総統閣下のワルキューレ

アドルフ・ヒトラーの忘れ形見：主人公　阿藤一人（あとう　かずと）

86年前、ワルキューレ部隊にナチス総統：アドルフ・ヒトラーを愛し、保護する本能を植え付けるため、ジーバスによって造り出された、ヒトラーの純粋な遺伝子を持つ人造人間。

ヒトラー亡き後、正統なる後継者として、ナチスのカリスマとなるべく調整された彼は、20歳になるとそれ以上成長せず、永遠に生き続ける宿命を背負わされている。

ワルキューレ部隊に愛されるが故、ヒトラーの死後、その身は魔術ナチの手から奪い取られ、平和の安寧の中で生きる事を願った１２姉妹によって大切に育てられる。

慈愛に満ちた１２人の母親に育てられた彼は、素直で優しい性格に育つも、彼を奪取しようと執拗に追って来る魔術ナチの猛攻からその身を遠ざける為、10歳の時に記憶を封印され、ヒマラヤの氷の谷の奥深く隠匿され、冷凍睡眠につく。

ワルキューレ部隊が魔術ナチ殲滅の為に世界中を奔走する一方、日本のとあるによって発見・蘇生され、記憶を失ったまま夫婦の養子となる。

夫妻の愛を注がれて育った彼は、ごく平凡な日本人として高校１年生となるが、彼の身柄を探していたワルキューレ姉妹の長姉：エーデルワイスが現れたことで、波乱の人生を歩むこととなる。

