第6話

邪険にしすぎたかなぁと、ちょっぴり可哀想に思ってはいたんだけど…。





「あ、やった、俺の分?」



「……違うけど飲む?」




こくこくと頷き、夜遅くの厨房の小さな灯りの元に腰を下ろす。



明日の朝食の下ごしらえをと冷蔵庫を開けたあたしに、カップを握りつつウィルが言った。




「火傷、動いていいの?」



「んー、たぶんね」




えっと、激安で手に入れた鰺とお豆腐があるし…、




「手伝おうか?」



「んーん、」

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