第23話 白い少女

 ギルドで傭兵登録を終えた遠夜達は、アレックス達に紹介された宿屋に訪れていた。

 夕暮れの斜陽の中、見上げる大きなレンガの建築物。

 大きなと表現したが、現代日本育ちの遠夜からすれば大したサイズじゃない。が、前回泊まった宿屋とは段違いの五階建てだ。

 中世ヨーロッパに近いと思っていたこの世界、割と建築技術が高い気がする。

 木製扉に付いた鉄輪っかのノブを引き、扉の軋む音と共に宿屋へと踏み入った。


「いらっしゃいませ〜」


 すぐに出迎えてくれたのはディアンドルっぽい服装の綺麗な女性だった。


「二名様ですね」

「はい」

「朝まで休憩されて行きますか?」

「あいや、しばらくの間泊めてもらいたいんだけど」

「宿泊ですね。どれくらい宿泊されますか?」

「ん〜っと、そうだな……」


 この街にどれだけ滞在するかはまだ全然わかってない。少なくともある程度の資金が調達出来ないとこの街からは動けないだろうし、傭兵の仕事に慣れるにも時間がかかるだろう。

 手探りでやって行くしかない。

 よし、とりあえず様子見で一週間だな。部屋が空いてればいいけど。


「七日間でお願いします。あと、馬も一頭預けたいんですけど」

「はい、七日間の宿泊と馬預託ですね。今三階の角部屋が丁度二つ空いてますので、そちらへご案内します」

「おぉ、よかっ」

「では宿泊料が……一部屋銀貨七枚、馬預託料銀河一枚、合わせて銀貨十五枚頂戴いたします」


 ゾッとした。

 聞き間違いじゃないかと疑った。


 ――ひ、一部屋銀七枚?一日の宿泊で一部屋につき銀一枚ってことか?二部屋とるから銀十四枚、馬預け料金の銀一枚を合わせて……銀貨、十五枚?


 ポーチから慌てて銭袋を取り出し、食い入るように覗き込んだ。

 中には金貨二枚、銀貨二枚、大銅貨四枚、それと端数が少し。

 宿代だけで所持金の三分の二が持ってかれる。

 アレックスの奴は比較的安くて質のいい宿屋だって言ってた。多分それは嘘じゃない。本当に小綺麗でサービスの良さそうな店だし、アレックスほど気のまわる男が金欠の遠夜達に高級店を紹介するはずもない。きっと王都はどこの宿屋も高いんだ。この店はまだ安い方。

