも……?)」
「(写真撮らないといけないっすね…!)」
「(夜なのが惜しい…)」
そんな軽い気持ちで近づいた
しかし、組織の人間に見つかり、追われることに!
——志季は心臓が跳ね上がるのを感じながらも、必死に逃げながら助けを求めるが、 周囲の人間は誰も相手にしない。
「 なんで誰も……助けてくれないんすか……!」
ついに志季は逃げ場を失い、 「もうダメかもしれない……」 と絶望しかけたその瞬間——
黒い影が飛び込み、組織の男たちを一瞬で倒す。
それが 繰斂藍 だった。
——組織は、元幹部である藍を 追跡&捕獲しようとしていた。
しかし、藍の 「目に見えない斬撃」 により、次々と組織の関係者たちは倒され
ていく。
だが、数が多すぎる——
藍も「これは厳しいな……」と感じ、志季に「君、今のうちに逃げろ」
と言おうとする。
しかし、振り返った瞬間、志季の姿が消えていた。
「……え?」
藍が一瞬驚いたその隙に、組織の関係者が 攻撃を仕掛ける!
しかし、その攻撃が届く前に——
ドンッ!!
関係者が吹き飛び、地面に叩きつけられる。
そこにいたのは 志季だった。
「……お前、強ぇじゃん。」
藍は驚きながらも、志季が戦闘慣れしていないような動きをしていたことに気づく。
「こいつ……なんでこんなに強いのに助けを求めてたんだ?」
組織の増援が来る前に 「一緒に逃げるぞ」 と志季を引き連れて脱出する。
——安全な場所に逃げ込んだ二人。
藍は「ねぇ君。強い力を持ってるのになんで戦わなかったの?」
「なんか裏切られたような気分だなー」
志季は「すんません!!俺だって何が起きたのか分かんないんです!!」
「こんな風に能力が出せるなんて思ってなくて…!!信じてください!!」
と藍に伝える。
藍は「信じる代わりに提案がある」と切り出す。
「俺と組め」
志季は戸惑い、「何のために?」と問う。
藍は 「組織を潰すためだ」 と即答する。
しかし、志季は「(微妙な理由だな……)」と渋る。
そんな志季に対し、藍は 「くだらない思うか? なら、俺と組め。いつかわかるよ。」
と告げる。
志季は 「……なんか納得いかないけど、まぁいいや。」 と呟きながらも、藍と共に戦うことを決意する。
一方その頃——
組織の本拠地。
幹部たちが集まる中、黒鋼こはくは「繰斂藍がまた現れた」 という情報を
千堂戒示に報告。
さらに、「もう一人、興味深い能力者がいた」 という情報も。
戒示は薄く笑い、 「面白くなってきたな」 と呟く——。
リミット・ゼロ @Hakari_Seila
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