<第1部0話「末期の炎」を読んでのレビューです>
文章は老兵の回想と戦場描写が交互に展開し、静と動の対比が鮮やかです。読み進めるうちに、膨大な戦歴と失意が重なり合い、読む者に重厚な時間の流れを感じさせます。戦争の勝敗や国の理不尽さを背景に、主人公の内面の皮肉や疲弊が細かく描写され、ただのアクションでは終わらない深みを作っています。
個人的に印象的だったのは、「死にぞこないが茶化すなぁああ!」の一連の戦闘描写です。ここでは主人公の満身創痍ぶりと、戦場における冷静な観察、そして限界を超えた身体能力が同時に描かれ、戦闘の迫力と人物の存在感が強烈に心に残ります。戦争の虚しさと老兵の達観が、荒々しい戦闘の中に静かに漂っているのが巧みでした。
この作品からは、単なる英雄譚や戦記ではなく、戦場や国の制度、人間の脆さに真正面から向き合う作者の視線が伝わってきます。緻密に積み上げられた背景や老騎士の個性を通して描かれる物語の濃密さに、自然と惹きつけられます。
感想の前に、何故書籍化されないのか不思議でならない!!!(クソデカボイス
私の長々とした駄文は無視して読んでみて!後悔しないから!
主人公が本当に素晴らしい。所属していた傭兵団を語る時、親しみのある性格、人に寄り添いアドバイスをかける所、キレ物でトラブルを未然に防ぐ所、圧倒的な力を持つが驕らない所、身内の為なら全力を尽くす所etc.....
魅力を上げたらキリがない。
その上VTuberとして活動しトークの才能まであるという文句なしの主人公。
そんな圧倒的な魅力を持つ主人公に引けを取らないヒロイン達までいる作品がつまらない訳が無い。