お風呂
私の屋敷は自分で作ったお手製のものだ。
この屋敷はい、何時か……何時の日か。私にたくさんの友達が出来た時の為にかなり大きめに作った屋敷である。部屋もかなり多くしているし、浴場や食堂だってかなり広い。何人来ても問題ないような設計だった。
そんな屋敷を構えてからもう早いことで十年。ティアが一番最初の客人だった。
「へへへ……誰かと入ることになると思っていなかったよぉ」
改めて、改めて思う。
何人入っても問題ないように大きく作った浴場にいる私は自分一人ではなくなったこの場を見て、ようやく孤独だった私の状況も少しは好転したのだと実感する。
……あ、あの奴隷商との完璧な商談の場が数年ぶりに他者と会話したタイミングでもあったし。
「……んっ」
湯船に浸かっている私は一人で自分の小さな体を洗っているティアのことを眺める。眼福だった。
最初の頃は私に洗って貰っていた彼女ももう既に自分自身のでその体を洗えるようになっていた。
「洗い終わった」
「へぁっ!?」
私が過去に思いを馳せていた中、何時の間にかティアは私の前にかがんでおり、こちらの顔をその両手で包み込みながらジッと私の方を眺めていた。
「そ、そぉ……じゃ、じゃあ……一緒にぃ、入ろうかっ?」
びっくりするくらい近かったティアに私はちょっとドキマギしながら、自分の隣にティアが来るよう告げる。
「んっ。入る」
その私の言葉に頷き、ティアは私の隣へと入ってくる。
「ふぃー」
のんびり、二人隣り合って湯船に浸かる。
中々におつなものですなぁ~。隣にティアの気配を感じながら、その事実にほっこりしている私は瞳を瞑り、湯船の気持ちよさに揺られる。
「ひゃぁぁぁぁあああああああああああああああ!?」
そんな中だった。
私の体が急に熱を感知したのは。
「……」
「ちょ、あっ!……んっ?!」
隣に気配を感じさせるだけだったはずのティアがいつの間にか私の前に回って体を預けており、その両手を私の体へと伸ばしていた。
「柔らかい」
「ちょ、ちょ、ど、何処触っているのっ!?」
その手が伸ばされる先。それは私のおっぱいだった。
ティアは今、何故か私のおっぱいに手を伸ばしてそのまま凄い勢いで揉みしごいていた。
「……背丈は、そこまで変わらないのに」
「ちょっ!?そ、そこは気にしているんだからぁ!」
私の望む自分の姿というのは大人びたお姉さんだ。
だが、そんな私の望みとは対照的に、自分の背というのはほとんど伸びなかった……おっぱいの方だけは、大きくなったけど。
でも、ここだけ大きくともアンバランスで気持ち悪いだけだ……服とか来ても、だいたい変な感じになるし。胸が強調される形になるか、すっごく太って見えるかのどっちかなのだ。
肩も凝るし、これが大きくていいことなんてほとんどない。
「と、というかいい加減揉むの辞めてぇ!」
この間も、ずっとティアは私のおっぱいを揉んでいた。
さ、流石に恥ずかしいとかいう次元じゃないことをされている。私は大慌てでティアを自分の元から突き放す。
「むっ……減るものじゃない。むしろ、揉むと大きくなると図書室にあった小説で読んだ。つまり、もっと増える。むしろ、私のも揉むべき」
「な、なにを読んでいるのっ!?」
て、ティアの教育に悪いものは全部捨てなきゃ……っ!
「ん。後、気にすることはない。いっぱいコミュニケーションに関する本があったけど、大丈夫。エタナには私がいる。確かにエタナのコミュニケーション能力には問題がある。でも、大丈夫。私がいる」
「や、やめてぇぇぇぇぇえええええええええええ!?」
こ、この子ってばどんどん私に対する遠慮がなくなっていっている……っ!
私の痴態を思う存分晒し上げようとするティアを前に私は悲鳴を上げながら辞めるよう懇願するのだった。
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