 だとしても高い。高すぎる。

 前回の村、クリスメラルで泊まった宿屋は朝まで休憩で大銅貨二枚、宿泊で四枚だった。都会だし多少高いだろうとは思ってたが、ここまでとは。

 額から嫌な汗が滲み出てくる。

 そんな遠夜を背後から見ていたアルテが不思議そうな顔で言う。


「何やってんのよあんた。早く払いなさいよ」


 ――コイツっ。事の重大さがわかってない様だな。もっと数字の勉強をしろ。


 遠夜が横目で睨みつけるが、アルテはきょとん顔で首を傾げた。

 そんな彼女を無視し、遠夜は店員に向き直った。


「あ、あの〜俺達、アレックスの紹介でここに来たんですけど」

「はい……?」

「いやだから、その、アレックスですよアレックス。B級の傭兵の」

「はあ……」


 店員は困った顔をする。

 アレックスの名前を出せばもしかしてと期待したが、やっぱりダメだ。

 するとアルテが、


「ちょっといい加減に早くしてよ。私疲れてるんだから。早く休みたいの」


 ――くっ、コイツっ。


 遠夜は大きく溜息をついて、金色に鈍く光るコインを取り出し五秒間それを見つめた後、


「…………一部屋で」


 それをしぶしぶ店員に手渡した。


「はい、ありがとうございます。ではこちら銀貨二枚のお返しです」


 そうして返ってきたお釣りを遠夜が受け取ろうとした時だ。アルテが吠えた。


「ちょっと!何で一部屋だけなの!?」

「いや、あのなアルテ」

「ジョーダンじゃないわよ!!何で私があんたと同じ部屋で寝泊まりしなきゃならないわけ!?」

「そうわがまま言うなよ。金欠なんだから仕方ないだろ」

「何よ金欠って!銀七枚くらい払えるでしょ!?前の村でだって二部屋借りたじゃない!」

「あんなオンボロ宿と一緒にすんなよ!金額が全然ちげーんだよ!」

「そんなのもう傭兵になったんだから、すぐに稼げるわよ!」

「そんな上手くいくとは限らねーだろ!わがまま言わずに我慢しろよ!」

「何よそれ!……ハッ……ま、まさかあんた……!」


 何かに気づいた様子のアルテは、何故か頬を赤らめて腕を胸元に抱き寄せた。


「何勘違いしてんだオメーは!」

「嘘つかないで!男はみんな獣だってお爺様が言ってたわ!それにあんたは私のお風呂を覗いた経歴があるんだから!」

「だからあれは事故だって言ってんだろーが!!」

「……っ……うぅ」

「あーもー泣くんじゃねぇー!」


 その後、彼女との格闘は三十分続いた。


 室内は案外広かった。

 広いと言っても一人部屋にしては少し広め程度。だが掃除は隅々まで行き届いていているし、クローゼットにテーブルまで用意してある。

 そして、壁際にドンとシングルベッドがある。

 ベッドが、ひとつだけ。

 アルテが遠夜の顔をキッと睨みつける。


「何もしねーよ。これまでだって二人きりで野宿とかしてたろーが。それが部屋になったからって何が変わんだよ」

「わ、わかってるわよ」


 彼女を納得させるのには苦労した。

 その条件の内のひとつ、ベッドは彼女に明け渡す、というものがある。

 横目でベッドを見つめる。綺麗でシワの無いふかふかそうなベッドだ。

 羨ましい。久々にいいベッドで眠れると思っていたのに。まあ背に腹はかえられぬし、遠夜としてもアルテをひとり硬い床で寝かせるわけにもいかないので仕方の無いことだが。


「さあもう寝よう、明日も早いぞ。やらなくちやいけないことが山程ある」


 そう言って遠夜はランプを消すと、そそくさと床にシーツを広げ、アルテに背を向けて横になった。

 窓の外から月明かりが薄らと入っている。

 後ろから軋むベッドの音、シーツの擦れる音が聞こえ、アルテがベッドに入ったのだとわかった。

 遠夜はそのまま瞳を閉じる。

 宿屋の店員に話を聞いたところ、近くに風呂屋があるらしい。今日は時間が無くて行けながったが、明日また行ってみようと思っている。

 あとは買い物。この街を出るにしても、傭兵の仕事をこなすにしても、色々と道具を買い揃えなければいけない。服も今のじゃもうダメだ。汚いしボロボロだし、買い換える必要がある。

 何をやるにも金がいる。この世界でも結局は金か、と遠夜は溜息を吐き出した。


「ねぇ、もう寝た?」


 突然背後からアルテの声が小さく聞こえた。

 瞳を閉じたまま、寝返りを打つこともなくそのまま答える。


「ん?」

「……」

「どした?」

「さっきは、その、わがまま言って、ごめん」


 それを聞いて思わず眼を開いた。

 アルテが素直に謝るなんて。

 クスッと笑みがこぼれる。


「何笑ってんのよ」

「いや、変わったなと思って」

「はあ?何それ」

「いや、こっちの話」

「……」


 アルテが黙りこくったことで、再び沈黙が訪れた。

 それからまた少しして、


「ねえ」


 またアルテが呟いた。


「ん?」

「何であんたは……私に命令しないの?」


 命令とは多分、隷呪の力のことを言っているのだろう。


「さっきだって、私に命令すれば良かったじゃない。そうすれば……」


 隷呪の鎖の強制力は、主が相手を服従させるという明確な意志を持つことで生まれる。遠夜の頼みやお願いが強制されないということは、遠夜にその意思がないということ。

 確かに、あの時遠夜が隷呪の力を使って命令してれば三十分も口論する必要はなかったし、今だってアルテからベッドを奪い取ることも出来るだろう。

 しかしながら、遠夜からするとただただありえない。


「そんなこと、する意味が無いよ」

「する意味が無いって……」

「俺とアルテは言わば運命共同体で、対等な立場だ。そこに上下の関係は無い。だからもし意見がぶつかったとしても、無理やりに君の意志を捻じ曲げるようなことはしないよ」

「……ふーん、そう」


 シーツの擦れる音。

 アルテが毛布に深く潜り込んだ。

 それ以降、アルテは何も聞かなかった。


 *


 早朝七時、この時間帯からでもこの街は賑わっている。

 遠夜の先を跳ねるように行くアルテが、子供みたいにはしゃいでいる。


「トーヤはやく!あっちにも沢山お店があるわ!」

「あんまり走り回ると危ねーぞ」

「へーきよへーきっ――ひゃあっ!?」


 こっちへ振り返ったアルテの背に誰かがぶつかった。

 危うく転びそうになった彼女をすぐさま抱きかかえるように受け止める。


「だから言ったろ。大丈夫か?」


 腕の中の彼女と目が合った。

 五秒ほどだ。時が止まったようにアルテが遠夜の瞳を見つめてくる。

 ん?何だ?