ナチス最強の女性型ゴーレム：ワルキューレ部隊

長女：エーデルワイス・アインスディーレ（エルデ）：大地（花）

　　　陸戦型筆頭。

近接戦闘型で最強を誇るワルキューレの長姉。

　　　武器は使わず、拳での殴り合いが最も得意。

　　　ワルキューレの指令官でもあり、冷静沈着で慎重派だが、

　　　幼い総統閣下とあまり遊ばなかった反動で、彼を前にすると途端にデレる。

次女：ドンナーシュラーク・ツヴァイディーレ（ドナ）：雷

　　　空戦型の筆頭、別名：天雷のドンナーシュラーク。

　　　天空から雷を落とし、広範囲の敵を焼き尽くす。

　　　エルデの補佐役も務め、コンビを組んだ彼女達を制止する手段はない。

　　　無口だが総統閣下への愛は誰よりも深く、幼い彼が最も頼りにした存在。

３女：ファルケネーナ・ドライディーレ（ファルケ）：隼

　　　高速飛行型、空戦で無敵を誇る最強の撃墜王。

　　　照れ屋な純情派、空戦において独特の矜持を持っており、

空の誇りと最も大事にする熱血漢な「ボクっ娘」である。

ワルキューレの中で二番目に身長が低い貧乳だが、本人は気にしていない。

幼い総統閣下から貰った「コーラの王冠の勲章」を何より大切にしている。

４女：バスファール・フィアディーレ（バネッサ）：滝

　　　ワルキューレ唯一の海戦型。大艦巨砲主義のおっとり系美女。

　　　海上戦から水中戦まで器用にこなし、姉妹の中で最も多様な固定武装を持つ。

　　　一人称は「姉さん」で、微笑みながら敵を沈める艦隊戦無敵の恐ろしい人。

　　　ワルキューレの中では最も身長が高く、それなりのナイスバディを持つ。

５女：ラオブディラ・フンフディーレ（ラオ）：猛獣

　　　陸戦型第二位。近接戦闘ではエルデの次に強い。

　　　完全な野生児で、喋るのが苦手。独特の片言だが、感情表現は多彩。

　　　百獣の王の名の通り、動物と意思疎通して絶対の命令者として操る事が出来る。

　　　戦闘スタイルは一点集中型。武器は使わず、爪と牙で戦う。

　　　幼い総統閣下のお守り役としては最も優秀で、愛情が深い。

６女：フランメーア・ゼクスディーレ（フレア）：炎

　　　陸戦型第三位。「無敵の戦車」の異名を持つ広域機動型。

　　　砲弾の代わりに灼熱の焔を飛ばし、敵を焼き尽くす恐怖の象徴。

　　　ワルキューレの中では最もマッシブなプロポーションを持つ。

　　　自らを武人として律しており、不器用な堅物だが涙もろい一面も持つ。

　　　幼い総統閣下の傍に仕え、礼儀作法を教えていた。

７女：ビントフォーゼ・ジーベンディーレ（ビネット）：風

　　　広域支援型。陸戦から空戦までそつ無くこなす器用者。

　　　陽気で明るいワルキューレのムードメーカー、一人称は「ビネットちゃん」

　　　風を自在に操り、竜巻を起こして堅牢な要塞さえも破壊することが出来る。

　　　バカを装っているが、姉妹の中では最も機転が利く策士である。

　　　幼い総統閣下をからかって遊ぶことが多く、苦手扱いされるも頼りにされている。

８女：モントフェール・アハトディーレ（モネ）：月光

　　　夜間戦闘に特化した陸戦型。別名：月の暗殺者。

　　　暗殺及び隠密行動に長けており、敵陣深く潜入し、攪乱する事を得意とする。

　　　ワルキューレ一番の巨乳だが、性格は控えめで慈悲深い。

　　　幼い総統閣下の乳母を務め、姉妹からは「月の乳牛」と呼ばれている。

　　　一応、言われる度に怒るが、実は満更でもなく感じていたりする。

９女：シュネディッケ・ノインディーレ（シュナ）：氷雪

　　　水陸両用型。氷雪を操る、別名：浪花のケンカ番長。

海上を凍らせながら突っ走り、敵の艦船に乗り込んで敵揚陸部隊を殴り倒す、

何故か大阪弁で話し、ワルキューレの中で一番喧嘩早い短気もの。

冷酷でスケベなゲス女だが、実はワルキューレの中で一番の純情派だったりする。

幼い頃から総統閣下の事を「総統はん」と呼び、懸命に世話している。

１０女：フェストウンゲ・ツェーンディーレ（フェスタ）：壁

　　　局所防衛型。別名：絶望の壁。

　　　実弾兵器から光線兵器、果ては魔術兵器さえも跳ね返す堅牢な身体を持つ。

　　　性格は静かで無口。攻撃しないように見えて、実はエルデに次ぐ鉄拳を持つ。

　　　日本文化に偏った関心を持ち、アニメや特撮から多くの事を学んでいる。

　　　常に幼い総統閣下の傍に立ち、最終防衛ラインとして務めるが故に閣下の心情を誰よりも理解し、その優しさに深い敬意を抱いている。

１１女：アナリューゼ・エルフディーレ（アナ）：分析

　　　　広域偵察型。黒騎士衛星：シュヴァルツ・リッターの運用を担当し、衛星軌道上にいる事が多い。

　　　　ワルキューレの戦術ネットワークの要として、姉妹間の位置情報の共有や敵戦力の行動情報を観測し、その観察力は地中から海底まで見えないものはない。

　　　　性格は冷静沈着で合理主義者。ドナと共に行動する事が多く、姉に対して特別な好意を持っている。

　　　　幼い総統閣下の教師として様々な知識を教え、厚い敬意を払われている。

１２女：ソーネンリヒト・ツヴェルフディーレ（ソーヤ）：太陽

　　　　万能補給型。別名：太陽のソーネンリヒト。

太陽エネルギーを無限に吸収して体内に保管できる。

ワルキューレ姉妹の能力解放：エクスプロディーレに必要なエネルギーを、黒騎士衛星を通じて反射供給する、ワルキューレ最大の功労者。

貯めたエネルギーを指先から放射する事で、あらゆるものを蒸発させてしまう。

性格は幼いが、姉妹の誰よりも責任感の強いしっかり者で、情けに熱い頑張り屋。

幼い総統閣下のメイド的役割を務め、一緒に紅茶を楽しんだりしている。