【第三部:アリスの変化と試練】第15話:心の扉を開ける時
アリスは儀式の後、修道院の廊下をふらふらと歩いていた。全身に残る余韻を感じながら、彼女はふと呟いた。
「はぁん、こりゃあたし、もはや天にも昇る心持ちでありんすなぁ……」
それもそのはず。修道院長の愛あるお仕置きの快楽を知り、それを他のシスターたちにも分かち合うべきだという神の啓示を受け取ったのだ。
「お仕置きの素晴らしさを広めることこそ、あたしの使命でありんす!」
そう決意したアリスは、まず手始めに美しい女性神父のもとへと向かった。神父は厳格で有名な人物だったが、その美貌は修道院中の憧れの的だった。アリスは花魁らしく、しなやかに歩きながら神父のもとへ近づく。
「おぉ、神父様……こんな夜更けに、お独りで寂しゅうござんすな?」
神父はアリスを睨みつけた。
「アリス、私は忙しいのだ。遊びに付き合っている暇はない。」
しかし、アリスはにっこりと微笑みながら、艶めかしく神父の肩に手を置いた。
「そんな冷たいことをおっしゃりんすなぁ。あちきは、ただ神父様に真の愛の尊さをお伝えしたくてねぇ……」
そう言うと、アリスは神父の耳元で囁いた。
「お仕置きの快楽に身を委ねれば、神の愛がもっと深くなるってもんでありんすよ……」
神父はその言葉に一瞬息を呑んだが、すぐに顔を赤らめながら怒鳴った。
「な、な、何を言っているのだ!私はそんなものには興味がない!」
しかしアリスは、目を細めて笑いながら手を神父の腕に絡ませた。
「まぁまぁ、そんなお堅いこと言わずに。さぁ、一度試してみんしゃい?」
神父は逃げようとしたが、アリスの巧みな話術と色香にすっかり翻弄されてしまう。そして気づけば、修道院長の特別なお仕置き部屋へと連れていかれていた。
部屋に足を踏み入れた瞬間、神父は目を丸くした。そこには修道院長が、まるで舞台女優のような貫禄で立っており、手には愛情たっぷりの「聖なるお仕置き棒」(実はちょっと曲がった木の棒)が握られていた。
「さあ、神父。神の愛を体で感じなさい!」と修道院長が宣言すると、神父は慌てて後ずさり。
「ま、待ってください!私、こんなの初めてで……!」
だがアリスがすかさず神父の背中をポンと押す。
「大丈夫でありんすよ、一度味わえばクセになるんでさぁ!」
そして次の瞬間、「パンッ!」という軽快な音とともに、神父は飛び上がった。
「ひゃあっ!何!? これが神の愛!?」
修道院長は満足そうに頷きつつ、さらに一撃。
「そうよ、これは愛の洗礼! ほら、もう一発!」
「ひぃぃっ! 痛いのか気持ちいいのか分からないですぅ!」と神父はじたばた。しまいには「お仕置き棒」を奪おうと手を伸ばすが、逆にバランスを崩して転がり、アリスの足元にコロンと倒れてしまう。
アリスは扇子をパタパタさせながら笑いものぞ。
「ほぉら、神父様ったら、すっかり愛に目覚めなすったようで?」
神父は真っ赤な顔で「もうやめてくださいぃ!」と叫ぶが、その声にはどこか楽しげな響きが混じっていた。
こうして、神父もまたお仕置きの快楽(と若干の混乱)を味わうこととなった。
翌朝のミサでは、アリスが説教を行い、シスターたちに向かって堂々と語った。
「皆々様、神の愛をより深く理解するには、愛あるお仕置きを受けることが肝要でありんす!あちきはその道を歩み、神父様も修道院長様も、その素晴らしさをお知りになりんした!」
シスターたちはざわめいた。
「そ、それは本当ですの?」
「神父様が……?!」
神父は顔を真っ赤にして説教台の後ろで震えていたが、時折「あの棒の感触が……」と呟いては自分で驚いて首を振っていた。修道院長は満足そうに頷き、こう呟いた。
「これで修道院は、より愛に満ちた場所になるわね……」
こうしてアリスの伝道活動は大成功を収め、修道院は今までにないほど熱気に満ちた場所となったのであった……。 (続く)
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