 と思った矢先、アルテが唐突に遠夜の腕の中から突き放れた。


「あ、ありがと」

「?おう……」


 そっぽ向いてぶっきらぼうに礼を言う彼女に、遠夜は首を傾げながら再び歩き始めた。

 それから少し歩いた先、露店の服屋を見つけた。


「わは〜」


 アルテが目を輝かせ、食入るように洋服を見つめている。

 横目でチラッとこっちを見た。

 買って欲しそうな顔。でも今回は買え買えとわがまま言わないみたいだ。


「別にいいぞ?買っても」

「えっ?」


 アルテが間の抜けた声を上げる。


「今日は服も買いに来てたんだ。今の服はもうボロいしな。好きなの選んでいいぞ」

「ほんと!?」

「ああ。そのかわり」

「これ!あとコレ!それにコレとコレとコレ!あとは――」

「一着だけに決まってんだろぉ!!」


 その後泣きながら騒ぎ立てるアルテを引き摺って、遠夜は次の店へと向かった。


 辺りいっぱいの目を引く露店。

 大道商人達の威勢のいい声が飛び交い、祭りのような人口密度で人々は行き交う。


「え〜とあとは〜」


 メモ用紙を片手に辺りをキョロキョロ見渡しながら、窮屈な人混みの中をゆく。

 その後ろを頬を膨らませたアルテが不機嫌な足取りで引っ付いてきていた。


「まだ拗ねてんのかよ」

「うっさいわね」

「はぁ。さっきも言ったけど、他に買うものが山程あんだよ。鞄に水筒、ランプも欲しい。薬とか携行食も必要だろ?」

「ふん」


 何を言っても今は機嫌が治りそうもないな。

 そう思った時だ。

「きゃっ」と背後から声が聞こえ、アルテが人混みに呑まれたのが見えた。

 慌てて人混みに手を突っ込んでアルテの身体を引っ張りあげる。

 ばふんっと勢い余って遠夜の胸に飛び込むアルテ。


 ――デジャブだな、まったく。


「アルテ、俺の側を離れんな」


 もしこのまま数百メートル離されでもしたら、アルテの首が絞まってしまう。

 するとアルテがまた遠夜の顔を見つめてきた。

 何だか彼女の頬が赤い気がする。もしかして熱でもあるのだろうか。

 するとアルテが、


「ねぇ」

「ん?」

「もしかしてあんたってさ…………その、あ、あたしのことす――」


 アルテの声に被せるように、大きな女性の悲鳴が響いた。

 即座に悲鳴の先へ視線を移す。

 ここから少し先の露店の前。

 一人の女性と大柄な男が揉み合っているのが見えた。

 男が女性から何かを力ずくで奪い取った。


 ――強盗か。


 男は奪い取ったモノを抱えて、こちらへ向かってイノシシのように逃走した。

 面倒ごとはごめんだが、こっちに向かってくるなら捕まえようか。そんなことを考えた矢先だった。

 遠夜の目の前にひとりの少女が勢い良く飛び出した。

 白銀の髪が靡く後ろ姿。神官のような祭服を纏った女の子だ。

 彼女は両手を広げて叫んだ。


「止まりなさい……!」

「どけぇええ!!」


 男は鬼の形相で突き出した右手に炎を灯した。


 ――こんな人混みの中で魔法を撃つ気か!


 慌てた遠夜は神官少女の肩をぐっと引っ張り寄せ、両者の間に身体ごと割って入った。


「ファイア――」


 男の魔法が発動する直前、遠夜は奴の懐へ飛び込んで火を放とうとする右腕を掴みあげた。

 炎が空中で小さく爆ぜる。その次の瞬間に男の顎を左フックで撃ち抜いた。

 脳を揺らされた男は膝からその場へ崩れ落ち、完全に意識を失い沈黙した。

 事の数秒後、周囲の野次馬が次々にざわつき始める。

 遠夜はすぐに振り返って、ぽかんとした表情を浮かべる銀髪の少女を見た。

 神秘的な白銀の髪、透き通るアイスブルーの瞳、青と白を基調とした神官装衣を纏った少女。


 ――すっげー美少女だな。


「怪我してないか?」

「えっ、ケガ……あ、だ、大丈夫です」

「君、あんまり無茶するなよ。正義感が強いのはいいことだけど、もっと自分を大事にしなきゃ」

「…………」


 彼女は妙に不思議そうな顔をして何も言わなかった。

 遠夜も大概人のことなんて言えやしないのに、説教じみたことを言う。

 周囲もうるさいことだし、早くこの場を離れよう。そう思って、


「まあ今後は気をつけるように。それじゃ」

「ま、まってください……!」


 遠夜が行こうとすると、少女が遠夜の後ろ袖を引っ張った。


「な、なに?」

「手……ケガしてるじゃないですか!」


 彼女が遠夜の手を握って引っ張りあげる。

 よく見ると右手に小さな火傷が出来ていた。さっき男の魔法が爆ぜた際に出来たのだろう。

 全く気づかなかった。


「大丈夫だよこれくらい。数分あれば治るし」

「火傷は数分では治りませんよ!私の神聖術で治癒します!」


 すると彼女は遠夜の手を握ったまま瞳を閉じた。

 神秘的な輝きが彼女を包み込み、その輝きは遠夜の右手に伝播していく。


「これは……」


 火傷の跡が見る間に消えていく。


 ――これが治癒魔術……すげえな。


「ふ〜、これで一安心です」


 神官少女は柔らかい笑顔でそう言った。

 世の男共を漏れなく悩殺するレベルの笑顔に、遠夜は若干顔を引き攣らせる。


「あ、ありがと。おかげで良くなった」

「はい!」

「それじゃ俺はこの辺で――」


 しかし少女は先を行こうとする遠夜の手を握ったまま離さない。


「ま、まだ何か?」

「あの、その、お名前を教えて頂いてもよろしでしょうか」

「名前?トーヤだけど」

「トーヤ、トーヤ様ですね。この度は助けて頂きありがとうございました」


 遠夜の手を両手で握ったまま、彼女は大きく頭を下げた。


「べ、別に大したことじゃないさ」

「いえ、その、嬉しかったです」

「は、はあ」

「あの、私の名前、アシュリーって言います!アシュリー・リリア・ファーメルハイト。アシュリーって呼んでください」

「あ、ああわかった。じゃあアシュリーそろそろ手を――」


 背筋に悪寒が走るほどの冷気を感じた気がした。

 振り返るといつの間にか背後にいたアルテが、物凄い剣幕で遠夜を睨んでいた。


「ふーんそう、良くわかった。あんたってそうなのね、この女ったらし!」

「いや何の話だよ!?」


 唐突で意味不明で、何故アルテが怒ってるのかも分からない。

 すると今度は神官少女のアシュリーがムッとした顔で言った。


「あなた、何者ですか?この方とどういうご関係で?」

「な、何よいきなり」

「答えてください」

「わ、私とコイツは……その、き、切っても切り離せない関係よ!」


 アルテは投げやりに答えた。


「なっ、それはどういう」

「言葉通りの意味よ。私とコイツは離れられない関係なの。主従の関係と言ってもいいわね。勿論私が主で、コイツが下僕だけど」


 アルテは勝ち誇ったようにドヤ顔で言い放つ。

 するとアシュリーは食い付いたように遠夜の手を引っ張った。


「トーヤ様、それは本当なのですか!?」

「い、いや〜その……」


 流石に呪いのことは口に出来ない。

 まごついた遠夜を見て事実だと思ったのか、アシュリーは焦ったように遠夜の手を引っ張る。


「……っ、トーヤ様!今すぐこの人から離れてください!」

「ちょっと!何勝手なこと言ってんのよあんた!」

「あなたはトーヤ様に近付かないでください!」

「はあ!?何であんたにそんなこと言われなきゃならないのよ!」

「私は恩人であるトーヤ様を想って言っているのです!トーヤ様、もうこの方とは関わらないようにして下さい!」

「何わけわかんないこと言ってんのよ!てか早くその手を離しなさいよ!」

「嫌です!このまま行かせはしません!」

「離しなさいってっ……」


 アルテが遠夜の左手を引っ張った。

 負けじとアシュリーが遠夜の右手を引っ張った。


「トーヤ様は渡しません!」

「ふざっ、トーヤは私の下僕よ!」

「トーヤ様は下僕じゃありません!」

「ふぐぐっ、うぅ、うぅぅ〜」


 遠夜の手を引きながらアルテが堪えきれずに泣き始めた。


「泣いても神は許してはくださいませんよ!」

「トーヤは、ひっく、わたしの〜うぅっ」


 周囲の視線が痛いほどに刺さっている。


「なんだ痴話喧嘩か〜?」

「おとこ取り合ってんだってよ」

「何だ浮気かよ」


 周囲の野次馬が好き勝手言っている。

 なんで俺がこんな目に、と遠夜は思う。

 そしてこの恥ずかしめに耐え切れなくなった遠夜は、


「だああああ!」


 ついに大声で叫び、両脇に少女二人を抱きかかえて飛び上がった。

 フォースを使った跳躍で近くの家々の屋根を蹴りつけ、二人を抱えたまま瞬く間にその場から離脱した。



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